伊東市議会 2000-03-13
平成12年 3月 定例会−03月13日-09号
●会議に付した事件
議事日程の外、議席の変更。
●出席議員(26名)
1番 鳥 居 康 子 君 2番 楠 田 一 男 君
3番 佐 藤 一 夫 君 4番 高 野 泰 憲 君
5番 土 屋 進 君 6番 森 篤 君
7番 森 一 徳 君 8番 鈴 木 克 政 君
9番 稲 葉 正 仁 君 10番 朝 香 親 祥 君
11番 肥 田 祐 久 君 12番 山 本 猛 君
13番 稲 葉 知 章 君 14番 久保谷 廠 司 君
15番 宮 崎 三 輝 君 16番 鶴 田 宝 樹 君
17番 伊 東 良 平 君 18番 中 田 次 城 君
19番 佐 藤 美 音 君 20番 平 沢 克 己 君
21番 大 島 健 次 君 22番 三 枝 誠 次 君
23番 増 田 忠 一 君 24番 掬 川 武 義 君
25番 久保田 光 君 26番 白 井 隆 君
●説明のため出席した者
市長 鈴 木 藤一郎 君
助役 堀 野 晋 平 君
収入役 佐 藤 哲 郎 君
企画部長 稲 葉 輝 男 君
企画部参事 木 部 享 一 君
同政策推進課長 石 井 勇 君
同職員課長 川 添 光 義 君
総務部長 田 巻 浩 君
同庶務課長 石 井 豪 晃 君
同財政課長 杉 山 雅 男 君
同課税課長 鈴 木 崇 宏 君
同収納課長 石 井 照 市 君
市民部長 鈴 木 誠一郎 君
同生活安全課長 森 田 正 也 君
同環境課長 菊 間 庸 雄 君
同美化推進課長 川 口 晴 久 君
保健福祉部長 芹 澤 伸 年 君
同社会福祉課長 鈴 木 宏 君
同高齢者福祉課長 山 田 悦 功 君
同児童課長 三 枝 進 君
同保険年金課長 菊 間 徹 夫 君
同健康推進課長 浜 野 重 一 君
同病院設立課長 片 山 靖 行 君
観光経済部長 斎 藤 勇 作 君
同観光課長 與那原 信 一 君
同産業課長 杉 本 弘 男 君
同競輪事業課長 森 野 秀 実 君
建設部長 青 木 亮 君
建設部参事 三 橋 政 昭 君
同管理建築課長 稲 葉 昭 治 君
同土木道路課長 稲 本 光 俊 君
同都市計画課長 山 本 彰 君
同下水道課長 池 龍 彦 君
水道部長 村 上 芳 三 君
同業務課長 稲 葉 稔 君
同工務課長 影 山 晴 雄 君
消防長 淺 沼 和 生 君
消防本部消防総務課長 三 枝 輝 雄 君
教育長 望 月 修 君
教育委員会事務局教育次長 窪 田 日向 君
同管理課長 深 田 和 年 君
同学校教育課長 村 田 武 君
同生涯学習課長 武 井 昭 夫 君
●
出席議会事務局職員
局長 山 田 豊 局長補佐 土 屋 章 一
議事調査係長 野 満 勝 二 主任主事 松 永 勝 由
主事 増 田 大 地
会 議
午前10時 開議
○議長(増田忠一 君)おはようございます。
ただいまから本日の会議を開きます。
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○議長(増田忠一 君)まず、諸般の報告をいたします。
本日の議事日程は、改めて作成配付いたしました。
以上で諸般の報告を終わります。
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○議長(増田忠一 君)
△日程第1、市議第104号 平成12年度伊東市一般会計予算を議題といたします。
去る10日に引き続き、
質疑を行います。直ちに
質疑に入ります。
なお、本案及びこの後議題となります各特別会計予算、
水道事業会計予算については、各所管委員会に付託の上、詳細にご検討をいただく予定でありますので、
質疑は大綱にとどめられるようご協力お願いいたします。
歳出について、去る10日に引き続き、順次
質疑を行います。
次に、第3款民生費、第4款衛生費、第5款労働費及び第6款農林水産業費の4款について
質疑を行います。発言を許します。
◆18番(中田次城 君)2点ほどお伺いしたいと思うんですが、いわゆる少子高齢化社会ということで、いろいろな施策が展開しているわけですけれども、まず一つは少子化対策、これについては、過去にもさまざまな形で伊東市の少子化を防いでいこうという部分での具体的な提案がされているわけですよね。乳児医療費の無料年齢の拡大、要するに、この幅の引き上げですとか、あとは私は個人的には保育器の助成なんかをさらに充実したらどうだというようなことは常々言ってきて、その都度議会では割と前向きな答弁はいただいてきたわけですけれども、今回、予算編成の結果から見ると、据え置かれたかなというふうな感がするわけですね。いわゆる少子化を意識しながらも、具体的には制度の上で少子化対策にさらに強力に後押ししていこうという姿勢が若干薄いかなという思いを私はしているわけですけれども、そこいらあたり、市の当局、また市長さんは、伊東市を取り巻くこの少子化に対して、どういうような思いを持ってこの予算編成に臨んで生かしてきたのか、それをまず1点お伺いしたいなと思います。
それと2点目は、今度は逆に高齢化対策ですね。高齢化対策ということで、当然、介護保険が4月から実施されるということで、この1年間、本当に準備に追われてきて、時間も費用も費やしてきて、目前に迫ったこの制度をいかに円滑にスムーズにさせていくかという部分では、この議会でもさまざまな議論が今後もされるのだと思うんですが、私がそんな中で一番気にしている点は、いわゆる通常の
ホームヘルプサービス事業というのは、今までにも社会福祉協議会に委託をする中でやってきたわけですが、4月からは、あらゆる民間の業者さんも参入する中で、求められてくる介護サービスの需要に対して、幅広く、今まで以上のきちんとした供給体制をつくっていかなければいけない、こういうことになってくるわけですね。そういう意味では、通常あります
在宅介護支援センター等がこれまで以上の働きもしながらやっていかなきゃならないわけですが、説明によりますと、ことしから社会福祉協議会が
在宅介護支援センターの中で基幹型の役割を持って臨むのだという説明があったわけですね。
私は、常々この
在宅介護支援センターの活動とか業務内容に十分に精通しているわけではないですけれども、若干の疑問も持って見てきたわけです。というのは、今ある
在宅介護支援センターというのは地域に振り分けられていて、それぞれが民間の法人に委託をされる中でやってきている。要するに、介護が必要だったり、介護の相談を求めたい人がそこを訪れて、いろいろな相談をしたり、そして、ケアのご指導をいただいたりしているというのが現状だと思うんですね。それが宇佐美から伊豆高原まで幾つかの地域に分散されている。今度なくなる松原を入れて、現状では四つあるわけですよね。ところが、それに今度は社会福祉協議会が加わって、松原を閉鎖する中で、広野の消防署の分遣所ですか、あそこの跡地にできる、こういうことになりますね。しかも、それは基幹型の
在宅介護支援センターだと。いわゆる今まであった
在宅介護支援センターとはやはり少し位置づけが違う。言うなればワンランク上で、情報をある程度一元的に管理してやっていくことができる、そういうことになると思うわけですけれども、私は、基幹型と言われる、この
在宅介護支援センターサービスの機能が、今までの
在宅介護支援センターの機能に加えて、どういう部分で新たな業務、または求められていくものがあるのか、それを1点お伺いしたいなと思います。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)少子化対策ということでございますが、基本的には、少子化対策ということで言いますと、子供を健全に産み育てることができるというふうな制度でございますけれども、具体的には、子供を産みやすい環境をつくるということになりますので、現状、保育需要の多い中で、新たに新年度予算では700万円を計上して、それで保育園をつくっていく、そういうふうな準備を備えたということでございます。それから、医療費の方は昨年と同様でございますが、乳幼児医療費助成を行っているということです。それから、子供が健やかに育っていただくということで、子育て教室、健やか育児教室、そういうものもやっておりますが、さらに最近の社会問題になっております乳幼児に対する虐待、そういうものに対しても対応をしていくというふうなことで、子供が健やかに育つための環境づくりを行ったということでございます。
それから
在宅介護支援センターですけれども、従来の
在宅介護支援センターと申しますのは、いわゆる標準型というふうなことでございまして、それから東松原は単独型と。それで、標準型というのは、福祉用具等、そういうものを展示するという場所と、それから担当地区内の実態把握というふうなことで、基本的には、
特別養護老人ホーム、そういうところにバックアップ機能ということで、できればそういう施設の近くがいいというふうなことがあって、そういうことに基づきながら、奥野苑、あるいは宇佐美の老人保健施設ののぞみというふうなことでやってきた。単独型につきましては、相談、助言、連絡調整、担当区域内の実態把握ということで、福祉用具の展示等はしなくてもいい。それから、さらに基幹型になりますと、基本的には地域の高齢者対策のネットワークというふうなことで、
在宅介護支援センターの統括、支援というふうなことが新たに加わるわけでございます。
在宅介護支援センターについては、基幹型という中では、地域ケア会議というふうなことで、基本的には、地域の高齢者に対して、介護予防、あるいは
生活サービス支援の総合調整、それから
介護サービス機関の支援、そういうことが新たに加わった機能でございます。
以上です。
◆18番(中田次城 君)まず、少子化対策はこの予算でどのようにということでご答弁いただいたわけですが、私は、乳幼児医療費の問題でもそうでしたけれども、県内各市町村を見渡したときに、現行の伊東市が無料化している年齢の幅、これは決して高いとは言えないと思うんですね。近年、過去10年ぐらいさかのぼってみても、伊東市も全国的な傾向と全く同じで、600名から650名ぐらいの出生人数で来ているわけですよね。しかし、高齢化がよその市町村に比べて若干早い分だけ──私は常にそう思っているんですよ。確かに高齢化対策をさらに追っかけるように進めるのと同時に、やはりこれから子供を産んで育てていく環境をきちんと整えていくことには、ほかの市町村よりもより一歩進んで、私はやっていく必要があろうと思うわけですよね。そういう思いで、ほかの議員さんからも、この乳幼児の医療費の無料化年齢というのは、保育園、幼稚園、そういう分け隔てなく、お子さんを持った親にとってみれば、お子さんにとってみれば、満遍なくその恩恵が受けられる制度じゃないですか。確かに保育園を求められる状況の中でつくっていくというのも一つの進歩だと思いますよ。しかし、こういう医療費なんかの無料化年齢を要するに上げていくということは、保育園、幼稚園、そういう分け隔てなく、すべての皆さんにそういったものの恩恵が享受される。一番わかりやすいと思うんですね。今まで2歳だったのが3歳に延びたよ、4歳に延びたよと。そういうところに私はぜひ光を当ててほしかったし、光を当てていただけるような答弁を今までも聞いていたんですよ。ところが、早い話が現実には据え置きでしょう。
未熟児の医療費のことに関しても、こういう制度を画期的につくっていただいたという意味では、私は非常に価値のあることだと思うんですね。実績の金額から見ても、昨年度は市から給付したのは14万円とか15万円とか、要するに、3分の1、1日1,000円補助するということの合計はそんなものなんですよね。それが結局、昨年の実績の数しか予算に計上されていないわけです。私は一般質問でも過去にも申し上げましたけれども、当初100万円の計上であったものが60万円とか70万円で済んだ。だから、それを60万円とか70万円でとどめるという発想も一つにはあるかもしれないけれども、要するに補助の制限がされているわけでしょう。3分の1だと。1日3,000円のもののうちの3分の1で1,000円だと。だったら、それを3分の2にでも3分の3にでもしたって、60万円、70万円、要するに100万円の枠を超えないわけですよ。そういう意味で、私は、この補助率の引き上げというものも力強く訴えてきたつもりなんですが、これも同じように3分の1に据え置かれてしまった。
こういう実態を見ますと、子供を産んで、子供にかかる医療費に対して、もう少し施し方はなかったのか。正直言って不満が残るんですよね。乳幼児医療費の問題は、1学年ふやすことによって、恐らく2,000万円ぐらいの支出増になると言われていますけれども、未熟児医療費なんていうのは、本当に15万円、20万円の話じゃないですか。それがなぜ、せっかくつくった制度を、活用されている現状を見ながら、さらに充実させていこう、いくべきだというふうに思えなかったのか。私は非常に悲しいんですよね。1,000万円も2,000万円もかかる話だったらわかるんですよ。10万円、15万円、20万円、そういう話が現実にはそでにされてきちゃった。私、そういう意味では、このことについては、今後やはり実態も踏まえながら、市長さん、助役さんが結局は査定をやっていくわけですけれども、市長さんや助役さんは全体を見ていますよね。全体が厳しい予算の中で、何か削っていかなきゃならないという部分では非常に苦労も多いと思うんです。改めて言われて、ああ、なるほどなと思っていただいているかもしれないですよ。そういう意味では、担当の部長さんや課長さんの方から、どうしてもこれはやっぱり上げていってもらいたい、金額的にもそんなにかかるものじゃないんだからという部分の働きかけは今後も強くやっていってもらわないとね。私は、制度をつくっても、ずっと据え置きされていくことによって滞ってしまうと思いますので、その件については要望しておきます。
それと、基幹型の
在宅介護支援センターのことで私はお伺いしたわけですけれども、どうやら今までの
在宅介護支援センターに比べて、一定の幅で、違ったサービスも含めながら、新しい位置づけだということはわかるわけですが、何でこんな質問をするかといいますと、私は、単刀直入に申し上げまして、今ある
在宅介護支援センターは、それぞれの事業者の営業窓口化している嫌いがあると思っているんですよ。今は介護保険実施前だということで、地域型が普通のやり方になっていますから、例えば宇佐美の人がのぞみへ行ってヘルパーの相談をすれば、宇佐美地区のそういう事業者から派遣される。伊豆高原だったら伊豆高原、奥野苑だったら奥野苑、こういう形の割り振りになって、これは当然だと思うんですよ。
しかし、これから介護保険が実施されるということは、今までの地域型のヘルパーと
在宅介護支援センター、または受給者、そういう関係というものはもっと変わってこなきゃいけない。要するに、今まで以上にヘルパーの需要が高まるわけですよね。それが市がやっている事業だけでは追っつかないということで、いろいろな事業者が入ってくるわけです。その中でさまざまな競争が行われる。さまざまな競争が行われて、サービスの質の向上がそこで望まれてくるし、実施されてくる。これが介護保険を導入する上での国の施策の背景にもあるわけですよ。要するに、今まではどちらかというと、伊東市の場合でも
ホームヘルプサービス事業をやっている社会福祉協議会に委託をして、委託金を払ってやってもらった。したがって、民間の事業者がヘルパーをやっていても、当然、単価的には、補助をいただいている分だけ社会福祉協議会を使った方が安いわけですよ。そこで民間のサービス会社というのは、いろいろな意味で努力をするわけですよ。
これが今度介護保険が実施されてくるようになると、基本的に料金が一緒になってくるわけじゃないですか。そうなってくると、
在宅介護支援センターが営業窓口化している実態ということを考えると、今までのそういった名残が残ってしまいますと、さらにそれに社会福祉協議会の部分で基幹型だということになると、社会福祉協議会は事業者の一つでもあるわけですね。そうなってくると、当然、例えば社会福祉協議会へ尋ねていった人は、社会福祉協議会でいろいろなアドバイスをいただくのと同時に、社会福祉協議会のヘルパーのサービスの供給の案内をやっぱり受けやすくなるでしょう。そう思いませんか。私が一事業者ならそうすると思うんですよね。既得権化されたものが温存されていくことによって、ヘルパーの質というものが上がらなくなってしまう、こういう危険性があると私は思っているのです。ですから、単刀直入に言えば、社会福祉協議会が基幹型をやる必要はないと私は思っているのですよ。ほかの自治体でも、市の公の、例えば伊東市で言えば、高齢者福祉課で基幹型の役割をやれば十分なんですよ。それはほかの自治体でも、市がやっているところもあるわけですよ。ところが、事業者兼公の立場のところがやれるわけですよね。やれるけれども、事業者であるということ、そこに一つ私はみそが出てくると思うんです。
ここに一昨年の
社会福祉医療事業団在宅介護サービス事業調査報告という資料が私の手元にあるんですが、これは、市町村がやっているヘルパー、社会福祉協議会がやっているヘルパー、社会福祉法人がやっているヘルパー、あとは民間会社がやっているヘルパー、ボランティアがやっているヘルパー、そういうヘルパーの事業をやっているところのそれぞれのデータがあるわけですが、これを一様に見ますと、例えば24時間の訪問体制が整っているかというのは、市町村では10.9%、社会福祉協議会では5.9%、社会福祉法人では27.2%、民間会社では58.8%、ボランティアでは15.8%。ほかのところもいろいろあるわけです。例えば日曜のサービスの実施とか、そういうのをずっと見ていくと、明らかにここからわかるのは、現在民間でやっているサービスの内容と、社会福祉協議会や市がやっているサービスの内容とでは、ヘルパーさんが欲しいな、こういうふうに利用したいなと思っている人の志向がどちらかと言えばフォローされているのは、明らかに民間なんですよ。伊東の社会福祉協議会の実態をそれほど細かく知っているわけじゃないですが、総じて全国的に、ケアプランの作成、土曜日午前のサービス、日曜日のサービス、24時間のサービス、職員に占める専門資格の割合だとか、損害賠償保険の加入だとか、サービス事業の実施評価だとか、すべてのデータを見ても、明らかにやっぱり民間の方が高いわけです。これは民間の事業者が自分たちで努力した結果だと思うんですね。だから、こういう努力しようと思っているところの力をさらに伸ばしていくことによって伊東市全体のサービスの質の底上げをしていく、これがやっぱり大事なことなんじゃないのかなと思うわけですよ。
ところが、
在宅介護支援センターの基幹型は社会福祉協議会が今後も担うことによって、営業窓口化の実態が仮に起きてしまえば、今までの
在宅介護支援センターに加えて、さらに、要するに介護予備軍の皆さんの情報まで、それぞれの
在宅介護支援センターの情報まで恐らく一元管理できると思うんですよ。バランスを調整していくという機能があればね。そうなってきたときに、果たして社会福祉協議会にそういう立場を与えていいのだろうか。むしろ高齢者福祉課が基幹型の役割をしながら、例えば地域型の
在宅介護支援センターの手助けをしてもらうとか、一事業者として頑張ってもらうとか、こういう考え方はできなかったのかなと思うわけですね。その点についてお伺いしたいのと、しからば、基幹型を社会福祉協議会に渡すということになると、今までの高齢者福祉課がやっていた仕事というものを社会福祉協議会の中で大部分はやっていくわけですね。そうすると、高齢者福祉課の仕事というのは今度どういうふうに変わっていくのか。高齢者福祉課が今までやっているアドバイスから、いろいろな振り分けから、要するに大所高所からやっていくものを、社会福祉協議会が今度からやると言うのだから、高齢者福祉課の意味というのは今度どうなってくるのか、どういうふうに業務の内容が変わってくるのか、どのぐらいの部分の仕事が社会福祉協議会に移るのか、私はそれが非常に疑問なわけですよ。その点ではどういうふうに考えられているのか、ご答弁いただきたいなと思います。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)社会福祉協議会が民間事業者と競合するじゃないかというふうなことでございますけれども、今回のホームヘルプサービスの条例の中でご答弁申し上げましたとおり、社会福祉協議会は、基本的には、介護保険につきましては、現状ある入浴サービスと、それ以外のホームヘルプサービスにつきましては介護予防というふうなことで、ひとり暮らし老人、あるいは在宅の障害者、それから児童の障害者、そういうふうなところにホームヘルプサービスとして行っていく。言えば介護保険ではなくて、介護予防というふうな方向に行くということで、競合するということではございません。さらに、社会福祉協議会は、機能としましては、従来からボランティアも含んで、伊東市の社会福祉事業の一翼を担ってきたという位置づけもございますので、地域の福祉に関しては、公共的、公益的性格を持つということで努力したわけでございますので、ご理解を願いたいと思います。
それから、今度基幹型
在宅介護支援センターは、地域のケア会議ということで、介護予防、生活の視点からということで、仕事がどのように変化するかということでございますが、従来、高齢者サービス調整チームというのは、社会福祉協議会、市の高齢者福祉課、それから健康推進課の老人担当の保健婦、そういうものが入って、通告、あるいは民生委員の紹介、そういうものに上がってきたケースを検討して派遣を決めてきたという経過がございますので、今後、社会福祉協議会に基幹型の
在宅介護支援センターを委託しましても、当然、市が関与するということで、あわせて社会福祉協議会も私が理事としても入ってございますので、そういう点からも、あくまでもやはり地域全体の福祉に対して見渡していくということで、むしろ
在宅介護支援センターが行き過ぎた競争の窓口にならないように、公平な調整機能をしていくという、そういう役割もございますので、委託ということについてはご理解を賜りたいというふうに思います。
以上でございます。
◆18番(中田次城 君)ちょっと答弁がわからないんですけれども、要するに、
在宅介護支援センターに基幹型を委託するけれども、サービスの対象者が社会福祉協議会の方では限られてくるというご答弁がありましたね。入浴サービスと何か、要するに専門的なもの。今までは普通のところへ行っているわけでしょう。それが今度はそういうところへ行かずに、特殊なものだけに限られるから競合しないんだという話ですか。仮に今そういう答弁だとしたならば、でも、民間の事業者だっていろいろなサービスのメニューを持っているわけでしょう。さっきも言いましたけれども、例えば24時間やっていない、土日は休んでいるとか、そういう公では補えないところに民間がすき間のように入っていくわけでしょう。私、この間、東京へ講習みたいのがあって行ったときに、民間の事業者は総じて言っていました。要するに、土曜日、日曜日だとか、年末年始だとか、そういうときには非常に依頼が多くなると。それはなぜかというと、公が休んでいるからですよ。でも、そういうときにこそ、そういうサービスを求めている人たちもたくさんいるから、そういうときは忙しいんだと。そういう話を聞いて、やっぱりお役所仕事だから、そうなのかなと思ったわけですね。
そういう意味では、民間の事業者なんていうのは、どっちかと言えばサービスを売り物にして、多くの皆さんに理解してもらおうという努力をしますよね。そのことによって、いろいろな意味での道が開けていく。逆に言うと、そういう努力をしなければやっていけないわけですよ。ですから、今部長さんが言われたような特別な入浴サービスだとか、今後求められてくるいろいろなサービスの形というのは、今ある既存のものとは限らず、いろいろなものが出てくると思うんです。そういったものにも臨機応変に民間はどんどん対応してくるんじゃないですか。だけれども、そういう状況の中で、社会福祉協議会がある一定の地位を与えられることによって、要するに、独占化だとか、ある意味での情報を管理することによって非常に優位な立場に立っている。そのことによって、本当ならば底上げをしなきゃいけない伊東市全体のサービスの質というものが、民間が参入し切れない状況の中で低下していってしまうんじゃないか、こういう心配をしたことがないのですかということなんですよ。現実の問題として、それはあると思いますよ。だって、今までだって社会福祉協議会が──私は今きつい言い方で言っているけれども、だめだとか、質が悪いとかと言うつもりはないけれども、全国的に見たって、民間でやっているサービスが社会福祉協議会の方でできていないわけじゃないですか。公という立場の中でね。そうなってくると、公は公なりの役割に徹する。そして、むしろ民間を育てていく。その中で競争させていく。これが正しい考え方だと私は思うんですよね。介護保険を導入する背景には、国の方でもそういう部分もあると思いますよ。サービスの質を底上げしていくには、それが一番早いわけです。それができないとサービスが低下していってしまう、こういうふうに思うわけですね。
そうしますと、私の先ほどの質問にはお答えしていただきたいわけですが、加えて私は高齢者福祉課の仕事がどうなっていくのかと。要するに、今まであった仕事を下におろす段階で、社会福祉協議会が今度一枚かんでくるわけでしょう。そうすると、例えば、高齢者福祉課の中の組織がこう変わって、その仕事が社会福祉協議会に行くから、高齢者福祉課としては、今度新しいこういうことをやるんですよとか、人を減らすんですよとか、それなりのことを社会福祉協議会に任せるということになると、いろいろな組み合わせのバランスが変わってくると思うわけですよ。でも、人数も一緒です、社会福祉協議会にも一定の仕事の幅を与えますと。社会福祉協議会ではやり切れなくて、例えば人を雇ったとしますよ。どうも非常にむだな部分が出てくるんじゃないかなと思うわけです。屋上屋を重ねるという言葉が適当かどうかわからないけれども、真ん中に挟むことによって、すっきりしないというか、要らないものの部分が出てくるんじゃないのか。そういうことについてどのように考えているのかということをお聞きしたかったわけですね。そういうつもりで質問したつもりなんですが、私の頭が悪いのかわかりませんけれども、ちょっとその部分ではまだ理解ができない。そういう私が懸念している部分はないのか。要するに、サービス全体の質の問題。
したがって、じゃ、どうすればいいと思っているかというと、私があえて申し上げさせていただければ、仮に基幹型を社会福祉協議会がやったとしても、それぞれの
在宅介護支援センターにも言えることなんですが、要するに、窓口できちんとした指導をしてくれればいいわけです。例えば、介護保険に基づいてサービスを受けたいという人に対して、この事業者はこれだけのサービスを持っていますよ、場所はここにありますよ、こういう内容ですよと。そういう事業者のすべてのメニューをきちんと平等に紹介してやること。そうでなければ、やっぱり自分たちが事業者であれば、いろいろな適当な説明はしても、自分たちのところから派遣しますよ。みんな競争しているんですから。そうなってくると、情報をより多く、立場をより強く持っているところに誘導されていくんですよ。必ずそういう実態が出てくると思いますよ。今、現状だって、それぞれの
在宅介護支援センターが地域型だということもあるけれども、実際はそうでしょう。したがって、私が言いたいのは、そういうメニューの提示というか、要するに、八幡野の人に、八幡野の事業者にはないサービスを宇佐美の人がやっていれば、そっちをきちんと紹介してやる。行く、行かないは、それぞれの人の話なんですから。最初の段階では公平に扱ってあげることがまず絶対必要だと。それについてどう思うのか。
それと、いわゆる追っかけると言ったら変ですけれども、社会福祉協議会も含めて、4月以降、これからいろいろ相談に来る人がふえるわけでしょう。そういう人たちが実際にどういうふうなサービスを求めたというか、結果がどうだったか、これをきちんと見ていく必要があると思う。その中で著しくその
在宅介護支援センターの地域に偏っていたり、例えば私が今一番心配しているのはこの社会福祉協議会だけれども、社会福祉協議会に何か偏っていたりした場合、いろいろな体制が整っていない分だけサービスの内容はおのずと悪いんですから、そういうことを考えると、これはその窓口の段階でおかしいだろうと、やっぱりチェックをしていく必要があると思うんです。結果をきちんと公開させて、きちんとチェックをしていく。まさにそういうことを私は高齢者福祉課の業務の中に求めたいわけです。そうすることによって、同じ土俵に乗ったそれぞれの業者さんが、1時間でも多く仕事をしよう、少しでもサービスの質をよくしようという競争をしてもらう。そういうものを何もつくらなければ、業者は競争するところまでいかないですよ。ああ、またどうせ情報を持っているところがやっているんだな、うちのところは紹介もしてくれない、必ずそういう不満が出てくるんじゃないですか。でも、事業者はみんな平等なんですから、社会福祉協議会といえども平等なんですよ。そういう部分について、そういうことを私は今後検討を求めたいわけですけれども、ご答弁をいただきたいなと思います。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)私、ご答弁申し上げましたのは、要するに、ホームヘルプサービス、そういうものについては、基本的には社会福祉協議会は参入しないということで言っているわけですよ。これは介護保険でやる。ただ、入浴サービスにつきましては、現状すべて対応できる要するに民間の業者、これからどういうふうになってくるか。即入浴サービスというのは、大手の業者も来るという話は実際ありますけれども、現状、介護保険では入浴サービスだけ社会福祉協議会は参入をしていくということでございます。
それから、支援事業者としてなっているということで、ケアプランというのは、最後、基本的には、民間のところじゃなくて、市か社会福祉協議会にケアプランはつくってほしいと。そういうことがあった場合には、老人ホームもケアプランはつくれますよ、社会福祉協議会もつくれますよということで、基本的には、これにつきましては、介護保険でそういうサービスに参入していくという、そういうことではございませんで、将来の方向も含めて、社会福祉協議会の事業も介護予防というふうなことになっていくであろうということでご答弁を申し上げたつもりでございます。
それから
在宅介護支援センターについては、現時点でもそれぞれの法人が
在宅介護支援センターの運営をしているということで、現状、市が
在宅介護支援センターの運営はしてございません。それで、
在宅介護支援センターも含めて、支援事業者とは支援事業協議会ということで、市がその間に立って公平な運営ができるようにしていきたい。それから
在宅介護支援センターの基幹型も公平・中立ということで、介護保険について社会福祉協議会が仕事を取るということじゃなくて、公正にやっていくということです。それから、当然PRのことにつきましては、すべての事業者がこういう事業をやっておりますということでPRして、それを選ぶのは本人、利用者が決めていただくというふうになろうと思います。また、市が基幹型に委託しても、チェック機能として、そのような運営がされるように当然チェックをしていくということでございますので、ご理解を願いたいと思います。
高齢者福祉課の業務というのは、実際、基本的には、今までに行っていた高齢者の介護保険に移行する部分は、これは介護保険の事業として行うということになるわけでございます。そして、今まで高齢者の実態把握、ホームヘルプサービスとか入浴サービスの派遣、そういうものを決めていたのは、社会福祉協議会、それから高齢者福祉課職員、健康推進課の老人担当の保健婦、そういう人たちが高齢者サービス調整チームというものをつくっておりまして、その中で派遣を決めていた。ただ、その業務が、今後は基幹型
在宅介護支援センターが地域ケア会議というふうなものを開きまして、現状がどうなっているのか、それから今後の高齢者福祉をどういうふうにしていくのかということで、やはり高齢者福祉課が中心となってそういう方向を検討していくということになろうと思います。
以上です。
◆18番(中田次城 君)一番最初の部分、大事なことなので確認したいんですが、私の理解が足りないということですかね。要するに、介護保険が実施されれば、社会福祉協議会は今までやっていた業務をせずに、
ホームヘルプサービス事業を一切やらずに、入浴サービスだとか、そういったものに限定されるのだということを今部長さんは答弁しているわけでしょう。その辺どうなんですか。私が一番心配しているのは、要するに、事業者でもある社会福祉協議会がある一定の情報や立場を得ることによって、ほかの参入して──我々にしてみれば、変な話、だれだって、みんながどこへ頼んでも立派なサービスをやってくれる状況が生まれて、そういう業者に恵まれることが一番いいわけじゃないですか。だから、それが阻害されるおそれがないのかということを質問の趣旨では言いたいわけですよね。だけれども、これからは入浴サービス以外は一切もうやらないのだと。だから競合しないのだということを部長さんは言っているわけでしょう。私はそういう理解じゃなかったから、こういう質問をしているわけですよ。
先ほどの営業窓口を、ある程度公平なたたき台に乗せるには、きちんとした指導をしていく必要があろうと。これはすべての
在宅介護支援センターの窓口で今後やっていかなきゃならない。むしろそういうところを行政の立場や基幹型の立場でチェックしていくことによって、全体の底上げというものができてくると思うわけです。だから、部長さんが答弁されたような形で、私の懸念が社会福祉協議会のホームヘルプサービス派遣に関しては極力除去できるのだ、議員の理解が違っているのだというのだったら、それは私の理解を変えればいい。だけれども、実際の問題として、今まで温存している地域型の部分、そういった部分をより公平に、サービスの質を上げていくためには、時には取っ払うぐらいのつもりで指導していく必要があろうかと思うんですよ。そういう部分についてのお答えを再度いただきたいなと思います。私の理解が違っているのだったら、違っているということをはっきり言っていただいた上で、ご答弁していただきたい。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)私、たびたび答弁申し上げていますように、ホームヘルプサービス、これにつきましては委託事業で行うというのは、介護保険ではないということでございますね。それから入浴サービスは介護保険、そういうことでご説明を申し上げました。
それから、当然今後も競争相手というか、そういうことじゃなくて、やはり基本的には公平に扱って、そういう事業者の懸念というふうなことはなかろうと思います。
以上でございます。
◆21番(大島健次 君)介護保険が制度化されて、なかなか市の仕事も複雑になってきて、とりわけ新年度は最初の年度ということで、予算の関係でもなかなか難しい感じがするわけですよ。民生費全体として前年より少なくなっているわけですけれども、これは介護保険だけじゃないというふうに思いますね。ただ、今まで老人福祉、介護の関係でやっていた仕事のうち、介護保険に移る部分がありますよね。例えば、今も論議されていましたけれども、111ぺージの委託料の中にホームヘルパー派遣事業委託料というのがありますね。これは、本年の予算は3,189万円、ところが、前年は1億4,482万5,000円、つまり、1億1,293万5,000円だけ減少しているわけですね。それで、私は、えらい単純な話、ホームヘルパーの派遣事業の中で、1億1,293万5,000円分は介護保険に行った、残りが3,189万円というふうに思っているわけですよね。つまり、ホームヘルパーの派遣事業の中には、介護保険で派遣される部分もあるし、それから介護保険じゃなくて、介護にならないように予防するためのホームヘルパーの派遣事業があるということだと思うんですよね。そういう点で、前年が1億4,482万5,000円、本年は3,189万円、減少した分1億1,200万何がしですけれども、これがことし同じ金額が介護保険の方へ行ったかどうかわかりませんけれども、いずれにしても、このホームヘルパー派遣事業委託料の中からある部分が、あるいは相当部分が介護保険の特別会計の方に行っているだろうというふうに思うんですよね。
それから、金額的に非常に大きい金額としては、120ぺージにあるわけですけれども、社会福祉費の扶助費の中に援護施設委託費というのがあるんですよね。これが本年は1億2,007万1,000円、ざっと1億2,000万円、ところが、前の年は7億5,551万円ですね。前の年は6億3,500万円も多いわけですよ。私、援護施設委託費なんていうだけじゃわかりませんけれども、これも介護保険の方に行っているのかなというふうに思うんですよね。いろいろな援護施設、老人憩の家だとか何だかんだ、いろいろありますけれども、そういう援護施設に対して、要するに、老人の介護を委託するという──特養なんかもそうですね──という事業を今までやっていた。その部分の中から介護保険に移行する部分がある。これが相当部分で、今年度と新年度との関係で言うと、6億3,500万円が介護保険の方に行ったのかなと。金額そのものは予算の段階だから正確かどうかわかりませんけれども。そういう点を含めて、11年度までで、あるいは11年度ということでもいいのですけれども、介護関係に携わっていたホームヘルパーだとか、あるいはそのために支出していた援護施設委託費とか、そのほかいろいろあろうかと思いますけれども、いずれにしても、老人介護のために出されていた金額のうち、新年度に介護保険特別会計の方に移る金額、その辺のところは幾らなのかなということですね。
これは、えらい単純な見方で言うと、一般会計から介護保険へ繰り出した金額が4億5,000万円、これは特別会計の方に載っていますよね。だけど、それだけなのかなというふうに思うんですよ。ですから、4億5,000万円なら4億5,000万円でいいですけれども、いずれにしても、11年度では介護福祉サービスでやっていた仕事の中から、新年度は介護保険の方に行った金額、これは予算書を見たってわからないわけですよ。どれが介護保険に関係していたか。ところが、当局としては、積算する中で、これは介護保険の方だとかという、そういうものがあろうかと思いますね。その辺のところをひとつ明らかにしていただきたいということですね。
それからもう一点、ちょっと違いますけれども、全体としてどうも財政難だと。予算規模が減少する。大分減少しているわけですけれども、減少するということになると、どこかを削らなきゃならないという問題が出てくるわけですね。そういう点で、私は、どうも市民にとって切実な優先すべきものまで削られちゃっているというふうに思っているわけですけれども、そういう点として、民生費の関係がどうも削られているじゃないかという気がするわけですよ。民生費の関係などは、それは全体としてはもうかる仕事じゃないわけだから。また、市民の切実な生活実態なんかから見れば、この辺のところはもっと重視をして、優先度を高めて配分をする必要があるというふうに私は思っているわけですけれども、例えば敬老祝金、これが前年よりも大分少なくなったわけですね。70歳で言うと、1人当たり敬老祝金が6,000円から3,000円になったんですね。予算だけで言うと、この金額は減り方が35.8%減少しているということになるわけですけれども、老人の生活実感といいますか、老人だけじゃなくてもいいわけですけれども、だんだんだんだん大変だ、大変だという感じが強くなってきているというふうに思うんですけれども、敬老祝金が現状6,000円ですけれども、6,000円になった年度、これは随分前だと思うんですけれども、もう10年以上は前なのだろうというふうに──よくわかりませんけれども。初めは、これはたしか3,000円だったかな。昭和30年代、三十四、五年だと思うんですけれども、それが引き上げられて6,000円になったのですけれども、6,000円になった時期はいつなのか、その辺のところをひとつお聞かせ願いたい。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)ホームヘルプサービスにつきましては、この残りの部分は介護保険に移行したということでございますから、金額にして1億1,000万円、これについては介護保険に移行したというふうなことになります。
それから扶助費につきましては、本年度は
特別養護老人ホームの居住地を有しない者と、それから養護老人ホームに入っているということで、1億2,007万1,000円ということでございますから、その差につきましては、介護保険に移行したというふうなことになります。
それからホームヘルプサービス、あるいは援護施設費、そういうものをひっくるめて、12年度介護保険事業関係では6億4,182万7,000円、それが11年度予算では──ただ、これは11年度の予算ですから、決算に近い形で6億2,749万円ということですから、大体1,400万円ぐらいですか、そういうふうな差になるということでございます。
それから、繰入金については4億5,000万円でございますが、3億4,457万7,000円というのが給付費でございますから、残りが人件費等ということになります。
それから敬老祝金につきましては、昭和34年が3,000円、47年が4,500円、49年が6,000円ということになったわけでございますが、その当時、敬老祝金につきましては、老齢福祉年金ですか、そういうことに対して少ないんじゃないかという話で値上げをしたという経過はございますけれども、現在その老齢福祉年金が、11年の4月からでございますが、41万2,000円という額になっている。その間に老人保健の一般会計の負担金が、元年度から10年度でございますが、元年度1億1,900万円というのが10年度では2億1,300万円というふうに倍になった。それから国民健康保険の老人の拠出金、これにつきましても、元年度は8億8,800万円であったのが11年度は16億6,900万余ということで、これも倍になったというふうなことで、いろいろ老人のことに関しては市の拠出金も大きくなっている、そういうことも踏まえまして、ご理解を賜りたいというふうに思います。
以上でございます。
◆21番(大島健次 君)介護保険に移行した分について、何が幾ら、何が幾らと言っても、それだけでくくれるものかなというふうに思うものですから、もっといろいろな科目というか、節なんかであろうかというふうに思うんですね。そういう点では、11年度で全体として介護に要する費用が幾ら予算づけ──決算ってまだわからないですけれども、予算づけされていて、そして、それが介護保険に移行した金額というようなことで、もう少しわかりやすくね。今じゃなくていいですから。委員会でやってもらえばいいですけれども。どうも私の理解が十分じゃないせいか、先ほど6億4,182万7,000円、12年度が6億2,742万9,000円とかと言いましたけれども、その差額が、結局、一般会計に残ったということなのかなという気もしないでもないですけれども、その辺のところは委員会でもう一度はっきりできるような形で、資料としてもお示しを願いたいというふうに思うんですよね。
いろいろな点がこの民生費の関係でどうなのかなというふうに思うのもあるわけですけれども、例えば、ホームヘルパーの派遣事業を介護予防の観点でといいますか、生活支援の観点でというか、本年度3,189万円というのがあるわけですね。これは介護保険の派遣を決めるというような点で、従来と変わりない基準で、それから費用でやられるのかなという、その辺のところを明確にお聞かせ願いたいんですね。条例の審議の中で、住民税1万円以下の税金を納めている人は250円とか、一番高い人が950円というようなことの条例がありましたけれども、そのときも若干お聞きをしましたけれども、要するに、今までと同じような基準で派遣する、しないというのを決めるだろうというふうに思うんですけれども、その辺のところが一つですね。
それから、理解のつきにくいのが幾つかあるのですけれども、例えば、110ぺージに賃金があるんですよ。110ぺージの社会福祉総務費の中で、本年が37万9,000円、前年が206万7,000円、ことしの方が臨時職員の賃金が168万8,000円少ないというふうになっているのですけれども、これは実質的に計算をされて、これだけ少なくて済むよということになったのか、あるいは臨時職員も介護保険の方へ行くから、その分も計算したのかなと。どうもよくわかりませんけれども。普通で言うと、職員の数がどっちかというと抑えられる中で、臨時職員というのはふえるんじゃないかなというふうに思うんですけれども、これは減っているということですね。その辺がどういうことなのかなということですね。
それから、113ぺージに社会福祉施設等従事者修学資金というのがありますね。これは保健婦だとか保母という社会福祉の関係に従事をする人で、卒業してから伊東市関係に勤めるという人に対する貸付金、これが前年は168万円ですけれども、本年は72万円、96万円も少なくなっているわけですけれども、この人数の見込みというのも大分違ってくるのだろうというふうに思うんですけれども、実際にそうなるのかなと。福祉の関係というのは、全体としてこれから需要が多いだろうという見方が一般的にはあって、そういう方面に就職する人というのは割と希望としては多いですよね。全国的な視野に立って、単なる事務系統に勤めるというよりも、福祉関係の方が言えば安定した就職口があるのではなかろうかというような、そういう見方があるものですから、これも減るというのはどうなのかなという気がするわけですね。
それから、幾つか疑問があるのですけれども、119ぺージに在宅高齢者等食事サービス調理配送委託料があるんですよね。これも本年が1,750万1,000円、前の年が1,922万7,000円ですか、172万6,000円減少をしているわけですけれども、これも何か介護保険に関係あるのかどうなのかということがわかりませんし、特別にそういうのは関係ないということになると、何でこんなに少なくなっちゃうのかなということがわからないですよね。
さらに、よくわからないのは、120ぺージの19節に前年はあった補助金がなくなっちゃっているわけですよ。例えば、前年は、予算としては17万円ですけれども、スポーツ活動事業の補助金というのがあったんですよね。スポーツ活動事業の補助金、これが17万円あったんですけれども、ことしは全然ない。ゼロになっちゃったんですよ。スポーツ活動事業というのがどういうものになるかというようなことについてもちょっとわかりませんけれども、老人の関係だから、ゲートボールか何かに対する補助をしていたのかなというふうに思うんですけれども、前年あったスポーツ活動事業、ことしなくなっているわけですけれども、これはどういうような内容で、なぜことしは計上されないのか。そういう幾つかのことで全く疑問に思えるようなことがあるものですから、その辺のところをひとつお聞かせ願いたいと思います。
○議長(増田忠一 君)10分間ほど休憩いたします。
午前11時 3分休憩
──────────
午前11時13分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)まず第1点目のホームヘルパーの派遣については、条例の審議でご説明を申し上げたとおりでございます。
それから賃金については、昨年の6月2日から育児休業に入った職員に対する賃金でございますので、ことしについては、4月、5月分ということになりますので、減額になったということでございます。
それから福祉施設の修学資金でございますが、10年度の実績が7人、11年度2人ということで減ったわけでございますが、これは国立伊東温泉病院の附属看護学校が12年度をもって廃校になるということで、新規の入学者がないということで減ったということで、新年度の予算では3人というふうに見込んでおります。
食事サービスとスポーツ活動費については、課長の方から答弁させます。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)2点ほど回答させていただきます。
まず初めに、在宅高齢者等食事サービス調理配送委託料の関係で、今回172万6,000円ほど少なくなっているわけですけれども、この事業は、おおむね65歳以上のひとり暮らしの老人に対しまして、食事サービス週3回以内、夕食を配食いたしまして、高齢者の自立と生活の質の向上を図るとともに、安否を確認する等、そんなことでこの事業を委託しているわけですけれども、これは平成10年度の決算が1,658万円ぐらいになりましたので、今回、172万6,000円、数の上で減らさせていただきました。
それからスポーツ活動事業補助金の関係ですけれども、17万円減額させていただいたのですけれども、これは老人の生きがい対策の一環といたしまして、ゲートボール大会の開催による単位クラブの健康増進とか、予防普及のために老人クラブへ助成しているわけですけれども、17万円減額した背景には、老人クラブ連合の方へ446万円補助をしてございますので、その範囲内でやっていただくということで減額させていただきました。
以上です。
◆21番(大島健次 君)賃金は、昨年は育児休暇の関係が入ったとか、あるいは福祉施設へ従事する修学資金の関係では、国立の看護学校が閉鎖になるとか、いろいろそれなりの理由があったわけですけれども、これらも希望者が多ければ、あるいは賃金についても、必要とされる状況があれば、もちろん補正でも補てんしていくということになろうかと思いますね。老人の食事サービスもそういうことだろうと思うんですけれども、その辺のところをもう一度ですね。
それから、スポーツ活動事業の補助金というのはゲートボールに対する補助ということだったですけれども、老人クラブ全体に対する助成があるから、その中でやってほしいというようなことのように聞こえたのですけれども、そうすると、老人クラブの方でも、今までは特別にゲートボールについて、自分たちがいただいている交付金の中から手当てするということはなかったのだけれども、新年度はそうやらなきゃならないということになってくるのだろうと思いますけれども、そういうことで理解をします。いい悪いは……。
それから、先ほど敬老祝金のことについてお答えがあったわけですけれども、これは健康保険の関係への支出が非常に多いとか、あるいは年金も当時とは違ってきているとかいうようなお答えがあったわけですけれども、敬老祝金を減少させるについて、大分少ない金額になったわけですけれども、これはほかの福祉に充てるためだという説明が市長の施政方針か何かであったわけですけれども、そういう答弁がそのまま予算に生かされるということになれば、減った分はどこへやるというようなことが出てこなきゃならないというふうに思うんですけれども、そういう感じがしないんですよね。今のお答えも、年金の状況が今までと違うとか、それから老人保健に対する一般会計からの支出金という意味だと思うんですけれども、大分ふえたとかということですけれども、年金の問題についても、それから老人保健のいわば運営のあり方というか、仕組みからすれば、これは全国同じなんですよね。伊東市だけが特別にどうこうということじゃないわけですね。敬老祝金というのは、34年に3,000円で出発したわけですけれども、この当時は全国的にも少なかったですよ。伊東が言えばお年寄りに対する長寿を祝うという敬老の考え方から行われた制度であって、えらい単純な言い方をすれば、誇れる一つの制度ということだったですね。それが41年に4,500円、49年に6,000円、20年ぐらい続いているということになるわけですね。それが減額をされるというのは、いや応なしに福祉の後退というふうに言わざるを得ないと思うんですよね。そういう点では、やはり先ほど言いましたように、全体的に予算が減るということになると、どうも民生関係、お年寄り、福祉の関係なんかが減らされるというような気がしてならないわけですけれども、そういうことは、お年寄りにしてみれば、それからこれからお年寄りになる人たちからしてみれば、だんだんだんだん先の見通しが悪くなるような、そういう感じさえつくるものとして、余りやるべきことじゃないというふうに私は思うんですよね。そういうことを申しておきます。
それからヘルパーの関係ですけれども、社会福祉協議会にいるヘルパーさんの仕事としては、介護保険のヘルパー派遣はやらない、入浴サービスだけだというふうに言われましたけれども、社会福祉協議会にいるヘルパーさんの数や何かというのは今までどおりということになろうかなと思うんですけれども、その仕事が生活支援ということで、そういう生活支援のヘルパー派遣の要求なんかの見通しの上で、そういうことが決められていようかなと思うんですけれども、その辺のところをひとつお聞かせ願いたい。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)ヘルパーの関係でございますけれども、社会福祉協議会のヘルパーの人員につきましては、介護保険が始まりましても変わりはございませんけれども、先ほど部長が社会福祉協議会の関係のヘルパーの動向のことをお話しさせていただいたのですけれども、その中で、社会福祉総務費の方でヘルパーの予算をとってありますけれども、この関係は、介護保険で漏れた、いわゆる自立として認定された方がこの予算計上の額になりまして、介護保険から漏れた人につきましても、社会福祉協議会は一事業所となりますので、ヘルパーの事業はやります。
以上です。
◆21番(大島健次 君)ヘルパーの仕事の関係ですけれども、社会福祉協議会では、介護保険に申請をして、自立と判定された人などでも必要があるというふうに──自立になっちゃったですから、自立となっても、本人の生活実態からするというと派遣が必要だなという人は派遣をする。それが社協からだということですね。介護保険の申請をしない人でもそういう人がいますよね。ヘルパーをぜひ派遣してほしいという、そういう人も言えば対象として社協が受け持つというふうに理解するのですけれども、そういうことでいいか。
それから、民間事業者が専ら介護保険対象のヘルパー派遣をやるわけですけれども、介護保険の対象じゃない人たちも、もしヘルパーを派遣してほしいということで、特別のつながりか何かがあれば、民間の事業者にヘルパーの派遣を頼むということはあろうかなと思うんですけれども、そういうことはどうなのかということと、それから、介護保険じゃなくて、社協にヘルパーの派遣をしてほしいといった場合に、全く社協だけで受けてしまうものか、それともある程度民間にも、そういう要望があるからどうだというような話があるかどうか、その辺のところをお聞かせ願いたい。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)先ほどちょっと漏れましたけれども、社会福祉協議会の方に委託する部分はあるのですけれども、そのほかに地域によっては、民間の例えば伊豆介護センターさんとか、そういうところには単価契約で契約するような形になります。それで、民間の農協さんなんかが参入してくると思うんですけれども、農協さんなんかは3級のヘルパーさんを主に雇用しておりまして、いわゆる介護保険から漏れた人を対象に、重点的にホームヘルパーの派遣をするように聞いております。ですから、民間ではホームヘルパーを受けるような形態はできていると思います。
以上です。
◆17番(伊東良平 君)先ほど大島議員が聞いたときに関連で聞きたかったのですが、これは簡単にお答えいただきたいなということは、計算はしにくいのですが、高齢者の食事サービスの350円本人負担ということだけしか書いていないものですから、果たしてそのもとはどれくらいのものなのかどうか。これは、たしか私、前回もお尋ねしたような気がするのですが、内容的には、その人の好き嫌いもあろうかと思いますけれども、いろいろなことが言われていますので、的確な価格かどうか知りたいものですから、この点について、もとの価格、要するに、当局が幾ら負担して、本人がこの350円負担するのかということをお聞かせ願いたい。
もう一点は、大平山の関係で、これは林道だと思うんですけれども、195ぺージに工事請負費で林道改良舗装工事ということで3,700万円計上されている。この内容のことでちょっとお伺いをしたいのですが、これは県の主体事業であろうと思うんですけれども、実は私、この間、ほかの用がありまして、大平山をずっと上まで上がってきましたけれども、あの大平山の今やられていることは一体目的をどこに持っているのか。例えば、私が行ったところで感じたことは、ああいう山の中で開発されることについては、あそこで何か遊ばせよう、森林浴させよう、そういうことがあるのかもしれないのですけれども、とても歩いて行ける距離では私はないような気がするし、その道路の傾斜、そういうものを考えても、歩行では非常に困難な場所にあるような気がする。そういうところから、ずっと現在できている終点まで上がってみたのですが、途中、車を避ける場所についても非常にきつい問題があるし、また上まで上がって、今度車をとめておく場所も非常に狭いものだということなんですね。せっかくこういう開発事業をやっているわけですから、開発事業をやられるのでしたら、例えば、せめてマイクロバスが上れるような範囲の道路ができるのかなと思っても、これも乗用車で行くしかないという程度の道路しかつくられていない。しからば一体ここに何をどういうふうに誘致しようとして、この事業を県なり何なりとあわせてなさっているのか、この点について私はちょっと理解に苦しむので、先行きどういう形になっていくのか心配もありますので、せっかく開発されるものであれば、もっと有意義な開発はできないものかな、そんなようなことを考えますので、この点について質問しておきたいと思います。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)食事サービスの配送の関係でございますけれども、個人から350円いただいているのですけれども、旧市内の方につきましては800円、外のいわゆるその他の分につきましては900円でございます。場所によって800円と900円で、個人からは350円です。
以上です。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
この大平山の事業につきましては、最近、先ほど議員さんも言われましたように森林浴ということもあります。それからウオーキングという、こういうような健康志向で、国民あるいは市民がそういうものに非常に興味を持たれまして、そういうものが最近全国的に普及している。そういう中で、あそこからそういうコースをつくりまして、自然に親しんでいただくとか、そういうような形の中で県がこの事業を進めたという一つの経緯がございます。それから私どもの方で、じゃ、そのうちのどういう部分かというと、195ぺージにも書いてございますように、カーブミラーの設置17基、これを今回市の方が担当して負担していきましょう、こういうような事業内容になっております。
以上です。
◆17番(伊東良平 君)私が今言っているのは、そういった開発でカーブミラーをつけるのが伊東市の仕事であって、それはいいんですよ。私は、基本的に、例えばああいうところにそういうものをおつくりになる計画が出たときに、伊東市としての意見を言えないのかということを聞きたいのですよ。要するに、私がさっき言ったように、あそこまで歩いていくには容易なところじゃないところ、いわば車で行かなければならないところに、観光地として有用に利用するならば、本来ならば観光バスがそこまで上がっていけるような体制ができて、そこに一つの森林浴できる広場ができるとか、あるいはそういう秘境地を設けられるというのならいいんですけれども、見たところ、あそこで行きどまりですよね。例えば、あれが今度中伊豆の方へ抜けていくとか、どこかとのアクセスができるというのなら、また別ですけれども、私が見た範囲では、現在やっているところで行きどまりなんですよね。そうなってくると、あそこまで行くのは乗用車しか行けないわけですよ。あそこまで歩いていくには、私、容易なものじゃないと思いますよ。多分設定されるのは、一番奥の右側に六、七台とまれるような駐車ポケットが設けてあったかな、そこのところで行きどまりだと思うんです。あそこの林の中にさくをして、歩けるように道をつくったり、いろいろな形をつくっていますけれども、あそこまで歩いていくには私は容易なものじゃないと思う。そうすると、やっぱり車両を利用しなきゃいけない。だから、そういうことを考えたときに、当然、県の方から市の方に、例えば、こういう山をこういうふうに開発したいという具申がされるわけだと思うんですね。そのときに、こういうふうにしてほしいというふうな、もう少し有意義に使えるように開発する方向性というものを出せないものかということをお伺いしている。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
確かにあそこは道路は行きどまりになっています。今あそこまで歩いていくには大変だという部分がありますけれども、そういう方もあるでしょう。そのために車で上り口のところまで行けるように、その間に安全策を最低限やっていきましょうということの中でカーブミラーも設置する。ただ、私ども、歩く方のお話を聞いてみますと、それはいろいろ主観の相違がありますから一概に言えませんけれども、あそこまでの距離を歩いていくことが苦痛というふうには──最近の距離数から見ますと、ちょっと勾配はありますけれども。そういうことで、私どもは、歩いて来られる方もあるのではなかろうかなというふうに思います。いずれにしましても、この事業をやるについて、県の方から伊東市に対して意見を求められた。当然、伊東市としても相談を受けて、そういう中で、やはりなるたけ自然を損なわない最低の範囲内で遊歩道をつくってくださいとか、こういうことは申し入れてございます。
以上でございます。
◆19番(佐藤美音 君)衛生費についてお聞かせをいただきたいわけですけれども、この議会で環境基本条例等も出されているわけですが、一つには環境美化センターのダイオキシン類の測定、あるいは御石ヶ沢最終処分場のダイオキシン類の測定の分析委託ですけれども、これらはそれぞれ、環境美化センターについては、予算は平成11年より110万円ほどふえているわけですが、御石ヶ沢については、逆に130万円ほど下がっているわけですね。それぞれどういうところへ委託をして、どういう分析をしていくのかということです。
それから、同じところで焼却灰の溶融固化の処理委託がされています。これは運搬料等も含めてで、1億8,000万円ほどの予算が組まれているわけですけれども、これも昨年と比較しますと、3,000万円ほど予算がふえているわけですね。全体として、今、予算があっちこっちで問題になって削られている中で、それぞれふえているわけですけれども、その要因は何なのかということですね。灰の量等がふえているのかどうか、その辺についてお聞かせいただきたい。
そして、もう一つはペットボトル再商品化業務委託料ですけれども、この間、代表質問でしたか、一般質問の中の答弁で、スーパー等で一応いつでも回収するという形になっているわけですが、それを市が集めるというふうに言っていたように思うんですけれども、その後のリサイクルへのルート、どういうふうに乗せているのか、そして、どこかにストックがされるのかどうか、その辺も含めて、全体としての環境対策についてお聞かせください。
◎市民部長(鈴木誠一郎 君)まずダイオキシンの関係でございますが、昨年からずっとダイオキシンの測定をやっておるわけでございます。一応参考までに、この際でございますものですから、ダイオキシンの数値についてでございますが、11年度におきますと、環境美化センターの第1号炉につきまして、排ガスが0.13ナノグラムでございまして、2号炉が0.52ナノグラムでございます。また、土壌につきましては、北側500mの地点でやったわけでございますが、表土が37ピコグラム、深さ50cmのところが5.4ピコグラムという形になっております。また、御石ヶ沢最終処分場でございますが、これはまだほかに出ておりませんが、昨年度、最終処分場の処理水が0.13ピコグラムという形になりまして、今年度、御石ヶ沢清掃工場につきましては、予算が減少しているじゃないかとのご質問でございますが、昨年度、処理場の原水等をやりましたものですから、今度周りの土壌をやるということと、もう一点は、価格も下がってきているというような2点の理由から減少になったわけでございます。
それから溶融固化の関係でございますが、溶融固化は大体年間5,000tの量があるわけでございますが、財源等の問題で、当面3,500tを一応予定して今回予算計上してもらいましたもので、また今後の状況を見ながら補正でお願いするような形になろうかと思います。
それからペットボトルでございますが、これは今25店舗と、それから赤沢の生涯学習センター、池の生涯学習センター、全部で27カ所にあるわけでございます。それを市が収集いたしまして、市内のペットボトル処理業者の方へそれを引き渡しまして、そこでそれを溶かしまして、製品工場の方へ持っていっているということでございます。ペットボトルでございますが、先ほど申し上げましたが、市の方は市内の業者へ持っていきます。そこで溶かしまして、商品をつくるところへ運んでいるということで、紙じゃなくて糸といいますか、そういう工場でございます。
以上でございます。
◎環境課長(菊間庸雄 君)ダイオキシンの測定につきましては、今年度は東海プラントでありました。
以上です。
◆19番(佐藤美音 君)よくわからないのですけれども、ダイオキシンの測定については、委託先が本年度は東海プラントということでしたけれども、毎年委託先が違うのかどうか。前には環境美化センターのダイオキシンの測定が荏原だというふうに聞いたことがあったわけですけれども、毎年違うのかどうか、そして違うとしたら、ことしはどういうふうに予定をしているのか、これは委託するときに競争入札みたいなことをやるのか、その辺がどういうふうになっていくのかということをお聞かせ願いたいと思います。
それから御石ヶ沢について予算が減ったのは、調査の対象が違うのだということのようでしたけれども、環境美化センターについてはふえているわけですが、これはまた何か理由があるのか、その辺をお聞かせいただきたい。
それから焼却灰の溶融固化に関しては、年間5,000tですけれども、当面3,500tを予算化したとおっしゃるのですが、そのふえている理由ですね。当初予算でふえているわけですね。さらに補正もされたわけですけれども、当初予算でも3,000万円ほど上乗せされているわけですが、ここの理由が何かあるのかどうかということをお聞かせいただきたいということですね。
そして、ペットボトルに関しては、市が収集して、市内の業者に渡して、そこで溶かすまではやるということですが、この市が収集して溶かすまでの間、どれくらいの期間がそこで置かれるかというのがあれば。収集すればすぐその業者に渡して、すぐにそういう溶かす方向へ行くのかどうか、その辺をお聞かせいただきたい。
◎市民部長(鈴木誠一郎 君)まず溶融固化の方でございますが、昨年もいろいろ財政上の問題等ございまして、2回にわたって補正をお願いしたという経過があるわけでございます。大体毎年5,000tぐらいの灰が出るわけでございますけれども、そういう中で、昨年も2回にわたって補正をしてもらったという経過がございまして、今年度は昨年の当初よりも、年間では大体同じ程度だろうという予測はしておりますけれども、いろいろ財政上の事情等ございますもので、当面3,500tをお願いしたということでございます。
それからダイオキシンの測定業者でございますが、荏原でやったというのは、私、話を聞いておりません。一昨年は新日本気象海洋という会社でやっておりまして、毎年これは見積もり合わせで実施しておるわけでございます。
それからペットボトルの関係については、美化推進課長の方からご答弁させます。
◎美化推進課長(川口晴久 君)ペットボトルの処理の関係でございますけれども、先ほど部長からお答えしましたのと重複する部分もあろうかと思いますが、ペットボトルは、先ほど部長が説明しましたように、25店舗の協力をいただいて、これは市民の方にも大変ご協力をいただいているところでございます。ペットボトルの処理につきましては、これは容器包装リサイクル法に基づいて、国が契約した指定法人、ここに処理を委託する場合と、それから市が独自で委託する独自ルートと言っていますけれども、二つの方法がございまして、私どもとしましては、国の指定法人に渡す場合には、いろいろ条件がございまして、10t車1台程度の量にする、あるいはこのペットボトルが圧縮されている、あるいは他の材質が混入していないこと、こういう条件もございまして、保管場所の確保ですとか、あるいは圧縮のための減容機も購入しなければならない、あるいはそれをやる人件費も必要だということで、国の指定法人でなくて、市内の業者でありますフジタさん、こちらがこういう業務を行うということで、独自のルートということで市内の業者に委託しているところでございます。ほかの牛乳パック等も一緒に回収しますので、それを市のストックヤード、旧食肉センターでございますけれども、こちらにおろして、一定量になるまで保管するわけですが、ペットボトルにつきましては、直接委託をしているフジタさんの工場の方へ搬入しておろしてきます。フジタさんは、そこで人件費、それから機械を使いまして、破砕、あるいは洗浄、それから乾燥、こういうのをしまして、いわゆるチップ化というんですか、細かくして、これを再生品にする業者に引き渡しているということでございます。
以上です。
◎市民部長(鈴木誠一郎 君)それから、環境美化センターの予算が前年度よりもふえているということの理由でございますが、これにつきましては、12年度は工場等の大気も測定を行いたいということで、測定箇所をふやしたという理由でございます。
以上でございます。
◆19番(佐藤美音 君)私がなぜダイオキシンについてこれほど伺ったかといいますと、何年か前になるのですが、このダイオキシン測定に関して、どこでやったのかということをお伺いしたときに、環境美化センターについて荏原だという答弁をいただいたのです。これは多分議事録を見ればわかりますけれども、何年前だったか、ちょっと私も記憶がないのですけれども。そういうことだったものですから、それではやはり信憑性といいますか、信頼性に欠けてしまうんじゃないかということがありますので、いわゆる環境美化センターの運営をしている業者ではないところに基本的には委託をすべきだというふうに考えて、それで質問したわけですけれども、そうすると、毎年見積もり合わせということですので、その見積もり合わせの中に荏原は多分入らないのだろうというふうに思うんですけれども、その辺を改めて確認させていただきたいと思います。
それから焼却灰の溶融固化についてですけれども、私たちは、単独で伊東でつくってということについては大変経費もかかるし、むだも多いということで、複合施設といいますか、幾つかの市で、県あたりに指導してもらって、そして共同の施設をつくったらどうだろうかということでずっと提案もしてきたし、そういう動きもあったと思うんですが、その後、その動きが一体どうなっているのかわかりませんけれども、かなり遠いところへ搬送するということもありますし、そして民間の業者ですし、そういう点では全く採算を考えないで請け負っているわけではないわけですから、かなりの金額になるわけですね。この点については、やはり相当急いで、近くで共同の施設というようなことも含めて、県にも要請して進めるべきではないかというふうに考えるわけですけれども、その辺についての経過や動きをお聞かせいただきたい。
それから、ペットボトルについてなぜ伺ったかといいますと、今課長の答弁の中にあった、法に基づいた指定法人へ渡す場合との違いがわかったわけですけれども、先日テレビで報道していたわけですが、多分指定法人というところが、法に基づく処理量というのが年間決められているので、その年間決められた以上の処理量はやりませんよということで、実際には相当集まってきているのだけれども、長い間ストックをして、そのストックをする場所がなくて困っている、そのストックをしている間に質が変わってしまうのだというようなことで、そういうことになってしまったのでは、せっかくの回収をした意味がないではないかということがあるものですから、お伺いしたわけですけれども、今お伺いした中では、収集したものはすぐに業者で加工するということがあるようですので、この辺については了解をいたしました。その2点についてお伺いします。
◎環境課長(菊間庸雄 君)ただいまの佐藤議員さんのご質問に対してお答えいたします。
まずダイオキシンの測定につきましては、本市では平成4年度から実施いたしまして、初年度は、会社名は正確に覚えていませんが、島津テクノリサーチだったというふうに記憶しております。そして、それ以後、新日本気象海洋が受託しておりまして、今年度になりまして先ほど言った業者になった。そういうことで、過去に荏原が受託した実績はございません。荏原につきましては、荏原の関連会社でダイオキシン測定ができる会社がございますが、現在、私ども、そこは県外でありますので、主に県内の業者を中心に指名してございますので、荏原を指名はしてございません。
以上であります。
◎市民部長(鈴木誠一郎 君)それから溶融固化の関係でございますが、確かに今、溶融固化するために栃木県まで持っていっているわけで、非常に遠い、運搬費もかかるということで、何とか広域でということで、いろいろ県の広域の会議の中でも、県でそういう施設を3カ所ぐらいつくってくれないかという話をしておりまして、先日も広域の中で助役会議がございまして、助役さんの方からもそういうことを一つ提言してもらったということで、何とか県でこういうものをしてくれということを言っておるわけですが、県でも、これからつくる次世代型の焼却炉との関係でどうするか、なかなか難しいようなことを言っておりますが、いずれにいたしましても、市といたしましては、できるだけ早く県で広域でそういう施設をつくってもらうよう要望しておりますもので、これからもそれに向けて努力していきたい、かように考えております。
以上です。
◆24番(掬川武義 君)農林水産業費の197ぺージに当たりますけれども、負担金の関係で、海上保安協会下田支部負担金2万円ということで、これに関連をいたしまして、先月の17日に門脇沖に座礁いたしました貨物船の関係で、きょう現在、まだその船が変わらない状態といいますか、むしろ現場を見に行くと、非常に悪い状況になって、なおかつあるということから質問させていただきたいと思いますけれども、まず、この負担金の目的、これがどういった目的で支払われている負担金なのかということがまず1点。
それから、こういった事故が起きたときのいわゆる行政の立場というか、役割というか、これがどういった形の立場にあるのかなというのが、ちょっと私、今回の事故の一件からわかりにくいものがあります。たまたま大王製紙という会社の船名を持った船なわけですけれども、この事故後の対応については、比較的業者の方も丁寧というか、誠意を持って対応しているということでありますから、漁協とそういったトラブルはほとんどない。対応は非常にうまくやっていただいているということは伺っているわけでございますけれども、何せ油も積んでいたのが、A重油が18kl、C重油が48kl、合計66klということになりますけれども、なかなか油のキロ数というのは皆さんわかりにくいかもしれませんけれども、ドラム缶に換算いたしますと、実に330本分、これくらいの燃料を積んでいた。この関係については、すべて順調に取り除きといいますか、船からのおろす作業は終わって、その問題はなかったから一番よかったわけですけれども、特にC重油に限っては大変な問題に発展をしかねなかったわけですね。
当然、蓄養場の問題、あるいは定置網が非常に大きな影響を受ける、さらには一本釣り、エビ網、そしてダイバー、こういった関係が既に何らかの影響を受けているということも確かなわけであります。特にエビ網が9月15日から始まって、5月15日まで、そういった漁をしている最中でもあります。私も、けさももう一度見に行ってきました。実は私の家から食事をしながらよく見えるんですよね。それで、事故があった当初と比べて、随分船のとも、いわゆる後ろの部分が沖に出たなと思いながら2度目に見に行ってきたわけですけれども、初めはたまたま岩と岩の間にうまく突っ込むような形だったんですね。それが船が沖に出たことによって、表の部分、船の前側の部分が岩礁に乗り上げちゃったわけですよ。この関係で、船が沖に出たから、私の家から見ても、船が沖に引っ張られたような感じに見えている状態、そういう形になっているわけですね。その点で、私、非常に残念なのは、この船の頭が岩に当たって、その岩は当然傷ついていると思うんですね。これだけの自然のものがかなりの打撃を──私、岩礁のところまでは行っておりませんけれども、こういった自然が完全に壊されてしまっている状態、これが延々と、きょうでもう25日目になる状態にある、こういった対応について、今後どういう見通しを今立てられているのか、その点もお伺いをいたしたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
この保安協会の構成員というのは、市町村、漁協、海運業者、こういう方で構成されまして、この目的は、海上保安部の方のご指導のもとに、海難防止とか汚染、こういうような点の啓蒙活動とか、いろいろなことを主にやられているという協会でございます。それから行政の関係の関与というんですか、これにつきましても、今回の問題もそうですけれども、当然、下田の海上保安部とこういう事故があった場合の連絡等、こういうものの中でいろいろ我々がやるべきものを対応しているということでございます。
それから、今回の座礁の関係の経過でございますが、2月17日午前1時、距離的には富戸の門脇崎北側約100mの岩場に貨物船が座礁したということでございます。これは、その日の早朝に市役所の方へ下田の海上保安部からファクスで届いており、朝、職員も出勤してすぐ現場の方へ急行しております。船の名前は、これは所属船が愛媛県の伊予三島市所属の貨物船エリエール1,499t、船の長さ約71mでございます。船主部分が頭から突っ込みましたもので、ここのところが破損しているわけですけれども、四つあるタンクのうち三つが浸水した。それで、当初やっぱり油の流出ということを非常に心配したわけですけれども、この時点では油の流出はなかったということでございます。
それから、2月23日に下田の海上保安部と船主が市の方に来まして、状況を説明しました。その内容は、先ほど議員さんもご指摘のように、燃料、これはA重油、C重油ということの中で、約60klがあったわけですけれども、これを一日も早く抜き取りたい。それから貨物船ですので、古紙500tを30のコンテナで積載しているということでございます。それから当初の話では、5日間程度でこの座礁船を岩場から引き離すということでありましたが、今、議員さんが言われましたように、現在まだ残っているという状況でございます。
地元の関係では、2月25日に漁協の方で緊急役員会を開きまして、その対応について協議し、油については、2月28日にすべてを抜き取ったというような報告をいただいております。それから漁協の方との話し合いは、2月29日に漁協と船主との話し合いが持たれております。それから3月1日になりまして、サルベージ会社の方から、当初は5日ぐらいでできるということであったのですが、3月2日から25日までの間に引き離し作業を行いたい、その後、下田ドックの方へ曳航していきたいというようなファクスも来ました。
私ども、このことによって一番心配なのは、漁場でありますので、やはり地元の漁協さんにどういうような影響があるのかというようなことで、漁協ともいろいろ相談しているわけですが、先ほど言われたように、すぐ近くに定置網がございます。それから時期的に言いまして、エビの刺し網が始まるというようなこともございます。そういうふうなことで、私ども、現段階ではこれという影響はないけれども、しかし、その後、3月10日に、海事鑑定人というところへ船主が依頼して、今回のいろいろな問題、漁協とか漁業活動に及ぼす影響について調査をしていただくというようなことで、海事鑑定人が来て、いろいろ調査もしております。そういうことの中で、例えば漁協にいろいろな問題、補償問題が発生した場合には、この鑑定人さんを通して、いろいろな形で問題解決を図っていくというようなことになると思います。現在それは調査中ということでございます。私、トン数を先ほど間違えまして、1,499tと言いましたけれども、499t、約500tの大きさの船でございます。現段階で私どもが掌握しているのはそういうことでございますが、一番問題なのは、やはり長くなったということによって漁場に影響が出てくる心配が一つあります。それは先ほど言いましたような海事鑑定人という方が、その影響、そういうものを調査されて、最終的に結論を出していただけると思いますけれども、その辺のところを我々も連絡をとりながら対応を図っていきたい、かように考えております。
○議長(増田忠一 君)昼食のため、午後1時5分まで休憩いたします。
午後 0時 2分休憩
──────────
午後 1時 5分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、お願いしておきます。本案は委員会付託案件でありますので、質疑については大綱にとどめられますようお願いをいたします。
◆24番(掬川武義 君)あえて私のときにこういうことを言うことはないと思いますけれども、うちの会派から出ている議長でありますから、まあ、しょうがないといたしますけれども、ほかの方のときに、ぜひそれを言っていただきたい。私は、あくまでもこれ以上大綱はないぐらい大綱でやっていますので、よろしくお願いしたい。
部長の方からご答弁をいただきましたけれども、今回も1億円を超える水産業費の予算をつけていただいて、当然これは市長が本来ならば一番力を入れるべき水産業のことでありますし、今回もこういった予算をつけていただいたことに関しましては感謝を申し上げたいと思いますけれども、いずれにしても、この今回の事故につきましては、余りにも時間がかかり過ぎている。漁業への心配というのは大変にされているわけですよね。特に光の関係、当然、巡視船が来てサーチライトを照らす、あるいはサルベージ船が来て、それなりの停泊灯なりを出す。そういった意味合いからすると、定置網への影響が非常に大きい。特に私、一番大きく感じるのは、船が岩礁に乗り上げている関係で音ですよね。きょうも朝見に行ったときにも、非常に大きな音が鳴り通しですよね。あれでは定置網に魚は入らない。特に2月16日、事故のある前日、ブリが何本か入っているんですよね。いつも富戸の定置網にブリが最初に入ったのを一つの目安にして、川奈の定置網の方にまとまってブリが入るというケースは今までも多々あったわけですね。川奈の定置網というのは、私は日本一の漁場だというふうに思っていますけれども、たまたま何本か入った直後の事故だっただけに、非常に水揚げの関係の影響が大きいだろうと思いますね。水揚げも過去5年間さかのぼって調べていただきましたら、500万円から2,000万円ぐらい、この2月に水揚げがあるそうですけれども、たまたまことしの場合は350万円で2月が終わってしまった。完全にこの影響が出ているというふうに私は思いますね。したがって、やはりこういった事故というのは一日も早く終了しないと、後々に大きな影響が出てくる。この補償に関しては、PIF保険と申しまして、船主責任保険というのがあるんですけれども、当然、船主の方はこの保険に入っているようですから、それがどの程度の範囲まで補償として認められるかということは私も勉強不足のためわかりませんけれども、やはりそういったものに対応するときに、ある程度行政の方から指導をぜひお願いいたしたいというふうに思います。この点について答弁を求めても、部長もちょっと答弁に困っているような感じに見えますので、あえて求めませんけれども、その点も、やはりこれは大きな行政の仕事だろうなというふうに感じます。
それからもう一点は、船の先端が岩礁に乗り上げて、私は、先ほど申し上げましたように、自然の関係では非常に残念な──後々もそれは絶対消えることなく永久に残るわけですから。そういった点について、どういった考え方で船主の方に話をするか。私は、自然環境の意味合いからしても、ここのところは大きくクローズアップさせるべきだと思うんですよ。決して意地悪でなくてね。私も船の事故というのは自分が常日ごろから一番心配している一人なわけですから。起こってしまった事故については、けがされた方もなかったし、その点はいいのかなと。しかしながら、あそこはかなり航海の船が多い場所でもありますし、岩礁に乗り上げた、傷つけたという、そういったことの重大さというものは、この際、私は全国的に知らせるべき問題に匹敵すると思いますね。今言っているのは表に出ている部分だけれども、船底の部分でもあれだけ船がこすっているとすれば、かなりのものが海底の部分でも変わってくると思いますよ。ということは、伊勢エビへの影響、あるいはサザエ、アワビへの影響、こういったものははかり知れないものが出てきますので、その辺の対応についてご答弁いただけますでしょうか。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
今、議員さんもご指摘のように、私ども、城ヶ崎海岸というのは観光的にも非常に重要な部門でございます。現状から見ますと、入り江からおしりの方が飛び出している状況で、景観的にも非常に問題。よって早急にこれを曳航していただきたいということがあるわけです。そのことの中で、今、海底の部分も相当岩礁を痛めつけている。私も現場へ行きましたけれども、そういう部分が見える。また、上へ出ている面につきましても、やはりすれているという状況がございます。そういうことの中で、現在、海事鑑定人という方が第三者機関というふうに聞いております。そういうことの中で、私どもも漁協とも連携をとりながら、そういう景観上の点からいろいろ相談をさせていただきたい、かように考えております。
◆2番(楠田一男 君)民生費の児童措置費のところでお聞きいたします。ぺージ数は137ぺージです。これを見ますと、トータルで前年に比べまして750万5,000円、約8.2%アップしております。いわゆる児童手当がアップするということは大変に喜ばしいことでありますけれども、これは人数がふえたのだろうというふうに判断するわけでありますけれども、とりわけその内訳で、コードナンバー22から24までの件で、私が勉強不足でわからないのだろうと思うんですけれども、被用者児童手当、非被用者児童手当、特例給付、この三つがあるわけでありますけれども、国の法律でこの三つが対象になるわけですけれども、この言葉、特に被用者、非被用者の言葉の区分というのでしょうか、意味というのでしょうか、それと、とりわけ特例給付のその中身を教えていただきたい。特に被用者児童手当が前年よりも1,489万5,000円アップ、それから非被用者児童手当が650万5,000円アップしております。それに比べて特例給付金が前年対比で1,389万5,000円減額になった。この三つの意味を教えていただきたいと思います。
◎児童課長(三枝進 君)児童措置費の扶助費でございますけれども、被用者児童手当、非被用者児童手当、特例給付ということの言葉でございますが、被用者児童手当につきましては、社会保険に入っている方という形で、それぞれ事業所がその財源になるものを社会保険事務所の方に拠出金という形で出しております。そういう形の中の対象者を被用者児童手当という形で呼んでおります。それから非被用者児童手当、この対象者につきましては、国民健康保険、国民年金に入っている方という形で、この方につきましては拠出金を社会保険庁に出していない方という形になります。それから特例給付につきましては、事業所で拠出金を出しておりますものですから、所得の限度額がそれぞれございます。所得の限度額が特例という形で、高いところの金額で特別にという形で取ります。ですから、所得につきましては、被用者児童手当、非被用者児童手当というものにつきましては同じですけれども、特例給付につきましては所得限度額が高い、そういうような分類をされております。そういうことで、人員等につきましては、それぞれ年度年度で実績等を合わせまして実施していく。なお、最近、新聞紙上で改正という形で言われておりますけれども、現在国会審議中とか、今年の6月実施というような形で、実質的には今年の10月から支給されるということが見込まれております。それは現在国会へ提出中ということでございます。
以上です。
◆2番(楠田一男 君)ありがとうございました。よくわかりました。
それで、今お話がありましたように、現在参議院で審議されているわけですけれども、新年度予算がまだ通らないのにと言われるかもしれませんけれども、もう目の前でございますので、お聞きしておきたいんですが、通った暁の6月に見直しが実施された場合に、伊東市としてどれぐらいの子供たちが対象になるのか、その数を、今わからなければ後ほどでも結構なんですが、教えていただきたいというふうに思います。
◎児童課長(三枝進 君)6月から施行ということで、10月支給になるわけですけれども、今年度の就学前の児童数が約3,700人ということですが、就学前という形で、実質的に所得によるということで、現在数字的なものを積算しておりません。申しわけありません。
以上です。
◆13番(稲葉知章 君)私、地域医療対策費と病院設立準備費、これに絡めて、平成13年度3月に開業します市民病院についてお伺いしたいわけですけれども、今まで代表質問や議案の質疑の中で答弁を聞いていまして、私なりに今度また疑問が出てきたものですから、お伺いしたいわけです。答弁の中ですと、救急医療は24時間の救急医療体制をしていく。そして、二.五次の救急医療体制でやっていくという答弁を伺っているわけです。それで、第二次救急医療の今年度は1億814万円ですか、これについては、市民病院ができた場合には市民病院の方で第二次救急医療体制を扱うから、当然開業したときにはなくなってしまう。しかし、夜間救急医療センターの方は継続して実施していきたいという答弁をいただいたわけですけれども、その中で、同じ市の財政の中から出るわけで、夜間救急医療センターがそのまま残ってしまうと、ちょっと考えるにむだではないかというふうに考えるわけです。その反面、市民病院にそれだけのスタッフを置くとなると、またいっぱい経費がかかるのかなと。そういったことも考えられますけれども、これはどういった試算をして残すということに結論づけたものか、その理由があったらお伺いしたいのが1点。
それと、二.五次の救急医療体制づくりをしていくという答弁がよく聞かれるわけですけれども、この二.五次の救急医療体制というのは、どうも私はわからないわけです。12月の議会の中でも質問をしたときにも、何かちょっとわからないまま終わってしまいまして、例を出してこの前も聞いたわけですけれども、もう一回例を出して質問しますと、例えば、一次というんですか、脳疾患の場合に、市内の病院に搬送された。その患者さんが医師の判断でもって緊急手術を要する場合、そういった場合に市民病院に搬送した場合に、緊急手術ができる医療体制をとっているのかどうなのか、これを1点お伺いしたいと思います。
さらに、通常もそういった手術ができる体制をとっていくとするとなると、搬送したときの医師が一般診療していると思うんですけれども、その一般診療している医師が手術に立ち会った場合、今度診療していた科目が欠けるわけですね。そうしますと、その一般診療に訪れている患者さんはずっと待つことになると思いますけれども、その辺の医療体制づくりをお伺いしたいと思います。
以上、3点お伺いします。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)国立病院、今度市民病院として引き継ぐわけでございますが、その時点で基本的には二次救急と初期救急ということで分けるということで、夜間救急医療センターについては初期救急を行う。その上で、市民病院は二次救急ということになっていくわけでございます。
それから医療の程度をどう判断するかというのは、今後の医療スタッフの確保にもよりますから、一応判断して開頭できるかできないか。そういうことで言えば、三次救急に送るのか送らないかという判断になるわけですけれども、目指すところは二.五次というのが──そういう判断をするというのは難しいわけですが、例えば脳の場合、開頭しなくて済む程度というふうなこと、それで心筋梗塞、そういうものには対応できるような循環器を充実していくというふうなことになろうかと思います。
それから、診療の最中ということになって、通常の診察はどうなるのかということでございますが、循環器、あるいは脳外、そういうものが充足された場合に、他の内科、外科ということについての影響度と、それからそこに運ばれてきた救急の対応というのは、基本的には循環器、脳外が中心になろうかと思いますので、実際には現在スタッフを何人確保したというふうなことが報告できませんので、その辺では、そういうことがないように対応していきたいというふうなことで考えております。
以上でございます。
◆13番(稲葉知章 君)今の緊急手術の場合、私は二.五次とか、そういうことを聞いたんじゃなくて、手術のできる体制づくりかということを聞いたわけで、そうすると、また第三次医療体制とか、二.五次というふうに答えられますけれども、そうじゃなくて、今おっしゃったように開頭できるかどうかとか、やっぱりそこのところが一番重要だと思うわけですね。そうじゃなければ、今だって第二次救急医療体制づくりをしているわけですから。救急隊が今、例えば市内の脳神経外科へ行ったときに、緊急手術が必要だといった場合には、先生も同乗してくれる場合もあります。そんな中で、順天堂伊豆長岡病院に連れていっておりますね。そうした場合には、すぐにも順天堂に引き継いで帰ってこれるわけです。だけど、現在のどうだかわからないような体制づくりですと、私、今まで経験した中で、どうもまだ本当に医療体制が見えてこないわけなんです。今の答弁ですと、やはり今までと同じような医療体制かなというふうに聞こえちゃうわけですけれども、今、消防長もいらっしゃいますけれども、私は消防長も恐らく同じような考え方じゃないかなと。具体的なそれが見えてこないんですね。したがって、また峠を越えるような医療体制かなというふうに思いますけれども、その点、そうじゃないよということがありましたら、また答弁いただきたいと思います。
それと、昼間の場合も、脳外、心疾患に限らず、例えば骨折した場合でも、今の11診療科目があった場合、なおかつ別の医師がいないと、やはりどうしても大きな骨折ですと、その診療にかかっている医者が診るとなると、一般の診療の患者さんがずっと待つようになるような体制づくりに感じちゃうわけです。その辺のところも、24時間の救急医療を目指すとするならば、ぜひ複数の医師を準備するというんですか、そういったような医療体制が本来の救急医療じゃないかなと思うわけです。その辺のところをもう一度お伺いします。
◎助役(堀野晋平 君)お答えをさせていただきます。
国立伊東温泉病院を市立病院として引き継ぐ。市民の願いとしているところというのは、山越えをしないで、救急患者をあの地で治療をする、命を守る、これが願いであるわけでございます。当然のこととして、私ども、これを目指してこれから医療スタッフの確保等をやっていくわけでございますけれども、しかしながら、順天堂伊豆長岡病院のように三次の救急をするということについては、これは医療スタッフの充実度、医療機械の充実度、ましてや県の中で県内三病院が三次の救急医療になっているという制度的な仕組みもあるわけでございますので、三次の救急まではできないわけでございますが、少なくともそれに近づく努力はしてまいりたいということでございます。しかしながら、1年を通して2例や3例しかないものに、そのために何千万円もする医師を多く抱えていく、こういうことになりますと、またこれは病院の経営を圧迫するということにもなるわけでございます。この辺の兼ね合いというのは大変難しいわけでございます。少なくても二次の救急をやって、24時間で対応しようということでございますので、単数、1人のお医者さんが24時間をカバーするなんていうことは到底でき得ないわけでございます。小児科を含めて、これはやっぱり複数のお医者さんに配置をしてもらうということが絶対必要になろうかと思います。現段階では申し上げることができないわけでございますけれども、某医科大学と今話をしてございまして、間もなくこれらの体制について議会の前にお知らせをするという機会をつくってまいりたいと思います。また議論をいただきまして、よりよい当市の救急を含めた医療体制の構築をしてまいりたい、このように思いますので、ご理解いただきたいと存じます。
◆13番(稲葉知章 君)今、助役の答弁ですと、市民の願いであるから、三次医療に近いような医療体制をやっていきたいというような答弁でしたけれども、それは私も同じなんです。だけど、現実に緊急手術のできる医療体制、これですと、本当に今助役のおっしゃったように非常に大きな財政負担がかかるわけですね。したがって、私は、個人的には本当に大変だなと。第三次救急医療が田方にあるから、三次は三次、そちらでいいかなと個人的には思っているんですけれども、今、市民の人たちは、峠を越えない救急医療というのは、やはり全部伊東市の中で間に合う救急医療を指してというか、そういうふうに感じているものですから、私は、そこのところが、救急に今まで携わってきた者として、ちょっと違うなというふうな感じがしているから申し上げているわけです。したがって、これからもぜひ市民の望んでいるような救急医療体制づくりをしていってほしいな。私、理解がまだちょっとできておりませんけれども、13年3月までですから、それまでに医療体制がはっきりしてくると思いますので、そのときにまた質問をしたいなと思います。
それともう一点、実は私たち会派で島根県の大田市に行ってきたわけです。これはやはり移譲を受けまして、もう開業していました。その中ですと、事務長さんが私たちに接して、いろいろな説明をしてくれた中で、非常に詳しかったわけです。移譲の段階から説明も物すごく詳しかった。そこで、どうして事務長さんが詳しいのですかと聞いたところが、移譲が決まった段階から厚生省から大田市が引き抜いて、病院の設立の準備をしたというふうに伺いました。そういった中でスムーズにいったのだよというお話もしてくれました。いずれにしても、市民病院になりますと、当然、事務長も今度探さなきゃならないというか、現事務長かどうかわかりませんけれども、そういった中で、私は、大田市のように早めに引き抜いてやって、現在いらっしゃる担当課の方々も一生懸命やっているかもしれませんが、やはり病院経営というのは難しいわけですので、そういったベテランの事務長さんなりを早い時期に決めて、病院経営をなさった方がいいんじゃないかなと思いますけれども、その辺の早い時期に事務長さんを引き抜いた中で病院の設立準備にかかるというような考え方は持っていないでしょうか。
◎助役(堀野晋平 君)国立病院を引き継ぐわけでございます。したがって、国立病院のシステム、とりわけ今ある国立伊東温泉病院の中身を熟知している、こういう方も必要であろうと思います。その意味で、私ども、市立病院の病院長の候補、あるいは副院長、そして看護の掌に当たる総看護婦長、これらについては早い時期にスタッフ固めをしたいということで、現在話を進めておるところでございます。経理、会計を含めて事務方についても、当然のこととしてそういうスタッフが必要であるわけでございます。事務長を残すかどうか、これらについては本人のご希望もあるわけでございます。国の方は、7月の下旬から8月の上旬にかけて、スタッフについての意向調査をやっていきたいというスケジュールのようでございますけれども、私どもも、早い時期にそういう事務方について責任ある方に一部お残りをいただくことが市立病院の経営についても得策であるし、そごなく移行ができるのでないかという考え方は強く持っておるわけでございます。これらも含めて、国立病院の意向調査に合わせながら、あるいはもっと言うならば、その前の時点でスタッフ体制を固める努力をしていかなければスケジュールが間に合っていかないというふうにも考えてございますので、おっしゃるような部分についても十分な配慮を持って臨んでまいりたいと思います。
◆13番(稲葉知章 君)先ほど医療体制についても伺ったわけですけれども、市内にも普通の開業医がございます。そういった中で、市内の開業医の診療というんですか、経営もあるわけで、市民病院ができますと、どうしてもやはり市民病院に流れる。いっぱい流れてくれれば市民病院の方はいいのですけれども、開業医の方も心配されるわけです。したがって、例えば脳外、あるいはそういった難しい中の診療科目も、市民病院と開業医と同じでは、やはり一般の開業医の方を脅かしてしまうわけですので、それ以上の高度な医療というんですか、開業医は開業医、市民病院はそれ以上の医療を目指したような医療体制づくりを目指してほしいなというふうに要望して終わります。
◆1番(鳥居康子 君)民生費の120ぺージ、金額は多くないわけですけれども、新規事業としてふれあいコール事業委託料ということで、敬老祝金など高齢者に対してのサービスが云々ということの流れがあるわけですけれども、その中でこういう事業をされていくということで、少々内容を伺いたい。
それから、昨日生活保護の職員の論議がありましたけれども、その点に関して、予算では142ぺージになりますが、この扶助費は、予算の説明では、件数にして350件の生活扶助費の2億5,757万円ですか、計上されているわけですけれども、この生活保護の職員の給料が今年度と変わらない数字で載っているわけですけれども、件数的に11年度は補正されて、この間の論議があったわけですけれども、職員は多分変わらない人数で生活保護の施策に当たるということを踏まえて、ここ一、二年で結構ですけれども、毎年生活保護を受けられる方が件数的にどのくらいふえていらっしゃるのか、その辺を伺いたいと思います。
じゃ、その2点、お願いいたします。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)まず、ふれあいコール事業委託料の関係ですけれども、これは新規事業でございまして、それに類似する事業といたしまして、緊急通報システム事業委託料とか、福祉電話基本料給付費、そんなのがありますけれども、このふれあいコール事業委託料につきましては、老人の生きがい対策事業として、ひとり暮らしの高齢者に定期的にNTTから電話をさしあげることによりまして、心の触れ合い、健康状態の確認、心配事の解消が図られ、導入によりまして、その効果として、健康の不安や孤独感の解消、安心して過ごせる、寂しさが安らぎ、生きがいが出る、緊急事態の対応が図られるということで、新しくふれあいコール事業委託料を計上させていただきました。
以上です。
◎社会福祉課長(鈴木宏 君)議員さんご質問の生活保護の扶助費が3月補正で大分ふえている、その中で職員が現況の予算の計上であるということでございますけれども、確かに生活保護受給世帯がふえておりまして、職員の手が足りない状況でございますので、今、担当当局の方に増員のお願いをしているところでございます。実際問題やる上では、ケースワーカー4名ですけれども、経理担当職員が社会福祉主事の辞令をいただきまして受け付け業務を行っておりますし、それから世帯の持ち数が変動がないように、地域の区割りを変更して平均化するように今努力をしているところでございます。
以上でございます。
◆1番(鳥居康子 君)このふれあいコールの事業というのは、NTTに委託されてということで今説明がありましたけれども、私は、電話ではなくて、やはり訪問して相手の様子を知る、また会話をするということが基本的には大事かなということは思っておりますけれども、それは限度があることでもありますし。ただ1点、NTTさんに委託するというのが初めてやられることで、その辺、高齢者に対しての声を通しての安心感等、専門の方が電話するということですので、そういう福祉的な部分がどの程度フォローされるかというのはちょっと不安ではありますけれども、ぜひ目的に沿った事業を展開されることを願いたいと思いますし、それから人数的に、私、新聞の報道では1カ月に50件ぐらいという数を見ましたけれども、ひとり暮らしの世帯数は1,700軒に近いということで、1カ月に50世帯をやっていくのか、それとも年間50世帯なのかということと、それから1,700軒近くおひとり暮らしの方がいらっしゃる中で、その辺はどういうふうに計画されて進めていかれるかということ、それだけ先に伺います。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)ふれあいコールの関係ですけれども、静岡県下では小山町が現在やっていまして、東京都は目黒区が大々的にやって、静岡県21市の中で、ふれあいコールは伊東市が初めてだと思うんですけれども、小山町とかNTTさんといろいろ相談しながらやっていくのですけれども、とりあえず50人を対象にしてございまして、月に2回ほど電話するような形で、NTTさんの方にそういう福祉に関するオペレーターというんですか、電話交換手ですか、そういう専門の方がいるということを聞いております。
以上です。
◆1番(鳥居康子 君)月に50人ということでよろしいのでしょうか。そうすると、1,700人近くをざっと計算すると、2年か3年かかるのかなという数字になってきますけれども、それを改めて伺います。
それと生活保護の部分ですけれども、今のところ増員して対応するということのお考えがあるということで、その中で、受給者が多いということで、仕事の量も関係するのでしょうけれども、市民の方から受給者に対しての生活のありようが私どもにもいろいろと入ってまいりますし、それから職員の方にも多分そういう話がいろいろと入っているかと思うんですね。ということは、今まで例えば係の方が1週間に一遍その方のおうちを訪問できたのが、今、受給者が多くて、1週間に一遍が2週間に一遍とか、3週間に一遍という、多分そういうサイクルになっているがゆえに、その辺、細かいところというか、受給者に対しての手が差し伸べられないのが1点あるかなということで、仕事の量の増大の中で、市民サイドからすると、そういう受給者に対しての疑問等の声もいろいろとありますので、ぜひその辺、増員をされるお考えということですので、市民の側が納得のいく施策をお願いしたいと思います。
ふれあいコールだけ伺いたいと思います。
◎高齢者福祉課長(山田悦功 君)人数の関係ですけれども、年間50人です。
以上です。
◆1番(鳥居康子 君)そうすると、考え方として、年間50人だと、ひとり暮らしが千何百人いるので、新聞の報道によると、ぐあいの悪い方とかを優先にして、そういう事業をやっていかれるということでしたけれども、全部にこの電話をかけるという姿勢ではないということでしょうか。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)本年度50人でございます。必要に応じて、あるいはこっちで実態の把握をしながら50人を選んでいくということになろうかと思います。それで、ひとり暮らし老人、必ずしも一致しているわけではないですが、例えば食事サービスとか、そういうところでも老人の日常の生活の変化、安否とか、そういうものについては入ってございますので、そういうことを加えながら、今回この事業は初めての事業でございますので、そういう状況を見ながら、また拡大の方向を検討してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
◆8番(鈴木克政 君)195ぺージの農林水産業費、林業費の林道改良舗装工事請負費についてお伺いをしたいと思います。説明書その2の方の95ぺージに内訳があるわけですけれども、その中で、林道奥野線改良工事その1、その2というのがございまして、さらに、その説明書の100ぺージの地図を見ますと、奥野ダムから井原の庄手前まで、この整備が今後されていくということが説明をされておるわけでございます。昨年の6月の一般質問の中でも、私、言わせていただいたんですけれども、この林道整備、路面等の改修といいますか、のり面等の防災的な面については仕方がないにしても、できるだけ自然を残したままの改修をしていただけませんかというお願いもしたわけですけれども、先日行われましたゆったり湯めまちウォークのコースにこの場所も入っていまして、私も一緒に歩いてきたのですけれども、そのとき感じたことなんですけれども、路面もしっかりとスコリアで舗装をされていまして、本当によく整備をされているわけですけれども、よく整備がされ過ぎちゃっていて、自然の中の道らしくなくなってしまったというのが正直な印象なわけです。実際にスコリアで舗装した道が歩きやすいかというと、私、決してそうでもないかなという気がしているんですね。今はできたばっかりですから、転圧の状態があるんですけれども、あと数年しますと、上の細かな石の部分が外に出てきまして、また雨等の影響にもよりまして道ができたり、できた直後はいいんですけれども、時間がたつによって歩きづらい道になってくるということなんですよね。また、スコリアですから、色も赤い色で、ほかのところが石とか砂とかで、どちらかというとちょっと灰色っぽい感じに見えるのと比べて、いかにも手をかけたというような感じの場所になってしまったんですね。それが平成13年度以降もずっと、将来的にはすべてあの道になってしまうとなると、どうも魅力が半減するんじゃないのかなという気がしてならないわけです。確かに林道整備ですから、周りの森林の整備のための道だとは思うんですけれども、かと言って、このコースは、市としましても、先ほど来のいろいろな論議の中でもそうなんですけれども、これからの伊東市の産業に大切なウオーキングとか健康志向の中での、そのコースとして大変注目を浴びているところでありまして、林道と観光のそういったハイキングコースとの考え方といいますか、その辺をちょっとお聞かせ願いたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
この奥野の林道につきましては、基本的には、私どもは、舗装はしないと。やはり自然のままを維持していく。そのことによって、今、議員さんが言われたように、最近のウオーキングブームの一つのコースに観光的にも活用していこうというようなことで、我々、考えております。ただ、現実的には、沢から雨水が流れてきて、道を横断して、結局、路面を悪くする。ここら辺がどういうふうな形で改良できるのかな、そういうことで我々も研究しているわけです。
それと、スコリアの関係で、周辺と路面に敷いたスコリアとのバランスが、作為的に物をつくったという感覚が感じられるようなものになっているということですので、今後、その辺のところも、先ほど言いましたように、基本的には自然に近いような状況の中で、舗装しないで整備していこうというのが我々の基本的な考え方ですので、その辺をまた研究させていただいて、そういう状況をうまく考慮した中で整備を進めていきたい、かように考えております。
◆8番(鈴木克政 君)部長は舗装しないと言っていますけれども、アスファルトで舗装をしないということで、そういった意味では、今、玉石では舗装をしているわけです。要は、道を歩きやすくしているつもりなのが、歩きやすくしていないという状況になっていると思うんですよね。ですから、また担当の方々も歩いていただくといいと思うんですけれども、確かに歩いている人たちにとってみれば、今、奥野林道、下の方で改良したところと改良していないところ、どちらが歩きやすいかと言ったら、私自身は改良していないところの方が歩きやすいわけなんですよね。でこぼこはしているけれども、それはそれのつもりで行くし、滑らないし、歩きやすいんですよ。確かに水等が横断しているところはあるんですよね。何カ所かあります。でも、そこはそこなりに、みんな飛び石があったりして、そこを飛んでポンポンと渡ったり、隅の方を渡る。それは自然の道だから、歩く人たちは全然苦にはしていないし、歩く人の中では、そんなことで文句を言う人はいないと思うんですよね。先ほども言ったように、横断じゃなくて、上から川と一緒に水が道上を流れるわけですよね。そうすると、スコリア等でやると、そこの部分にやはりくぼみができてしまうんですよね。だから、横切るんじゃなくて、縦の方の川筋みたいな筋ができちゃうということで、そういったものが今度できると、逆に歩きづらいんですよね。恐らく今のスコリアの部分でも、1年か2年すればそういうような状況になると思いますよ。平成11年度に舗装した前にやっていた部分、だから、11年度以前にやっていた部分については、実際にそういうところが見えましたよね。今回、恐らく直したんじゃないかと思うんですけれども、実際に1年たった状況で、そういったところが見えたところがありましたよね。ですから、決して無理に覆うようなことをしなくてもいいような気がするんですけどね。
また観光商工費であの辺の地域のことをもう一回再質問させていただきますので、それはそれとしまして、林道ですから、作業する人たちが使う車で入ってくることは当然のことなんですけれども、一般の人たちがあそこに入るようなこともあるんですよね。例えば、天城の八丁池に行く林道があるんですけれども、あれは下の方で鎖で入らないようにとめてあるんですけれども、今の奥野の林道について、それと近いような──当然、林道として使っている方々には、かぎを持っていただくとかという措置は必要なんですけれども、そういったかぎでふさぐとか、途中、真ん中のところに何か障害物をつくって通り抜けができない、引き返して戻るとかというふうな、そんなことが可能なのかどうか、1点お聞かせください。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
林道が何路線かあるうち、あそこの奥野林道につきましては、観光的要素、今、議員さんが言われたように、ウオーキング等そういうことで非常に利用が多い。それと、天城の方と違いまして、林業業者だけじゃありませんけれども、非常に車が出入りするという部分がございます。我々とすると、車をなるたけ制限するということができればいいと思いますが、ただ、今の実態からいくと、そこら辺どうなのか、難しいのかなというふうな感触を持っております。そういうふうなことで、他の路線と違って、人の利用も多いかわりに、車もそういうことで多いということで、なかなか難しいかなというふうに現状では理解をしております。
以上です。
◆8番(鈴木克政 君)確かに難しい部分はあるかと思うんです。ただ、恐らく現実に使っている方々も、通り抜けに使うということじゃなくて、作業に使っていると思うんですよね。そうすると、途中にシイタケを栽培している方々とか、歩くとわかりますよね。ただ、その方々は、例えば十足から来れば、十足の方に引き返していくでしょうし、奥野の方から行けば、奥野の方にまた引き返していく。そこを通り抜けることって、そんなにないような気がするんですよね。ですから、ご理解いただければ、例えば通り抜けはできませんよというような形の中で考えていけば、生活に使っている方々にはそんなにご迷惑をかけないのかなと。それでいて、一般の、ただあそこを走るなんていうふうな目的で来る方々はストップができるということも考えられるのか。ただ、法律的にそういったことができないとなると──私はそこを聞きたかったのですけれども、できないとなると、そういった発想もむだなんですけれども、ある程度そういったことができるようであれば、そんなことも考えて、あの辺をハイキングコースといいますか、遊歩道として、より活用の高いものにしていったらどうなのかなということなんですよ。ですから、その点だけもう一回お願いします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)あそこの林道は、私ども観光サイドでは、奥野ダムを通ってさくらの里とか、場合によっては城ヶ崎、それは歩くのも含めまして、そういうPRも一方でしているわけですね。そういうことで、あそこを業者さんが使うだけでなくて、そういう観光で訪れた方も来ていることも事実なわけです。それと、法律的に云々ということがありますけれども、一つは、あそこは民有地があるわけですね。そういうことで、そこら辺との絡みもまた一方では出てくるのかなというふうに考えて、今ここで、法律的にできません、できるという即答はできませんけれども、車をとめちゃう、あるいは利用者はそのときだけ、具体的には、かぎを渡しておいて、出入りが終わったら閉めていただくというような方法という例も挙げていただいたわけですけれども、そこら辺のところは、いろいろな関係がございますので、結論的には研究させてくださいということになりますけれども、実情では、使用の実態はそういう一つの実態がございます。
◆8番(鈴木克政 君)民有地というのは、両サイドというか、民有地に接している道だということだと思うんですけれども、林道自体に民有地があるということじゃないですよね。確かにそういったことだと思うんですけれども、部長が言っていることは私もよくわかりますし、理解はできるんですけれども、ただ、そういった一つの考え方の中で、例えば、今の部長のお話だと、奥野ダムに車で行った人がさくらの里まで、じゃ、また車でどうぞというようなことを考えていらっしゃるのかどうか。私は全然そんなことを思っていなかったんですけれども、車で来た人は、例えば奥野ダムに車で来て、さくらの里まで歩いていって、また帰ってきてもらうというぐらいに私は思っていたんです。今のお話は、車で行くルートの中にあそこを考えていらっしゃるのかなという気もしたんですけれども、そこまでしちゃうと林道整備の根本的な考え方が違ってくるもので、その辺の考えを教えていただきたいのと、私自身は、要望としては、作業する車は別としまして、車はあそこから少しご遠慮願った方が、遊歩道としての活用をした方がいいのかなという意見を持っているんですけれども、その辺を含めまして、今の車でさくらの里、奥野、その辺の関係をどう考えていらっしゃるのか、もう一回お聞かせください。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)私が申し上げましたのは、観光ルートとして、一つそういうことで私どもはPRする。その観光ルートの中身は、車はだめですよということを言ってくれませんものですから、お客さんは車でも行けるという解釈の中で、数多くあるかどうか実態はつかんでおりませんけれども、そういう意味で言わせていただきました。
それと、林道そのものの路面の部分、これは大半が民地になっております。わきではなくて、道路そのものが。そういうような関係で、先ほどその辺のところも考慮しなきゃということで発言を申し上げたところでございます。
以上でございます。
◆9番(稲葉正仁 君)1点だけ質問させていただきます。農業振興の面で、先ほど課長とも話をしたのですけれども、自分自身、だれかが質問してくれるかなと思っていたところ、なかったもので、1点だけお聞きしたいと思います。皆さん、いろいろな質問を出していただいているわけなんですけれども、私がなぜ農業振興のところで質問をしたいかなというのは、大綱で質問しろと議長の仰せつけなものですから、物すごく広い意味で質問をしたいと思います。そういうことで、今、農業振興事業補助金の中に231万4,000円とありますけれども、大体毎年このくらいの金額で推移しているわけなんですけれども、農業というものは、いろいろ皆さんの質問がありましたけれども、やはり人間が生きていくためには、第一次産業、食べることというのが基本だと思います。それが成り立っていかない限り、どんな事業をやろう、また、これがしたいなと思っても、人間、腹いっぱいにならなければいろいろなことが考えられないということで、市の立場として、今後、伊東市の農業振興、また観光と結びつけたりというようなことで、基本的なものをどのように考えているかということが2点目ですね。そのところをお聞かせ願いたいと思います。基本的な考え方と、今、農業振興事業補助金の中でどういう事業がなされているかということをお聞きしたいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
農業振興に対する基本的な考え方ということでございます。議員さんもご承知のように、第一次産業というのは非常に後継者難ということが言われております。従事されている方も高齢化しているということの中で、一方では休耕地もふえている、こういう現状が一つございます。そういうことの中で、今回は、具体的に言いますと、例えば池の田んぼをうまく活用した中で、れんげ祭りということで、金額は非常に少ないわけですけれども、そういう形で休耕地の活用とか、あるいは何らかの形で農業者にも利益が還元されるような、ひいては観光とうまくドッキングする中で、若い方も農業に従事していただけるような人口がふえればいいな、こういうように基本的には考えております。そういうことの中で、農業振興ということで、こういういろいろな協議会に対する補助金等々がありますけれども、そういうふうに現状の中で非常に従事者が少なくなる。これを観光とうまく結びつけた中で、結果として農業従事者がふえて、それから休耕地の活用、こういうものを主眼に置いて、いろいろな農業振興を図っていきたいと考えています。
◆9番(稲葉正仁 君)どうもありがとうございました。伊東市の農業というものは余り面積も多くない。これで伊東市全体の人たちを賄っていこうというのも、これは到底不可能なわけです。やはり農業には農業地帯というところもあります。また、伊東は観光立市として、観光という場所であります。そのためにも、食糧をほかの地域から提供してもらうには、観光地として農業に対してどのような担い役をしていくかなというのは、やはり第一次産業と観光を結びつけて、観光客の方々に農業の必要性、農業の大事さ、また水産業であれば、魚、そういうものを食べて体にどうなのかという、そういう大事さを知ってもらう。760万人、800万人来る観光客の方にそういう農業の必要性というものを知ってもらう場所であってほしいなと。
ですから、私は、農業生産によって市内の住民を賄っていくんだということは毛頭考えていないわけでして、後継者にしても、これから2020年ぐらいになると、世界じゅうが食糧難になってくる。現在でも各地で局地戦争が行われているのは、要するに、食糧難のために、食糧を確保するがために、いろいろと戦争が行われているわけですね。これがまた2020年ごろになってくると、世界じゅうが食糧難になってくる。じゃ、日本の中で自給体制をとっていくにはどうしたらいいのだということ、今から20年先のことも考えていかなくてはならない。そのためにも国で農業者の保護というものがこれからまた出てくると思いますけれども、一般の人たちに農業の必要性というものを知ってもらうがために、第一次産業と観光ということで私は絶えず述べているわけなんですけれども、先ほど部長がそういうことで後継者対策と。その後継者も、例えば伊東ではミカンが基幹作物です。しかし、農業者としてミカンに携わっている方々も、いざ米をつくる、サツマイモをつくるとなれば、そちらの方にも向いていけるでしょうし、今、農業者が年寄りばっかりいるけれども、後継者の育成も必要だなと。だけど、後継者を育成していくには、やはりサラリーマンと同じような収入がなければならない。
じゃ、それにはどうしていったらいいのかなということで、いろいろな事業をやってくださっているかと思いますけれども、そこらを農協と──やはり農協が農業関係には明るいと思います。しかし、今の産業課長もかなり農業には詳しくて、事業をしているわけなんですけれども、担当の方にもそういうスタッフを設けて、農協、また県とそういう打ち合わせをしながら、観光地として後継者対策というものをどのように考えていくかということで、今回この予算にありませんけれども、来年度予算を組むときには、そういうものもやはり今から考えていって、どういう予算をつけて後継者対策、また将来的に食糧難になるときに、この伊東市としてはどういう対応をしていくかなと。それだけ私たちも農業の必要性を宣伝したのだから、伊東市にも食糧を回してくれよというような──外国から輸入にばっかり頼っていたのでは、それをシャットアウトされたときにはどうにもならないというような状況で、アメリカ合衆国日本州になるのならば、そういうことを考えなくてもいいでしょうけれども、やはり日本は日本人として、これから生きていかなくてはならないというような面がありますので、そういうのも絡めて、これから休耕田とか、そういうものがあったら、各学校、小学生のときから──昔は学校園というものがありましたけれども、そういう中で、子供のときから農業、食の大切さというものを教育していったらどうかなと。たまたま今、休耕田というものが出てきましたので、そういうものもこういう補助金の中に補助事業ということで、教育委員会とか、そういうところと話をして、ぜひやっていっていただきたいということです。
まだ聞いていないのですけれども、農業振興事業補助金にはどういうものがあるかなということをお聞きしたんですけれども、もし細かく一つ一つのものがわかりましたら。大綱と言いますけれども、私、観光民生委員会の方の担当でしたら、その場でお聞きしたいと思いますけれども、今この場でお聞きしたいなということで、それが何項目ぐらいあるか教えてください。
◎産業課長(杉本弘男 君)お答えいたします。
議員さん、世界の歴史の中では食べ物の奪い合いの歴史だったというようなことでございますけれども、確かに農業生産だけではなくて、多面的に農地を使うということは必要なことだと思います。
それから、農業振興事業補助金の内容でございますが、六つに分かれておりまして、伊東市農業振興対策協議会運営事業補助金12万円、伊豆地域農業共済組合運営事業補助金102万5,000円、伊東地域地場野菜供給対策事業補助金54万円、伊東市農業経営近代化資金利子補給金14万9,000円、青島大苗購入事業補助金27万円、有害鳥獣駆除事業補助金21万円、合計231万4,000円でございます。
以上でございます。
◆9番(稲葉正仁 君)今、大体答弁していただいたのですけれども、この中において、農業経営振興会とか、いろいろありましたけれども、作物をつくるというものの中に青島の大苗対策の27万円というものがあって、今の時期ですと、青島というものは、もう次の時代のミカンを探している。また、デコポンやらやっているけれども、デコポンには味にばらつきがある。新しい方向のものを探して、はるみとか──デコポンと兄弟ですけれども、そういう方向の事業に移っていって、伊東では本当に完熟した、すばらしい、おいしいものが食べれるぞというような農業振興もこれからは必要ではないかなということで、施設園芸にして、雨が降っても、やりが降っても、その中で少面積ですばらしいものをつくって観光客に提供できる。そうなってくれば、後継者もネクタイを締めてハウスの中で百姓ができるんだなというような方向にもなってきますので、もうちょっとそこらに力を入れて、伊東のミカンで日本じゅうを賄うということでなくて、おいしいものが食べれる、ああ、農業って、こうやって日本でとれた完熟したものを食べるとおいしいんだな、何も外国から買わなくても、もっと農業者につくってもらおうじゃないかというような方向にもなってきますのでね。要するに、そこらの補助金も、もうちょっと農協との話し合いのもとに、増額をして、これだけこうやって補助を出す体制があるから、何とか農協の方でも考えて、新しい品種の導入──もうデコポンはかなり遅くなってきていますのでね。だんだんみんながなれてくると、酸っぱいのがあり、苦いのがあり、とる時期によっては全然食えないものも出てくるというような状態です。兄弟のはるみの方になっていきますと、樹勢は弱いけれども、これは安定していまして、最近では知る人ぞや知るで、おいしいというものが出てきている。だけど、栽培管理に非常に手間がかかる。プロであったならば、栽培管理に手間がかかるからこそ、要するに価値があることであって、みんなができるものなんてつくったって二束三文ですからね。やはりそういう後継者というものを育てながら、行政としても農業振興に絡めながら観光の活性化。その観光活性化というのは、やはり観光客に農業の必要性という、そういう方向のものにしていっていただきたいなということで、今は12年度の予算の審議をしておるんですけれども、これを土台に、再来年の予算の方にもそういうものをのっけながら考えていただきたいなということで、ぜひとも第一次産業と観光ということを結びつけながら、農業振興にも力を入れていただきたいということで、要望して終わりますけれども、ひとつ市長さんの方もよろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(増田忠一 君)ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)質疑なしと認めます。
10分間ほど休憩いたします。
午後 2時17分休憩
──────────
午後 2時28分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、第7款観光商工費、第8款土木費及び第9款消防費の3款について質疑を行います。
この際、お願いいたします。本案は委員会付託案件でありますので、質疑については大綱にとどめ、簡潔にお願いいたします。
発言を許します。
◆21番(大島健次 君)建設委員がいないもので、議長の注意をよく胸に置きながら発言をしたい。
道路新設改良費と都市計画の関係なんですけれども、道路の新設改良では、参考資料にもありますけれども、4億7,400万円があるわけですけれども、この中に中部横断道路があるわけですね。私の記憶では、私が当選をしてから2期か3期ごろですかね、要するに、随分前に、参考書の地図に載っている龍眼寺、この辺も含めて、農道の整備として完成しましたよということで記念品をもらったことがあるんですよね。この中部横断道路の関係というのは、農道を改良しようということみたいに思うんですけれども、現状どうなっているか。延長は随時ということなんですけれども、幅だとか舗装だとか、それがどうなっているか、その辺のところをお聞かせ願いたいと思うんですよね。一定農道として整備をされていると、これ以上どうしても拡幅して何とか整備しなきゃならない、そういう必要性というのは私は余り感じないんですけれども、その点について。
それから都市計画の関係で、伊東駅周辺整備基本計画策定業務委託料、これは何回かこういうことでの発言がされているから、確認ということになろうかと思うんですけれども、一つは、何で景観整備費のところに載っているのかなというふうに思いますけれども、去年は駅前広場の改造計画というのがあって、いろいろ論議もされて、結局、それができなくて、そして県の指導や何かも含めて、しっかりとやった方がいいよというようなことで、駅前を広場ということだけじゃなくて、周辺を含めて都市計画決定もして、JRとか県も含めて取り組むべきだろうというような意見があって、去年の800万円という計画は一応やらずに終わったということになるわけですけれども、そこで、段取りとして、日程ははっきりわからないとは思いますけれども、この基本計画を委託するわけですね。そして、これは恐らく今年度中の基本計画の完成ということになるだろうと思うんですけれども、後の段取りで、どの程度というのはここでつくられるから、部長さんの頭の中にあるかどうかということはわかりませんけれども、例えば私の権利、今ある駅前の商店や何かについて、計画の中に含まれて、それをどいてもらうとかというような問題なんかも出てくるのかどうなのかなんていうことがわかっていたら、頭の中にちゃんと入っていたら、その辺のところもお聞かせを願いたいと思うんです。
駅舎というようなことについては今までもたびたび出ているわけですけれども、JRや県当局、そういうところも入ってこの計画が練られるのか、それとも、できた計画を改めてそういう関係する機関なども入って検討をしていくのか、その辺のところと、それから計画そのものは委託をして、今年度中には多分できるのだろうと思うんですけれども、それもいつまでにできるのかということと、それから、それができると、後の段取り、例えば工事にかかるまでどういうような段取りがあって、そして、いつごろから工事にかかって、いつごろ完成が見込めるのかなというようなことについてお聞かせを願いたいと思います。
◎建設部長(青木亮 君)最初に、伊東駅前周辺整備計画の方からお答えをさせていただきます。
今回の基本計画、予算計上させていただいているわけですが、平成12年度で策定いたしまして、その計画の中身につきましては、当然周辺も含めているということで、この計画をこれからつくるわけで、策定委員会におかけして、またこの計画を練っていただくわけですけれども、周辺の再開発とか商店の関係も含めるかというようなことでありますが、周辺ということなものですから、計画的にはそういった面もある程度含んでいくのかなというふうには考えてございます。
また、駅舎の関係ですが、県当局とかJRとかを含めて検討するのかということでございますが、周辺整備計画を現在もやっておりますが、これにはJR東日本の横浜支社からも参加をしていただいておりますし、伊豆急の方も参加をしていただいておりますし、そういった面では、JR抜きで駅舎改築はできないわけですから、県あるいはJR、交通関係の皆さんとそれぞれ検討して進めていきたいというふうに考えております。
また、日程の段取り、これからどうするのかというような話でございますが、ことしつくる基本計画の中において、これがどのように展開していくかというのは、まだ見えない面もございます。そんな関係で、都市計画決定をしていこうということですから、これらのことも踏まえて工事の着手に見通しがつくわけでありますので、この辺については、今年度の基本計画の策定の中で考えさせていただきたいというふうに考えます。
駅周辺については以上でございますが、中部横断道路の農道の整備の関係については、担当の土木道路課長の方から答弁させます。
◎土木道路課長(稲本光俊 君)お答えいたします。
現在の中部横断道路につきましては、農道ということでなく、中部横断道路、言いかえれば、135号一路線のみに頼っているもので、中間的に熱海−伊東間を結ぼうということの事業が目的でございます。それにつきましては、一番の目的は観光事業の発展とか緊急輸送路、こういうことで、今、議員おっしゃいました農道浸食防止事業で、当時、あの地域は農道を施工したことはあります。その農道も、今の中部横断道路、幹線道路を一部使いながら拡幅改良、現在は幅員4mの農道でございますが、今、うちの事業でやっているのは、2.5mの歩道を入れまして、幅員10m計画で進めておるところでございまして、農道とはまた別な位置づけとして、幹線道路として施工を行っております。
以上です。
◆21番(大島健次 君)駅周辺のことですけれども、部長の答弁で、JRとか伊豆急とか、そのほかの交通関係団体も入って、検討して進めるというふうに言われたわけですけれども、計画づくりを委託するでしょう。その計画をする中にこういうところが入るのか、それとも言えば第三者機関、専門的に都市計画の関係を練ってつくり上げる、そういう機関に委託をするのかということです。その辺が一つ。
それから、そういうように計画としてできたものを、JR、伊豆急も入って、都市計画ということになれば伊東市議会なんかも関係してこようかと思うんですけれども、そういうものが入ってまた検討をするのかということですね。基本計画づくりはほかのところがあるんじゃないかということと、それから、それができた段階で、JR、伊豆急、県なども入って検討するのかどうかですね。計画の中身が見えないというのは、計画ができてみなきゃということが部長の答弁としては当然だろうというふうに思うわけですけれども、そうしますと、どの辺までを含むのかなんていうようなこと、言えば線引きみたいなのは、まだ計画の中身を見てみないとわからないというようなことのようですけれども、そういうことで確認をしたいということですね。
それから中部横断道路のことですけれども、これは農道としての位置づけじゃなくてと。それは当然そうですよね。しかし、現状が農道を改良していくんじゃないかと。位置づけとしては中部横断道路、それは今までさんざん聞いている。135号がもし通れなくなったときのためとかという、そういうことはあるわけですけれども、しかし、現状、農道、先ほど言われましたように幅4mということですけれども、そういう農道として今できているところを中部横断道路ということで、そういう位置づけで改良していくのだろうなというふうに私は考えるんですけれども、現状どうなっているかという、その辺です。
◎建設部長(青木亮 君)駅周辺の関係につきましては、策定委員会の計画を発注する際に、その中で策定委員会を組織させていただいて、その中に県の方、JRの方、また市民の方とか参加していただいて、計画づくりを行っていくということでございます。ですから、できたものに対して検討するということではございません。
以上でございます。
◎建設部参事(三橋政昭 君)2点目のお尋ねの中部横断道路の関係でございます。農道として使われている部分を今度の中部横断道路としてやられているかというお尋ねだったかと思います。今までの施工区間におきましても、部分的にはそういう部分があったわけですけれども、12年度、ご提案しております参考書の125ぺージの図面でいきまして、180mくらい予定をさせていただいているわけでございますが、ここの部分につきましては、ほとんどが現況農道の部分を拡幅整備する。先ほど土木道路課長の方から申し上げましたように、4mの農道を10m幅員の中部横断道路として拡幅整備をしてまいりたい、こういうことでございますので、ご了解いただきたいと思います。
◆21番(大島健次 君)駅周辺のことですけれども、そうしますと、委託する策定委員会というふうに言われましたけれども、策定委員会に委託をするということですが、今までですと、こういう都市計画に関係するようなことというのは、専門的な機関があって、民間のそれを業務としている営利団体があって、そこへ委託するということが多かったですけれども、これは策定委員会で、JRや県や伊豆急、そのほかの市民なんかも入って策定委員会をつくる。そして策定委員会に基本計画の策定を委託するということに聞こえたのですけれども、そうなのかどうなのか、その辺のところをもう一度お聞かせ願いたいと思います。
それから中部横断道路のことですけれども、考え方としては、今のご返事のように、新年度でやろうと思う180mについては農道の改良だということですけれども、全体としても、これは農道を改良する。そうでない部分というのもありますけれども、それは形状だとか、高低差だとか、いろいろな問題があるわけだから、そういうところについては、現状を全くそのまま改良するということじゃないということはわかるわけです。しかし、とにかく道路になっているところだということは間違いなかろうと思うんですけれども、それはそういうことで確認をして、私、財政難じゃなきゃ何も言わないですけれども、財政難だから。当座、別に金を出すわけじゃない、補助と起債だなんていうふうな話になるわけですけれども、その辺のところもどうかなというふうに思うんですけれども、駅周辺の策定委員会のことについて一つお聞かせ願いたい。
◎建設部長(青木亮 君)先ほど私の説明が悪くて大変申しわけございません。
伊東駅周辺整備基本計画の策定業務を発注しまして、それを受けた業者の方が、その中で策定委員会を設置して進めていく。その中で、先ほど申し上げました方々に参加していただいてつくっていこうということでございます。
以上でございます。
◆21番(大島健次 君)策定委員会と、それからいろいろな関係機関、JRとか伊豆急とか、そのほか市民の方を含めて、関係はわかりました。
計画そのものは今年度中につくるというわけですか。これが今年度中じゃなくて、もうちょっと延びちゃうものかということと、それから、これができた後の段取り、手続、そして、いつごろというようなことが多少頭の中にもあろうかなと思うんですけれども、例えば、いつごろまでには着工したい、いつごろまでには完成したいなんていうふうな、そういうこともあろうかなと思うんですけれども、その辺のところも一つお聞かせ願いたい。
◎建設部長(青木亮 君)平成12年度で周辺整備の基本計画をつくっていこうというようなことでございますけれども、では、これを利用してどうするのかということになりますと、その辺のところはちょっとまだ……。先ほどありましたように、凍結の問題とか、いろいろあって、時期がいつになるかということは、現状ではちょっとお答えがしにくいということでございますので、ご理解いただきたいと思います。
以上です。
◆8番(鈴木克政 君)205ぺージですけれども、観光商工費の新世紀創造祭絡みの予算並びにハイキングコースの案内板等の設置工事請負費があるわけです。その辺についてお聞きをしたいと思います。
新世紀創造祭は、4年近く前に温泉博というような名前で県から提案をされてきた祭りなわけですけれども、そういったイベントが本年度始まりました。私も先ほど参加したと言いましたけれども、伊東市でも先週行いましたゆったり湯めまちウォークとか、市内のお菓子屋さんのラリーとか、いろいろな事業が始まってきたわけでございます。伊東市においても、この2月に有森裕子さんのマラソンを機に健康回復都市宣言もいたしまして、新世紀創造祭全体がそのような形かと思うんですけれども、健康、温泉というものがキーワードとして、全体に進められているということだと思います。当時の温泉博の時代の議論の中で、新世紀創造祭をどのような位置づけをもって考えるかというときに、21世紀の観光のあり方というのを模索した中で、21世紀の観光のスタートの年なんだというようなお話もあったかと思います。これを機に、新たな本市のあり方といいますか、観光のあり方を考えていくきっかけでもありますし、また、いろいろな事業をやる中ではスタートの年になるということも考えるわけでございます。
そんな中で、ことし始まったゆったり湯めまちウォークなんですけれども、今議会の中でも何度か
質疑に上がった中で、これは継続していきたいというようなお話もあったかと思うんですけれども、その辺の今後のゆったり湯めまちウォークといいますか、今イベントでは、先週が第1回目ということで、8回か9回行われるわけですけれども、数も含めて、次年度以降この事業をどのような形にしていくのか、第1点、それをお聞きしたいと思います。
2点目は、今回のハイキングコースの設置ですけれども、これは4カ所ほどのコースに案内板の設置ということだと思うんですけれども、このほかにもコースというのが伊東の中に幾つもあるかと思うんですよね。今後もそういったコースの案内板づくりといいますか、もっと積極的に進めていくおつもりがあるのかどうか。それと、あとコースの整備について、整備状況も含めて、今後、コースの整備を進めていく気があるのかどうかということを2点目にお聞きします。
3点目は、新年度予算で案内板を設置されるわけですけれども、先ほども話したように、もうゆったり湯めまちウォークは始まっているわけですよね。本来だったら、できれば事前の整備の中で、こういった案内板ができてからイベントに入っていくというのが普通だと思うんですけれども、予算の関係とか、先ほどの創造祭の性質、スタートの年だということから言えば、それも仕方がないのかなという気もするんですけれども、かと言って、12年度の予算だからと言って、しりのしりまで工事がつながったのでは余り意味がない。新年度に入ったら、できるだけ早い時期の設置をお願いしたいわけですけれども、その辺の案内板の設置時期といいますか、どのように考えていらっしゃるのか、それが第3点目。
4点目は、今回このコースを歩いて、先ほども感じたことを言ったのですけれども、そのほかにも感じた部分というのはあるんですけれども、観光課の方々は、今回の歩くコースについて、下見といいますか、道路の状況といいますか、そういったものを把握していらっしゃったのかどうかということをお聞きしたいと思います。
それと、私も昨年の6月にこの辺のハイキングコースの提案もさせていただいたわけなんですけれども、林道の大坂・新林線ですか、そういったいいコースがありましたよなんていう提案もさせていただいたんですけれども、その辺の検討をしていただいたのか、そのコースの下見もしていただいたのか、その辺も含めてお聞きをしたいと思います。
以上、4点お願いします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
第1点目のゆったり湯めまちウォークの中で、これは今後継続していくのかということでございますが、私どもは、今の健康志向の中で、ウオーキングというのが非常にブームになっています。そういうような観点から、やはりこれは継続していきたいと考えております。
それから2点目は、案内板についてもっと積極的に整備を進めていくのかということでございますが、今年度予算で案内板は4基、それからコースの道標、これが80基をやっているわけですけれども、これだけではなくて、当然、我々も下見しているわけですけれども、不十分な部分もまたあろうかと思います。そういうようなことで、さらに補充する部分は、今後もどういうところがどれだけ必要かという部分を掌握した中でやっていく。ただ、今回この案内板とか、こういうものについては、新世紀創造祭で補助が非常に高い部分があったということの中で、我々も80基という道標を要求した、そういう一つの経過がございます。
それから、本来ならば、もうゆったり湯めまちウォークは始まっているのだから、既にそのときで全部整備がされているのが普通ではないかということでございますが、ご存じのように、新世紀創造祭につきましては、8事業あるわけですけれども、それぞれ部会をつくりまして、内容を検討していただいた経過がございます。そういうことで、予算編成の時点では、まだその辺のところの煮詰めもできなかったということの中で、新年度にこういう形で予算要求をさせていただいた。それで、その目的から言っても、早急に整備していくという考えを持っております。
それから、遊歩道、ウオーキングのそういうものの状況を主管課の方で把握していたのかということでございますが、これも例えば宇佐美の安宅丸コースとか、いろいろなコースがあるわけですけれども、宇佐美の方も非常に熱心にそのコースを歩いた。そのときに、私どもの職員も同行する中で下見をしてあります。そういうものの中から案内板の整備という数がある程度出てきたということでございます。
前、鈴木議員の方から、奥野林道をさらに池へ抜けるよう、あそこをもう少し活用してと、議員さんも実際にお歩きになって、ご指摘があったわけですけれども、私どももその後行ったわけですけれども、今回に関しては、そのコースはないわけですけれども、これは定かではありませんけれども、一部のところで開発計画があるやに聞いております。そういうような部分で、またそれらとうまくドッキングできるものならば、そういう形で今後整備を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
◆8番(鈴木克政 君)1点目の来年以降もどうですかというお話の中で、今回、8回ですか、9回ですか、やるわけですけれども、次年度以降もそのくらいの規模でやっていただけるのか。1回やります、2回やりますじゃなくて、今回は新世紀創造祭絡みですから、やりやすいということもあるのでしょうけれども、いろいろなコースに分けてやったんですよね。規模がどうですかということだったもので、また後ほどその辺の答弁もお願いします。
2点目、3点目につきましては、コース整備は今後もする、また、新年度予算については早い時期に執行したいということですから、それはそれでいいのですけれども、4点目に言いました下見をしていただきましたかというお話なんですけれども、今回、ゆったり湯めまちウォークの奥野ダムからのコースにつきましては、先ほど林道のところにつきましてはお話をしましたけれども、林道を越えまして、井原の庄へ出まして、県道池東松原線ですか、井原の庄を100mほど下りまして、新しいペンションができたんですけれども、ペンション裏に旧道の池東松原線があるんですよね。そこへ出まして、それから分譲地内を通ったんですかね、民有地を通ったのでしょうか、さくらの里下の県道に出まして、それから側溝の上を200mぐらい歩きましたかね、で、さくらの里へ出たというコースだったんですね。旧道の方の池東松原線だと思うんですが、水道の方の事業なんですけれども、今後の計画の中で、池の中野配水池の方に水を送る中での水道管の埋設工事が行われた。先ほども言ったんですけれども、歩く人はそんなに道が悪くても文句は言わないんですけれども、雨が降れば砕石で埋めたようなところというのは必ず引っ込みますし、水がちょっと上から出れば水のわだちになるんですよね。そこの部分については、かなりそういった部分がありましたよ。枯れ葉がその中に入っていたりして、足をそこに突っ込んだような人もいるんですけれども、ハイカーなんてそんなに文句は言わないんですけれども、私は議員としてちょっと恥ずかしい思いをしたんですよね。そういった状況にある道を平気で一般市民の方々に歩くコースとして案内をするといいますか、市の主催したコースの中で、そんなところがあったことに対して、ちょっと恥ずかしい思いをしたわけですけれども、事業を行う前に、ある程度ちゃんとした下見をしていただきたいなという気がするんですよね。そういった恥ずかしいようなところというのは、できるだけ改良していただきたいなと。この4月9日にも一碧湖からさくらの里までのハイクがあるわけですけれども、そこのコースは、そこの場所は使わないということらしいんですけれども、今回は使った中で、そんなことがあったもので、ぜひ対応していただきたいなと思います。
私が去年の6月に提案をした大坂・新林線ですか、それを上り切ると、ちょうど遠笠道路に出るわけですけれども、池の、昔市がアルザス村を計画しました共有林のちょうど突き当たりといいますか、大体その辺まで共有林があるわけですよね。104戸の戸数が共有している財産だそうですよ。今、こういった新世紀創造祭も含めて、花のブームといいますか、河津桜を含めて、修善寺とか湯河原とか熱海の梅林、大変ブームになっているわけですよね。今、さくらの里も整備はされているんですけれども、よそと比較したときに、ちょっとPR不足というか、規模的な面で劣るような気もするんですね。池のその共有林なんかは、これから対処するいい場所かなという気がしてならないんですけれども、池の土地ですから、こちらで云々じゃないんですけれども、活用できる可能性みたいなものの考えがあればお聞かせ願いたいんです。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
第1点目はウオーキングの関係で、今後、規模の拡大と。当然、我々も、継続していくわけですので、全部のコースになるかは別にしましても、今回のいろいろなコースの人気度、こういうのも含めた中で、人気のあるところはPRして、一つの健康志向というブームへひとつウオーキングを乗せていきたいと考えております。
それからもう一点は、池の共有林の関係でございますが、さくらの里につきましては、先般市長も答弁させていただきましたけれども、河津桜と比較すると派手さがないというんですか、そういう部分がちょっとあるわけですけれども、これは新種の木を植えて、整備をさらに進めていこうという考えを持っています。池の共有林につきましては、池区の皆さんと当然話していくわけですが、今、議員さんがご指摘のように、ウオーキングコースとしてうまく活用を図る。それで池の田園地帯へ抜けられるような、こういうコースも前にご提案がございました。そういうようなことも我々は念頭に置く中で、まだ具体的には池の皆さんとお話はしておりませんけれども、そういうことで話を進めていきたいと考えています。
◆8番(鈴木克政 君)来年以降のウオーキングのコースですけれども、今、大変健康志向の中で、こういったものが盛んに行われて、例えば河津ではツーデーマーチですか、下田もツーデーマーチでしたか、全国から2,000人、3,000人の規模の参加者が来るというお話も聞いていますし、伊東でもこの夏に日蘭のウオークラリーが開かれるということなんですけれども、来年以降、こういった幾つかのコースができ、伊東でも毎年ツーデーマーチとか、スリーデーマーチとかという行事が開かれるようなところにぜひ持っていっていただきたいなと要望したいと思いますけれども、お願いします。
さくらの里の近辺の開発なんですけれども、市長、どうでしょうね。昔アルザスがあった場所、あそこを中心に、池の田んぼ、奥野のダムと、どこへ行くにしても歩いて30分、40分なんですよね。これは観光の拠点として、あの部分というのは、これから大変魅力的な場所であるわけなんですけれども、ただ、今この取り組みの中で、それでは観光経済部の中で取り組みができるかというと、なかなかできない部分もあるわけですよね。いろいろな部署がかかわりながらあそこをやっていかないと、部分的に、歩道はここが直します、ここの歩道はこっちが直しますとか、こっちの花はここの課が植えますになると、なかなかちゃんとした整備が期待できないんですけれども、もっとあそこのエリアをトータル的に考えて開発ができないかと考えているんですけれども、その辺のお考えはどうですか。
◎市長(鈴木藤一郎 君)今、鈴木議員の方から、池の以前のアルザス村の予定地といいますか、その辺を中心として、池も含んだ中で、開発、観光的に利用する方法はないだろうかというご質問であるわけであります。当然、今、さくらの里、大室山という大きな観光ポイントがあるわけでありますし、また、奥野ダムからの遊歩道等の問題も検討しているというか、そこのところを使ってやっていこうということで進めているわけでございますし、また、さらに池の田んぼのれんげ祭り等も予定をしている。その一帯の観光利用というのは大変重要であろうというように思っておるところであります。しかしながら、共有地、あるいは民有地というようなものもあるわけでありますから、当然その地主さんといいますか、所有者との話し合いということもまた持っていかなければならない。これは今、部長の方から答弁をさせていただいたわけでありますけれども、今後に向けまして、それらのものも十分に研究し、また地元との話し合いといいますか、持つようなことで進めてまいりたいなと思っております。ただ、そういう自然が豊かなところであるわけでありますから、いわゆる開発といいますか、そういう問題の抑止というものも必要であろうというように思うわけでありまして、その辺のことも含める中で、地元との話し合いをしてまいりたいと思っております。
◆8番(鈴木克政 君)市長の言っている開発と私の言っている開発が合うかどうか、開発という言葉は難しい言葉だなという気がしたんですけれども、乱開発とか自然を壊すとかという、そういった意味での開発を私は決して望んでいるわけじゃなくて、今までの話の中でも一貫してそうだと思うんですけれども、自然環境を十分に生かした中で、それを保全しながら開発をしていきたいという気持ちには変わりないわけですね。それで、市長のお言葉の中にも、所有者との話し合いとか、地元との話し合いとかということがあったのですけれども、そういった方々と話す場合においても、例えば、観光課の方が行って話しましたよ、農業の方の産業課で話しましたよというのでは──同じ観光経済部ですから、観光経済部長が行って話をしたらいいのかもしれないですけれども、また道路の方も関係してくると、建設部とかという関係にもなってくる。そういったいろいろなところで行くよりも、一元的な話というのが必要じゃないのかなという気もするんですよね。そういった意味で、今のシステムでいけば、政策推進課が窓口となって、この問題に対応した方がいいんじゃないのかという思いがしてならないです。今の配置がいいのかどうかわかりませんけれども。そういったことで、ぜひそういった全庁的な取り組みの中で、この問題についてもうちょっと深く考えていただきたい。私も、この問題についても研究もしていきたいと思いますし、また次の一般質問等でもやっていきたいなという気もしておりますので、ぜひ当局の方の研究もよろしくお願いしまして、終わります。
◆14番(久保谷廠司 君)私は、観光費のぺージ数は204ぺージ、花壇整備等委託料についてお伺いします。これは参考書の方では花咲く伊東整備事業ということで、国道135号沿いを中心とした花壇の維持管理を進め、「花と海といで湯の街」のPRに努める、こういうことでやる事業でありますが、これを調べますと、平成10年には1,488万円、11年には1,240万円、これはまだ決算ができておりませんから、予算でこういうふうになっております。それで12年度の予算では1,141万円と、毎年毎年減額されている予算なわけでありますが、私は、さっきも申しましたように、伊東市がこういうような封筒を出しております。その中にも「花と海といで湯の街」と、ちゃんとキャッチフレーズが書いてあるわけです。そういう中で、私は、この花というのは観光施設の一環だと思いますし、花木というのは、費用対効果という言葉をよく使っていますが、私は少ない投資で非常に効果のあるものだと思っております。そういう観点から、確かに本年度はアートウィーク等のイベントもこれからやっていくというふうになっておるわけですが、今、現状を見てみまして、褒められるというところは国道135号の岩松交差点ですか、要するに、宇佐美と湯川の間、あそこのところに「花と海といで湯の街」という石碑が立っておりまして、その下に今パンジーですか、かなり植えてありまして、あれは迫力のある、確かに伊東に来た人には目立つ、大変いいところだと思うわけです。でも、それから先が非常にひどいんですよね。その点をどのように認識していらっしゃるかということについてお聞きしたいと思います。それがまず1点目です。お願いします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
議員さんが今言われましたように、私どものキャッチフレーズは「花と海といで湯の街」ということで、花を中心にしていろいろな整備を進めているわけです。また最近では、ああいう草花だけじゃなくて、花ということに対する国民の──河津桜一つとっても非常に人気がある。そういう意味で、議員さん、現行の整備状況はいかがなものかというようなことでございます。特にオレンジビーチの国道135号の中央分離帯、今、平成10年ないしは9年、もっと前に比べますと非常に枯れたりして、荒れている部分は承知しております。そういうことで、私どもは、4月ないしは5月にあそこを──ずっと道路を通ってきまして、岩松のところからもそうですが、要は中央分離帯というのは車を運転される方に非常に目につくところだと。私どももそこを重点的にやりたいというふうに考えておりますが、4月ないしは5月のこの2カ月の間に、特にオレンジビーチの部分については力を入れてやっていきたいということで、いずれにしましても、キャッチフレーズでうたっている以上は、やはりそういうものでちゃんと整備をしていきたい。一方では、市内に花を非常に愛する方がおるわけですので、こういう方々のご協力もいただく中で、市内のいろいろな花壇を整備していきたいということもあわせて考えております。
以上でございます。
◆14番(久保谷廠司 君)今、部長の方から、中央分離帯について承知しているという言葉を聞いたわけですが、あの中に立て札があるわけですよね。「花を大切にしましょう」と書いてあるんですよ。それで花が何もないんですよ。そういったところは観光客の方はすごく気にしますよ。ただ、私、よかったなと思っているのは、立て札の下に「造園協同組合」と書いてあるから助かったんですよ。あれに「伊東市」とか、そういうのが入っていたら非常にイメージが悪かったですよ。でも、立て看板にそういうふうに書いてあるということは、花がなかったらちょっと考えてもらわないと、それはあそこを通る人には大変失礼なことだと思いますよ。ましてや先ほども私が言ったように、花咲く伊東整備事業をやるのだと。そういう観点からいけば、こういった点では非常に不満が残るところだと思いますので、ぜひその点はなるべく早く改良するようにしていただきたい、このようにお願いします。
それから、今部長さんの方からも言いましたが、いろいろな方にお願いして市街地はやっていくと。私、伊東のまち全体を花で埋めるということで考えるならば、市街地は商店街の皆さんとかボランティアの方、住宅地においては町内会であるとか、婦人会であるとか、老人会であるとか、そういう方で花の好きな方はうんと多いんですよね。ですから、そういう方にお願いして整備していく。それから、これは横須賀市でよくやっているんですが、公園の一部を花の好きな方に開放して、皆さんで管理して、いろいろな花を植えてください、そういうこともやっているわけですよね。ですから、そういうことも研究していただいて、ぜひやっていただきたい、このように思います。
それから、確かに財政難ですから、お金がないということでやっておりますが、さっき稲葉正仁議員が言いましたが、これは平成8年のときなんですが、市長が次のように述べているわけですよ。「花や苗の調達方法としましては、第一次産業と観光の連携を図りながらやっていきたい。第一次産業に従事されております農業者は、高齢化が進むとともに、後継者不足が生じ、深刻な社会問題に波及する可能性を秘めております。このような観点からも、新たな産業の育成と、比較的軽作業であることから、高齢者でも十分生産活動に従事できるものと思われますので、今後は関係者とも相談をしながら、実現に向けて努力してまいりたいと考えております。」、こういうふうに答弁なさっているわけです。それで、先ほども第一次産業の方をもっと大事にしてほしいというような話も稲葉正仁議員の方から出ていますし、ここいらをもう一度お考えになって進めていただきたいなと。花咲く伊東整備事業というのは私も大賛成で、とにかく費用のかからない割には訴える力が強い。それが今の河津であるとか、さっきも言っておりましたが、でも、河津でも何十年も前からやっているわけですよね。ですから、私、また後で一般質問でもやらせてもらいますが、伊東市は、とにかく小室山ではツバキがすごいですよね。その伊東市の花をもっと大々的にまちの中にも取り入れるとか、それから道路沿いにも取り入れるとか、そういった面を考えてこれからやっていただきたい、これを要望して終わりにします。
◆5番(土屋進 君)242ぺージの土木費の中の第15節の工事請負費の東海館保存改修工事請負費に2億1,000万円計上されているわけでありまして、説明書の136ぺージを見ますと、建物上部構造改修及び附帯工一式と。その下は管理業務委託ですから、その2億1,000万円ということになるわけですが、この東海館の改修については、私、一般質問で8日に当局のお考え、市長のお考えもお聞きしたわけです。ですから、端的にお伺いしたいと思うんですが、説明書の方ですが、138ぺージから141ぺージまで図面があるわけです。そこで、この2億1,000万円の工事の範囲というのが、せっかく手元にみんな図面を持っているわけですから、ある程度具体的に、こんなふうに改修しますとか、そういう説明をしてほしいなと思うわけです。うんと細かい部分というのは、当然、常任委員会で検討もされることですので、大体のアウトラインと、こういう考え方でこの部分がということをお願いしたい。といいますのは、12年度にこのことをやって、さらに、先日のお答えですと、13年度にも一部かかっていくということもありますので、では、次に、13年度部分はこんなふうにして取り組む、13年度部分については、一応費用はこのぐらい見込まれるのではないかなぐらいまでお聞きできればと思いますので、どうぞ図面を見ながら、ひとつお願いしたいと思います。
◆17番(伊東良平 君)関連――関連でお尋ねをいたしますけれども、東海館の地べたの面積がどれぐらいあるのかということと同時に、やはりその項目の中で、14節に出ています使用料とか賃借料と書いてあるのは、これが東海館の賃借料であり、そういったものであるのかどうか、この点についてあわせてお答えをいただきたいと思います。
◎都市計画課長(山本彰 君)それでは、まず土屋議員の方のお尋ねにお答えいたします。
この改修事業でございますが、構造的な補強、それから内部の改修、あわせてやる工事になっております。139ぺージをごらんいただきたいと思います。これは1階部分の補強改修工事でございます。1階部分につきましては、補強工事、改修工事、すべて行うような形になっております。それから140ぺージでございますが、140ぺージの図面を見まして下側の方です。点々で黒く塗ってある部分、補強工事は建物全体について行いまして、内部の改修につきましては、この点で示してある部分を内部改修、改装いたす、このようになっております。それから3階でございます。3階も同じように、舞台の部分ですが、この部分を補強、あわせて改装いたします。その他の部分につきましては補強のみになっております。
それから13年の関係でございますが、これは国の補助金をいただいております関係で、この中で伊豆と伊東の歴史、自然、温泉文化等を紹介するわけでございますが、これに伴いまして、一応国際交流ということもございます。そういう中で、インフォメーションの案内機器等の設置なんかを考えておりまして、特にガイドブック等をつくるようなことも考えておりまして、ハード、ソフト合わせまして、これはあくまで今の考えでございますが、3,500万円程度を考えております。
それから伊東議員のお尋ねでございますが、14節の不動産借上料、これについては東海館の敷地の借上料でございます。
面積につきましては、約800m2でございます。
以上でございます。
○議長(増田忠一 君)10分間ほど休憩いたします。
午後 3時24分休憩
──────────
午後 3時34分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際、お願い申し上げます。本案は委員会付託案件でありますので、
質疑については大綱にとどめ、簡潔にお願いいたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)この際、お諮りいたします。
本日の会議時間は、議事の都合によりあらかじめこれを延長したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)ご異議なしと認め、さよう決定いたしました。
━━━━━━━━━━━
◆5番(土屋進 君)13年度から一部かかるということについて、その予算等どんなことかと思ってお聞きした部分は、伊東の歴史と温泉文化、国際交流の拠点というんですか、インフォメーションセンターをつくって、ハード、ソフト両面の整備をしていくと3,500万円程度かかるかなと。それはかかるかなでいいと思うんですが、これはそういうふうにお聞きしておけばいいと思いますが。
今、図面を見ながら説明してほしい、細部は委員会があるからと言った私が悪かったのかもしれませんけれども、1階はこうなります、ああなります、書いてあるとおりになります、補強して、後は、というような形ですと、これを見たとおりでということになってしまうものですから。そこで、ではちょっとだけ伺わせてもらいますけれども、1階の部分のE個室というところは、補強して改装してというのは、今の予算をある程度残して、多少内装もするということなのか。そして、ここは見せるだけで、使わずにおくところなのかどうかとか、それから、大小浴場がありますけれども、これは大浴場、小浴場となって、日本の旅館の温泉文化といえば、浴場は男が広くて、女性のところが狭いというのが、そのままこういう表現でいこうかなということなのかと思うわけでありますけれども、その辺の休み処はどんなふうに……。結局、ここまでかけてやると、附帯工事一式ということは内装工事もするという意味ではないかと思ってお聞きしているわけです。
それから、2階の部分は、常設展示場があって、特設展示場があるということになっておりますが、先日、博物館、資料館というようなことを答弁でもいただいておりますが、この展示室につきましても、これからも含めて、展示するものによって内装は当然変わってくるわけですよね。ですから、そういうものも視野に入れながら、展示がすぐできるような形で、附帯的といいますか、内装工事まで既にやってしまう中の2億1,000万円なのか、特設展示場もそのように使おうとしているのか。それから、グレーに見えない、点々になってないところは、そのままとりあえず補強はしておくけれども、そのまま置きますというような話ですが、そのあたりも、まだこれからの問題として、使っていくような考え方として、当面はここまでやっておきますということなのか。
それから、3階の大広間も、こうやって補強し、改装するということで説明があったわけでありますので、この大広間も、改修するからには、どんなふうに使おうと思って改修するのかということが一番大事な部分ではないかと思うんです。ここも展示室等に使おうと仮になった場合、とりあえずここの部分の色を、極端にいって例えば黒のいろいろな壁面をつくっておいたら、後で白がいいとなるとか、そういうことでも非常に困るなと思うわけでありまして、こういう時期ですから、むだもないように、いかにここを有効利用するかということを考えるわけでありますが、この辺について、ひとつせっかく図面を見ながら言っているわけですので、もうちょっと突っ込んで説明していただければなと。当然もう発注するわけですから、実施設計等はあるわけですから。
くどいようですが、アウトラインで結構ですから、もうちょっと突っ込んで説明していただきたいなと思います。
◎都市計画課長(山本彰 君)口が短くてどうも申しわけございません。
まず、1階の個室の利用でございますが、これは基本的には伊東市の文化財ということで指定されておりまして、当時の原型をとどめながら改修して、なおかつ利用できるところは利用していく、このようなことに基づいてつくっておりまして、今のお尋ねの個室の部分につきましては、今の原状の形をそのまま改修いたし、実際にはここの辺は部屋を見ていただくということと会議等で使っていただく、そのように考えております。
それで、ちょっと後先になりましたが、@休み処でございますが、ここにつきましては、建設当時の間取りがちょうどこういう間取りになっておりますもので、その間取りに戻しまして、これを休み処として使っていただく、そんなようになっております。
それから、浴室の関係ですが、浴室につきましても、現在、現場ですと、男湯は広いところ、女湯が小さいというような格好になっております。これもいろいろ意見があったわけですが、当時はこういう形だったというものを残すというようなことで、このような形にしていまして、実際に使うときは、例えば入れかわりで使うとか、使い方はいろいろあると思いますが、基本的にいえば、当時の形を残す、そのようなことで考えております。
それから、2階の常設展示場の関係でございますが、ここも今ある形から、当時は実際には小間が幾つもあったような建物になっておりまして、それをある程度生かしながら、そこの場所を使って展示室をつくる、そんなふうになっております。
それから、G特設展示場でございますが、ここは展示、それから、例えばお茶等ができる、そんなようなことも考えまして、和室で畳になっております。
あと川側の方につきましては、補強だけで、実際には内装まではやれませんが、廊下から見えるいろいろしゃれたつくりがあるわけですが、その辺のところはそのまま復元しておりまして、当時こういう部屋があった、そんなようなことで見ていただく、そのように考えております。
それから、3階でございますが、3階の方は大広間、これは真ん中のところが若干の補強が入りますが、いろいろ補強を考えまして、これでやれば途中に島ができない格好で、何とか全体の大広間としての利用ができるかなと、そのようにいたしました。
それから、先ほど申しわけありません。13年度の工事の関係でソフト面とインフォメーションというふうなことでご説明いたしましたが、若干の仕上げ約1,000万円程度が抜けておりましたので、ここで申します。
以上でございます。
◆5番(土屋進 君)それでは、これが13年度以降の、つまり4,500万円程度になる、そういうことですか。あと1,000万円ふえて、そういうことかどうかということがちょっとわかりにくかったことですよね。ただ1,000万円違っていましたというだけの話だったものですから。
それから、今こうやって説明を受けてみますと、結局、当時の文化財指定建物であるので、川側の部屋の部分は当時の原型をとどめながら、個室は原状を生かす改修をすると。それで、見せるという部屋でもあるし、必要があれば会議にも使える、こういうことをおっしゃっているわけですね。ですから、つまり、見せるだけでなくて、その部屋で賄えるぐらいの会議でしたら、ここを使ってもらってもいいという考えがあるということをお聞きしたわけですよ。ですから、そういうのまで使えるんだというふうなことを言ってもらうだけでも、こっちからすると、いろいろ活用方法を考えていただいているなと。また、市民も、その部屋を、ただのぞく部屋ではなくて、活用もするという考えだなということがよくわかってくるわけですね。そんなようなことを本当はお聞きしたくてということもあるわけです。
それから、2階の資料館、常設展示場、ここは今の説明のとおりですが、実質こういうものもどういったものになるかによって、12年度に進めながら、内装やなんかも施されるのではないかなと思うわけでありますけれども、まず忘れないうちにですが、2億1,000万円に対して、使い勝手を含めた、わかりやすくいえば内装ですよね、そういうところがそういう内装費等も含めた費用として改修されるのかどうかということをお聞きしていたんですが、そのことは答えとして返ってきていませんので、それをもう一回ご返事をお願いしたいと思います。
それから、おふろについては、先ほど私もちょっと言ったんですが、当然大小あっても、多いときに男女を入れかえるということも考えながらと。当時の様子、温泉文化を見せるにはということで、そういう考えで大小になっていると。当然、内装等もきっとその当時のような、今の近代的というよりちょっとレトロ調になるのか、そういう上色はあると思いますけれども、では、2億1,000万円でこういう使い勝手に合わせた、内装等も含めた工事費になっているかどうかということを改めてお聞きいたします。
◎都市計画課長(山本彰 君)まず最初に、先ほどの内装、仕上げが約1,000万円という話の中で、全体3,500万円の中での1,000万円ということでございます。
それから、2億1,000万円の中で、こういう使い勝手まで含めたもので言っているのか、このようなご質問ですが、この利用目的に沿った設備、それまで含んだもので入っております。
以上でございます。
◆5番(土屋進 君)それでは、そのようにお聞きしておきたいと思います。
くどいようですが、展示室などは、使うという目的、そのことによって内装等も、設備もかなり変わるということもあろうと思いますので、その辺を早く煮詰めながら、そして、それに合うような、そういう面での改装をしてほしいなと思います。後になって何色がよかったとか、この形がよかったということが起きたり、また、とりあえずつくっていて、13年度にオープンに向けて、展示物もこんなものだから、じゃ、またこの形にしようといっていくのでは、これはもうむだなことだから、くどいようですが、そんなことを申し上げているわけであります。
前の通りの整備等につきましては、重要景観形成地区の指定を視野に入れながらという市長の答弁がありまして、出湯のまちの情緒をつくり出すような整備を進めたいと、こういう私の一般質問でのご答弁もいただいておるわけでありますので、そのつもりでいらっしゃるということはよくわかりますが、12年度にはその部分には予算がついてないようでありますが、13年度に完成に向けていくというのでしたら、13年度にはその工事も一緒にというような形で、今後のことですが、ぜひ取り組んでいただきたい、このように要望いたしまして終わります。
ありがとうございました。
◆3番(佐藤一夫 君)私は観光商工費、観光費、宣伝費全般にわたる基本的な考え方を伺っておきたいんですが、計上されている数字の背景にある基本的な考え方ということになります。今回の予算案としては、前年の当初予算に対して18億7,000万円の減額する中で観光商工費自体は前年度対比5,200万円の増額、観光費としても7,500万円の増額であり、宣伝費も1,300万円の増額を予定しておりますけれども、これは私、去年も総務委員会の中で聞いたことがあるんですが、一方、では入湯税はどうかとなると、逆に1,600万円減額をしていると。これだけ観光に力を入れるんだけれども、片やお客さんはふえずに、入湯税は1,600万円減額するという。どういう考え方のもとにこういうのが出てくるのかなというのを確認したい。これは昨年も同じことを聞いて、当時、市長が観光の関係にはかなり重点配分をしていくんだというふうに言われていたにもかかわらずです。確かに予算、支出の面では増額されていたわけですけれども、入湯税はやはり前年度対比減額であって、その傾向がことしももっと顕著になってきているわけですが、その辺の基本的な考え方はどんなものか伺っておきたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
宣伝費関係の基本的な考え方ということでございますが、議員もご存じのように、景気が非常に低迷する中で来遊客数も減っているということの中で、一方では観光地間の競争、こういうものも激化している中で、今後は個性のある観光、そういうような部分を創出していかないと、この競争にはなかなか勝ち抜いていけないだろうということの中で、宣伝という枠の中で考えますと、現状では市内の観光業界の方が、来遊客の非常な減少によって苦しい状況があるわけです。そういうことの中で、特に委託料なんかでは2億5,400万円という金額を計上させていただいておりますけれども、宣伝を強化することによって来遊客をふやしていこうと。
1つは、基本的な考え方として、現に業界が困っている、そのために即効性のあるもの、即効的なものと、それから中長期的なもの、私はそういうふうに考えております。そういうことの中で即効的なものの中では、当然テレビとか、そういうところでPRする。あるいはイベント等をやったりする。それから、中長期的には、市長が宣言しましたように、健康回復都市という、こういう大きな目標の中で新たな観光地づくりという切り口の中で、これからの体験プログラムとか、こういうものをつくって、そういうものを商品として伊東温泉を売っていこうというような大きな考え方としては、私はそういうふうに考えております。そういうことの中で、委託料の中で、観光協会はプロパー職員が多くて、向こうはエージェントとか、そういう観光関連の業者に非常に精通している方がおりますし、また、そういう人的人脈も非常にあるわけです。そういうことで、やはりそういうふうなところで宣伝を有効的にやっていただくというふうなことの中で、最終的にはいかに今の来遊客をもっとふやしていくかというようなことの中でやっていきたい、かように考えています。
◎総務部長(田巻浩 君)入湯税がなぜ減るかと。歳入の方にも関係してくるわけでございますけれども、私どものとらえ方をちょっとご説明させていただきますと、実態的に入湯税につきましては8年当時からずっと減ってくる傾向がございます。イベントや何かで何万人の単位ということで、そのイベントをやったことによってお客さんがふえたというふうなこともよく聞くわけでございますが、いずれにしましても、全体の中では200万人を超える積算でございますので、その中の5,000人であるとか、あるいは1万人、そのイベントでふえたといたしましても、全体的には減る傾向に来ているというとらえ方を私どもしております。
以上でございます。
◆3番(佐藤一夫 君)現実はいろいろ厳しいものだなとは思いながらも、今のような説明を聞かずに、数字だけを見ておりますと、非常に特化して、予算をここへかけているにもかかわらず、反面、入湯税を減額されている状態を見ますと、やってもだめなのかなと、何かがっかりするような思いも一方でしたりするんですけれども、ぜひその辺は頑張っていただきたいと思いますし、特にことしについていえば、新世紀創造祭あり、また、JR関連のディスティネーションキャンペーンもありということになってきますと、むしろ長期的に考える予算もありますけれども、むしろ短期で、今この節目を大事にしていただきたいと思う一点からこそ、そんなに入湯税でこうも減額されなくてもいいのではないかというほのかな期待も持って話を聞いたわけです。去年など私が聞いていて直感しましたのは、歳入を担当される財政とこういう企画をされる観光のセクションで考え方のすり合わせができているのかなと。それぞれに積算したものでばらばらにつくられたようなきらいを私は受けたわけですけれども、ぜひその辺は、これだけ頑張ったなら、ある程度歳入としてもたらされる費用対効果なんていうのももうちょっと反映されてもいいんではなかろうかというような思いも持っておりますものですから、そういうことで伺いました。
もう1点、別のことで伺いますけれども、直接的には公園整備管理費で都市公園管理運営振興公社委託料ということになるんですけれども、特に私がここで聞きたいのは、公園管理はどういうふうにやっているか、公社にどういうふうに委託しているのかということでありますけれども、特に最近ちょっと気になりますのは、公園の砂場であります。砂場の衛生管理はどのようにされていらっしゃるかということを伺いたい。なぜこの大綱
質疑の中でやるかといいますと、砂場の施設はほかにもいろいろなところにありまして、例えば教育委員会でいえば幼稚園、児童課でいえば保育園、それから、児童館、はばたき等にも砂場があったように思います。もう一つ、市営住宅の児童公園にも砂場があります。各予算に分かれているもので、ばらばらかもしれませんけれども、こういった一連の砂場に関しての衛生管理はどのようなことが行われていらっしゃるか、それをお伺いいたします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
私どもの方はここに予算を計上させてございますように、都市公園を中心にしてやっているわけですけれども、以前もご答弁させていただいたわけですけれども、現実的には砂をかえたりというような、こういう形をやっているわけですが、公園は小さいお子さんが利用されるということで、特にその辺のところは、例えば先般もちょっと出ましたが、犬のふんがあったりとか、いろいろあるわけです。そういうものは当然管理の中で除去していただくようなこともあるわけですけれども、ただ、何と言ったらいいんですか、熱湯ではないですけれども、カバーをかぶせてやるとかいうような方法もあるらしいんですが、私どものところでやっているのは、現実的には砂をなるだけかえていこうと、こういうような形の中で、少しでもその辺のところの問題をクリアしていこうというような形の中でやらせていただいております。
以上でございます。
◎保健福祉部長(芹澤伸年 君)保育園、児童館は毎日シートをかけたりしていますけれども、そのほか年2回ぐらい行って、消毒はしていると思いますが、その消毒の程度が子供に影響を与えるという心配もございますので、その薬品については十分注意しながら、私の記憶では年に2回ぐらい交換すると。それから、あとは適宜、砂を入れかえるというふうなことで対処しております。
以上でございます。
◎管理建築課長(稲葉昭治 君)公営住宅の児童公園の砂場の管理でございます。私ども共同施設につきましては、市営住宅団地自治会の方にお願いしてございます。その管理につきまして、私、申しわけございませんが、今把握してございませんで、また詳細を調査いたしましてご報告させていただきたいと思います。
◎
教育委員会事務局教育次長(窪田日向 君)教育委員会、幼稚園関係ですが、一部シートをかけている園もありますが、ほとんどの小学校におきましては、砂が減った場合、新たな砂を入れかえる、年に数回消毒をするという状況です。
◆3番(佐藤一夫 君)今、全体を伺って一つ感じましたのは、同じ子供たちが遊ぶ砂場でありながら、管理の状況がまちまちだなというのを感じました。一つの何か統一した管理手法があっていいんではなかろうかと。遊ぶのはみんな同じ子供ですよということで、どこの施設にしてもマニュアルがあってもいいんではなかろうかなと思いますし、最近私がちょっと注目しておりますのは、加熱滅菌ですか、定期的に砂自体を加熱して滅菌してしまおうと。そういうことをやっている手法を目にしております。消毒液なんていわれても、私もかえって子供なんか近づけるものかというふうに思いますし、その辺、全体として統一した、私が今申し上げたような滅菌の仕方なんかをとられたらどうかと思いますし、統一性が図られるべきではなかろうかと思いますけれども、これは大所高所の見地からどなたか、市長か、助役にでも伺えれば、伺って終わりたいと思います。
◎助役(堀野晋平 君)市長と語る会の中でも、参加された方からこの問題を出されて、我々としてもきちんと管理をして、安全な施設として利用させてもらうような努力をしていくというふうに市長答弁してございます。今、確かに各セクションでの扱い、それぞれに基本的には同じであっても、個々の扱いについては異なるところがあるわけでございますけれども、今言ったような趣旨をもって、私ども砂場の管理については、1つの考え方、1つの管理の手法みたいなものを、これは庁内の中できちんと整理してまいりたい、こんなふうに思いますので、ご理解いただきたいと思います。
◆17番(伊東良平 君)まず第1点目が、208ページ、観光の中で健康づくりということで、参考書の方では115ページ、健康保養地づくり事業ということで2,700万円、これは国の補助金が出ましてやるということで、ここにも行事内容的なものをうかがうように書かれているわけですが、これは私の方の理解としては、恐らく広く伊東市内のすべてを舞台にこのことをやられるのではないかなと。言葉をかえれば、大変失礼かもしれませんけれども、昔でいえば、湯治宿の雰囲気を出すような場合も出てくるんではないかなというふうな考え方も、ある意味で出てくると私は思うんですが、これは広く市内を舞台にやられる、特定の場所を選ぶんではないというふうに理解をしていいのかどうかということが1点です。
それから、土木関係の建設費の中で、221ページのところに道路のアクセスの問題のところがございますけれども、これは伊東市も大変長い間、皆さんが懸念しております、要するに、亀石の道路の状況、亀石トンネルですか、このことについての見通しが、いまだまだ何だか我々の耳にはこれといったものが出てこないんですけれども、この辺が今県も予算が大変厳しいということを言われております関係から、おくれてくるのではないかなというふうな気もするんですけれども、この辺についての見通しがついているのかどうかということをお伺いしたいということです。
先ほど東海館のところで、私はもう一度関連で質問したかったんですけれども、242ページのところに14節使用料及び賃貸料という形で458万3,000円、これが計上されております。これが先ほどの私の問いでは、東海館の使用料、賃借料だということになりますと、坪数が先ほど言いました800m2、二百四十何坪ですね。こういうことを考えていきますと、先日ご決定をいただきました減免の問題との開きがかなりある。そこで、伊東市も厳しい財政の中でこれをお借りして、上屋は寄附をいただいても、下を借りて営業していく上で、交渉されるときに、なるべく地価を負けていただくような交渉をされた経緯はあるのかどうか、その点をお伺いしたいのと、これが月大体30万円ぐらいになると思うんですけれども、この点についてのことでお話し合いをしたのかどうかということをお伺いしたい。
もう1点は、ここに温泉使用料というのがあるんですけれども、東海館の中にはもちろん昔から温泉があって、当然この温泉の権利をやるんではないかなと思うんですが、現況ではこれはほとんど停止しているわけですね。停止をしている場合でも、やはり権利に対するものを払っていかなければならないのかどうか。あるいは今度、東海館を開いたときには、では、どういう形でこの温泉を使用していくのかどうか。入浴させたり、いろいろなこともやっていくのかどうか、こういった問題も出てくると私は思うんですね。ですから、そういうふうな点について、ひとつお伺いしておきたいと思います。
それから、262ページ、消防費の中に訓練というのがあるんですけれども、ちょっとお伺いしたいんですが、ここにたしか訓練費用弁償、普通旅費という形になっておるんですけれども、この内容について、いかなるところでどういう訓練をやった旅費なのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○議長(増田忠一 君)17番 伊東議員にお願いいたします。議員は所管の建設委員でございますので、詳細な
質疑については、本案が付託されます委員会においてお願いしたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
健康保養地づくりの関係でございますが、12年度につきましては、この115ページの資料にも書いてございますように、リラクゼージョンプログラム、こういうものを開発していくということでございます。これを開発する目的は、先ほど言いましたように、中長期的にはやはり新たな観光地、こういう切り口の中で、新しい観光地づくりということの中でやるわけでございますが、その中で特定の業種云々ということがございますが、これはプログラムの内容によりまして、市内のスポーツクラブとか、そういうものは当然活用していくわけですけれども、例えば旅館さんとか、そういうものの中で、プールを使用するプログラムがあった場合には、そういうところの施設に限定されるという場合もあり得ます。いずれにしましても、地元のいろいろな関係する方々が活用できるような、こういう形で持っていきたいというふうに基本的には考えております。
以上です。
◎市民部長(鈴木誠一郎 君)災害対策費の旅費の訓練、旅費の関係でございますが、これにつきましては、自主防災組織が訓練をやる際、消防団が出動して訓練したり、あるいは総合防災訓練の際、消防団にお願いしていただきます。その旅費でございます。
◎建設部長(青木亮 君)それでは、私の方からは広域幹線アクセス、亀石ルートの関係について答弁させていただきますけれども、現在、県の方ではルートの調査を行っているわけですけれども、今年度も地点的な条件とか、地形の条件とか、あるいは総合的な調査をさせていただいて、ある程度のルートを決めて、次期の5カ年計画にどうしても乗せていただきたいというようなことで、私の方も要望していますし、県の方も調査を続けてしているというようなことでございます。
以上です。
温泉の関係については参事に答えさせます。
◎建設部参事(三橋政昭 君)あと2点ほどお尋ねがあったかと思います。
まず、東海館の地代、800m2ぐらいの用地につきまして366万円、借上料ということで計上させていただいているわけでございます。最初、地元も含めまして保存の関係の要請がいろいろな各方面からございまして、そんな中で当初、先方は駐車場のような形で使いたいようなご意向もあったやに伺っておりますが、伊東温泉の1つの大きな拠点になる建物というような意味合いもございまして、建物そのものはご寄附をいただいたわけでございます。地代、敷地につきましても、その際にもいろいろお話し合いをさせていただいた中で、現在のこういう数字にしていただいているという経過があるわけでございます。
それから、温泉の関係でございますけれども、あそこにもご案内のとおり、源泉がたしか2カ所ぐらいあるかと思います。その後の調査の中で1本はどうも今でも使えそうだと。ただ、温度はちょっと低いようでございますけれども、その辺で利用ができるかなというふうな感じで今おりますけれども、今回の施設の利用計画の中でおふろが予定されておりまして、言ってみれば、外湯的なものにしていきたいと。そこでは今持っております源泉を利用した方がいいのか、また、近くにある源泉から分けていただいた方がいいのか、その辺は今詰めているところでございますけれども、いずれにしましても、温泉利用は図ってまいりたい、こんなふうに考えております。
以上でございます。
◆17番(伊東良平 君)議長の方からご指示がございましたので、私の方は委員会の中でゆっくりとやらせていただきますけれども、申し上げるならば、今、参事が言われたように、確かにあそこも市の中では1つの拠点ですよね。きのう審議したところが、やっぱり市の中では大きな拠点ですよね。拠点というものについて、私は全く変わりはないと。ですから、そういう基本精神というものを買っていただきたかったなと、こんなことを考えますので、これは委員会の中でゆっくりやりたいと思っています。
それで、もう1点だけお伺いしたいんですが、224ページに全体的な市道改造の問題が出ていますけれども、改良工事ということで、これはいろいろなところで、私たちが、ここは穴があいたから直してください、あそこはこうしたから直してくださいということで、お願いに行くことが多くあって、そういったものに充当されるものであろうというふうに考えるわけですが、1点、どうしても調査をしていただきたい。これはここだけではなく、市内のいろいろなところに出ているのではないかなという懸念が、前にたしか道路課長とお話をしたと思うんですが、いでゆ橋の木は、あの橋の構造そのものが、つくるときに扇状につくって、差し上げるようにあの橋をつくったということらしいんですけれども、あの橋の両端の地盤が大変沈下しているということなんですね。わきに畔という店があるんですが、あそこの基礎のところを見ますと、約1寸5分ぐらい道路の方が下がっているというふうなことで、地域の方が非常に心配している。そういったことで、まちで二、三カ所を見たんですが、やはりそういったまちの中に、これは地下水との関係が、いろいろなものがあるのかわからないんですけれども、そういったひずみが出ているところが何カ所かやっぱりあると思うんです。こういった問題について、これはお答えいただかなくても結構ですけれども、ご調査をひとつお願いしておきたいと思います。
以上です。
◆6番(森篤 君)都市計画道路の再編成ですとか、用途地域の再編成の事業を都市計画マスタープランに基づいて行われようとしているわけですけれども、伊東市の都市計画はこの都市計画マスタープランに即さなければならないということになるんですけれども、この都市計画マスタープランと、それから、平成13年度から策定しようとしている第三次総合計画基本構想、それから、第七次基本計画、この3つの都市計画にかかる部分ですけれども、上下の関係をちょっとご説明していただきたいんですが。
◎企画部長(稲葉輝男 君)お答えいたします。
伊東市の総合計画が、まず市の根幹をなすものですので、総合計画の方が上位だというふうに考えております。
◆6番(森篤 君)総合計画が上位ということで、その前に総合計画基本構想ですから、これは自治法2条に定められる基本構想のことだと思うんですが、そうしますと、基本構想、都市計画マスタープラン、それから第七次基本計画、この順番でいいかどうかを確認したいんですが。
◎建設部長(青木亮 君)今、企画部長が言ったとおり、総合計画が伊東市では一番上位の計画だと思います。さらに、都市計画関係につきましても、たしか都市計画法の中にも総合計画に基づいてというような関係の箇所がたしかあったというふうに思います。したがって、総合計画に沿った都市計画、あるいはマスタープランづくりというようなことになろうかと思います。
以上です。
◎企画部長(稲葉輝男 君)お答えいたします。
総合計画につきましては、要するに、基本構想をつくりまして、それを中心として5カ年ごとの基本計画をつくる。そして、その具体的方針として実施計画をつくるということで、この形で総合計画は成り立っているわけでございます。それとあわせまして都市計画マスタープランということになりますと、これはこの基本構想、総合計画を起点としまして、マスタープランというものは、またその横で計画づくりがなされてくるということになろうかと考えておりますけれども。
◆6番(森篤 君)的確にお答えが期待できそうもないので、いいんですけれども、第三次総合計画基本構想というのは自治法2条に定められる基本構想だと思うんです。これは議会の議決を経なければならないんですけれども、都市マスタープランはもうできているんですけれども、第七次基本計画は議会の議決を経る必要がないと思うんですけれども、そこだけ1点確認をさせてください。
◎企画部長(稲葉輝男 君)お答えいたします。
今おっしゃるとおりでして、基本構想につきましては議決の要件になっております。
◆6番(森篤 君)実はあと1回しかないので、もしできれば、どなたか引き継いでやっていただけるとありがたいんですけれども、これは非常に重要なところで、何が議会の議決が必要で、そこで何が決められて、都市計画マスタープラン、いわゆる都市マスと言われているものがどこに位置するかということによって、組み立てがいろいろ変わってくると思います。その辺の基本的な組み立てに基づいてやっておられるということですけれども、ぜひ再確認をしていただいて、これからの第三次総合計画基本構想、それから第七次基本計画をしていただきたいと思います。
以上です。
◆1番(鳥居康子 君)商工費、214ページ、商品券の付加価値事業に関してお伺いいたします。
今年度に引き続き12年度もこの事業を行うということで、まだ今年度が最終的には数字で残っているかと思いますけれども、12年度も予算を計上されたということで、今年度はまだ終わってはいませんけれども、評価をどうされているか伺わせていただきたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
たくさん買える券につきましては、3月15日が期限、3月9日現在で使用済みが90%と言っているわけですけれども、私どもはこれは市民の皆さんに効果があった、そういう視点に立って12年度も引き続きやっていきたいということでございます。
◆1番(鳥居康子 君)効果があったということで、最初この事業が行われる際に、銀行の前がかなり長蛇の列ということで、そのことからもうかがえるわけですけれども、1点だけ呼ばせていただきたいのが、景気の対策につながったということの判断から、11年度初めて行った事業の中で、普通の日にあの時間に並べる人しか買えないということで、買いたい人が買えなかったということが、私の方にも話がありまして、その辺何らかの形で、買いたい人が買えるような施策がもし講じられるとしたら、ぜひその辺考慮してこの事業を展開していただきたいと思います。
以上です。
◆22番(三枝誠次 君)私の方は連泊クーポンと、今話がありました商品券のことで伺いたいと思うんですけれども、連泊クーポンは好評だということで、今回補正もされながらやっていくわけですけれども、今年度も予算化されているわけですから、これはこれとしても、昨年度実施の負担割合でいうと、要するに、使われているところの業者が全部で3,000円で、業者が300円、1割です。それから、旅館さんが700円、それと当市が2,000円を負担するということですね。私はあくまでもこれが効果が出ているのであれば結構ですが、聞くところによると、エージェントの方で本来の連泊──1泊目はそのまま払ってもらって、2泊目は外で食事をしてもらう。ですから、食事代はつかないから半額ですよという、本当の純粋の意味での連泊で販売されたものでない、普通の2日泊まりますよというものに対しても、クーポン券を出してくれというふうな話が旅館の方にあるなんていう話を聞いているんですよね。そうすると、本来2泊泊まってもらって、外に出てもらうという意味が失われてしまうわけですね。そういうことがあっては困るなというふうに思うわけです。そういった実態についてどういうふうに把握されているか。
それと、この負担割合ですけれども、当市で3分の2、大変なお金を使うわけですね。今年度というか、来年度予算化されたのが、もし見直しをされているようでしたら、その実数の負担割合について教えていただきたいというふうに思います。
それから、先ほど鳥居議員の方で非常に効果があったというふうな話を伺っているその商品券ですが、これはマスコミ等でも批判が非常に強いですね。本当に経済的な効果、いわゆる消費が伸びたのかどうか。消費はそのまま同じではないか。要するに、支払いが商品券に変わっただけでしかないというふうなことが非常に強く、いわゆる税金の垂れ流しだまで言われているわけですね。ですから、こういったものに対してもはっきりと経済的な、要するに、消費的な効果があったのかどうか。これは昨年の12月から売り出しが始まって、まだあしたまであるというわけですから、そこまで見ないとわからないと言うかもしれないですけれども、これは今の状態でも、12月、1月、2月とあるわけですから、消費がどの程度伸びたか、商品券の効果がどの程度あったか、これはわかるというふうに思うわけですよ。ですから、その点、把握されているようだったら、お聞かせ願いたいというのと、これを来年度やるわけですから、消費を伸ばす努力はどうしたらいいのかということも当然考えられているというふうに思うし、あと先ほど言った負担割合ですね。本市が10%で、業者が5%引きということになるんでしょうけれども、これについても業者の自助努力がなければ消費なんて当然ふえてきませんよ。売り上げだって伸びてこないわけですから、こういうものに対してどういうふうに取り組まれるかについてお聞かせいただきたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
連泊につきましては前も答弁申し上げましたが、今まで旅館さんがまちへお客さんを出してくれない。だから、まちが早く店を閉めると。こういうお互いの言い分があったわけですが、今回それを宿泊産業の方がこの連泊事業を通じて、2泊目はひとつ外で食事なり、土産物なり何なり買ってくださいよということの中でこういう事業を進めたわけでございます。そういうことで、結果としては当初の予算では4,000人を予定していたわけですが、1万500人強というような利用者があって、2度にわたる補正を組んでまでやったわけでございます。そういう意味で、私どもはこの連泊事業につきましても、ある意味では今までの商店街と旅館さんとの関係、こういうものについて、ある一定のご理解をいただいたのではなかろうかなと。最終的にはお客さんが、外へ出ても、旅館の中でも満足していただけるような、こういう努力をしていただくことが当然でございますけれども、行政としても景気対策の一環としてこういうものをやったわけですので、私どもはそういうふうな効果があったと感じております。
それから、負担割合につきましては、12年度につきましては、その辺も含めた中で、今後いろいろ関係者と話をしていきたいということでございます。
それから、商品券につきまして、実際にやられて消費拡大が図られたのかと。具体的に計数はまだ持ってございませんが、ただ、市民も非常に苦しい生活実態の中で、こういうものが実際やられて即日完売という、この結果だけを見れば、こういう15%割引という、プレミアムつきというものを市民はやはり歓迎したのではないか。その中でプラスアルファが出たかということになるわけですが、その辺の計数はつかんでおりませんが、今後もその辺のところの数字を具体的につかめるかどうかあれですけれども、いずれにしても、効果というものを何らかの形でつかんでいきたいということは私ども考えておりますので、その辺は商工会議所とも協議しながら、どういう数字になるか検討させていただく。
それから、負担割合についても、私どももそういうご意見があるということも承知しております。そういうものを踏まえた中で、この辺も実行委員会の皆さんと協議してまいりたい、かように考えております。
◆22番(三枝誠次 君)昨年予算化されて、まだ効果が、実際にははっきりした数字は出てないわけですから、昨年やって、ことし急にやめるというのは、やっぱりやってみなければわからないという部分もあるし、その効果がはっきりするまでということになろうかと思うわけですけれども、今、部長が答弁されたように、確かに消費者としてはうれしかったと思いますよ。15%引きで物が買えるわけですから。しかし、これは消費者のためにやっているわけではない。やっぱり市内の商店街の消費を伸ばそうということでやっているわけですから、この効果が出てこなければ何の意味もないというふうなことになろうかと思うので、これはぜひ負担割合も含めて、効果についての実数調べ、これは必ずやっていただきたいし、出たと同時に、何かの形で議会にもお示しいただきたいなというふうに思います。
それから、この連泊クーポンにつきましても、さっき実態の話をしたわけですけれども、そういう話は漏れ伝わっているわけですよ。エージェントの方で2泊そのまま食事もついて、泊まっているにもかかわらず、連泊は連泊なんだから、3,000円の商品券を出してほしいというふうな話も伺っているわけですね。そうすると、これは外に出てもらうという意味がなくなるわけですから。この調査でも、実際に市内のクーポン券をどこで使われたかというのは、グラフか何かで表示されるわけですよね。これは今までの集計がされているのかどうかわかりませんけれども、これについても集計をされると同時に、議会にも示していただきたいし、まだ今年度の負担割合は決まってないわけですか。決まっているなら決まっているでお知らせいただきたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
まだ正式にということではないですが、内々の話ということの中で、以前、市の方が2,000円負担していたわけですけれども、これを1,500円にしたいということの中で話を現在進めております。
以上でございます。
◆22番(三枝誠次 君)今の答弁を伺えば、一歩前進したなと。企業努力がやっぱり……。そういった意味で、何も伊東市市民、その業者すべてが観光業者ではないわけですから、こういった恩恵を被らない人もいるわけですから、それはそれなりの努力をしているところもあるわけですよ。ですから、それをいえば、こういう負担割合についても検討があるというのは私は評価したいと思うし、ぜひこれが純粋な意味で連泊がふえるという努力をお願いしたいと思います。
◆9番(稲葉正仁 君)議長の仰せのとおり大綱にとどめたいと思いますので、1つお聞きいたします。観光設備費のことについてお伺いいたします。
本年度予算1億6,250万1,000円となっておりますけれども、この観光施設のところでお伺いしたいんですけれども、その施設についての有効利用が十分なされているかどうかということをまず最初に1点お聞きいたします。お願いいたします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
具体的にお話を伺わないとちょっとわからない部分がありますけれども、基本的には施設の有効利用というのは、当然、創意工夫した中で活用していかなければなりませんので、私どもはそのようなつもりでやっております。
以上でございます。
◆9番(稲葉正仁 君)有効利用をされているということを聞きました。では、やっぱり大綱にとどめたいんですけれども、それを具体的に話さなければ、そこが通じていかないということで、今施設ですけれども、バイパスの中央分離帯、あそこが冬の時期になると雑草でいっぱいになっているということで、春に咲く花の種をまいてあるかと思いますけれども、あれ全体に物を植えなくてもいいですから、照明のポールのある周りだけでもいいから、冬の時期に花の咲くもの、これは1年じゅうそこに植えっぱなしでもいいというような、ないにはないでも、知恵を使って冬の時期に多少なりとも花が咲いていると。これは1,100万円からの整備費を出しているわけですね。ですから、そういうところの設備の有効利用といいますか、知恵を使ってくる。寒い時期に来ても、ああ、伊東では花が咲いていたというものを何とか植えてみてはいかがかなと。そして、あの分離帯の端々のところにも、やはりそのくらいのものを植えて、全体的というのではなくて、その具体的な花が、アロエを植えたらいかがかなと。10月から今の時期まで咲いています。あれのでかい株を植えたらいいかと思います。そういうところを、大綱にとどめようかと思ったけれども、有効利用されているというから詳細に入ったわけですけれども、そういうところも観光課としてチェックしながら、物事をただ殺風景にしておくだけでなくて、ちょこっと知恵を使うだけで、温かさといいますか、そういうものが出てくるもので、これからの課題として、バイパスに照明のポールがあるあそこだけでもいいから、飛び飛びでもいいですから、植えて、車が通るときに、赤い花が咲いているというと、中央分離帯は危険ですよというような方向にもなりますのでね。そういう楽しさを醸し出しながら、花を植えて、この冬の時期に花がながめられると。ぽつんぽつんとあっても、直線的に見ればたくさん植わっているように見えますからね。そういうところで、アロエなんていうのはそこらに幾らでもあるものですから、そういうことをひとつお願いして、大綱にとどめようと思ったんですけれども、詳細に入ってしまって大変申しわけなかったですけれども、ひとつよろしくこれは強く要望して終わりにさせていただきます。
どうもありがとうございました。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。
10分間ほど休憩いたします。
午後 4時34分休憩
──────────
午後 4時47分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、第10款教育費、第11款災害復旧費、第12款公債費、第13款諸支出金及び第114款予備費の5款について
質疑を行います。発言を許します。
◆16番(鶴田宝樹 君)まず、教育長に、現下の小中学校の大綱ですから、現状の教育の状況についてお尋ねいたします。次は市長に、最重要課題の1つであると言われ続けてきた校区、学区の見直しについて政策的にどう実行に移すのか。県知事は、県の高校の統廃合を含めた再編成を打ち出しているわけですが、当市として小中学校の校区、学区の再編成についてお伺いいたします。また、教育長には、成人式の運営にご苦労されているわけですが、これまたどのような考え方をもって新年度に臨むのか。
中学校の関係で、金曜日に私は対島中学校の火災についての原因と今後の管理体制についてお伺いいたしましたけれども、聞くところによると、一昨日、校庭の更衣室において火災が発生したと。その件について教育長の考え方をお尋ねいたします。また、門野中学校で行われている給食の調理、洗浄業務の委託業務は、大きな議論をしてたどり着いたわけですが、今の運営状況についての成果についてお尋ねいたします。よろしく。
◎教育長(望月修 君)ただいまの質問についてお答えを申し上げます。
まず、第1点の中学校の問題でございますが、特に対島中学校の件については先日ご質問をいただき、指摘をされたとおりでございますけれども、11、12日に起こった部室の建物火災でございますが、火災という判定はございませんでした。部室の中に煙が充満して、近くにおりました巡回の警備の方がその発報を察知しまして、対島中学校の方に行きましたのが23時58分。これが発報がございまして、東海警備保障の出動になりまして、7分後には学校に着いておるわけですけれども、発報の場所が特定できなかったために、玄関に入りまして調べたところ、体育のスポーツの部室であったということ、部室の内部において、紙を燃やした跡が確認されました。この紙の燃やしたときの煙が充満いたしまして、部屋の熱感知器ではなくて、煙感知器の方が作動したということでもって、警備員2名が入ったときには、火は見えなかったわけですが、その煙が充満している部屋に消火器をかけたということで、数枚と私は確認したわけですが、その紙が燃やされた跡がございました。この経過については、すぐ警備員が消火活動といいますか、煙があったということで消火活動に入って、消火器をまいたわけですけれども、火の確認はできなかったというようなことで、確かにここに燃えた跡があったという確認は私もいたしました。
このことについてすぐ私ども集合し、教員も集合し、そして、その対応に当たったわけでございますけれども、時間にしますと、14時50分に大体判断が下されまして、警察の方の刑事課長も、これを前回の、放火の疑いがある、そして、放火ではないか、であろうという判断とは全く違って、放火の要素が全く見当たらないので、この件についてはこれで終わると。恐らく暖をとったのではというようなことも予想されると。要するに、入り込んで、たばこを吸ったかもしれません。ただし、その侵入者については、何人であるという特定が全くなされない、できない状態でございました。こういうことが起こりまして、私も学校の安全管理への努力ということをやっておるわけですけれども、まず、それについては整理整頓して、戸締まりをしてきれいな学校にしろというようなことで進めてまいりました。日曜日の10時30分から緊急校長会を、日曜日ですが、招集しまして、その対応に入りまして、約12時までこのことについての指示と、そして、今後の対応についての指示をしたわけですが、これについてはつけ加えて申し上げさせていただくならば、先日申し上げたとおり、学校の戸締まりという問題を中心にして、確実に確認のということの徹底を図ったと。
ただし、今回の事件について、私が心の中にありますことは、確実に戸締まりをしたんだという報告を──部室を使う場合には、女子の更衣室と男子の更衣室がございますので、女子が戸締まりをするときには、男子の方の戸締まりを内側から締めて、そして、外側の戸締まりは女子がすると。それが男子になると逆になるわけです。戸締まりの報告を受けて、そして、確認したということになりますが、そこに盲点があったかもしれないという疑いも私自身持っています。というのは、生徒が確実に果たして──締めましたと言って鍵を持ってきたわけですが、では、この生徒について、本当におまえは締めたか、締めないかなんていう確認はできないものですから、それを信頼しまして、確実に戸締まりはしたんだというような思いでいますけれども、確実に徹底をしていくと。
それから、やはり整理整頓が基本であろうと。さらに、学校への出入りについての注意をすると。さらに、消防の方からもご協力をいただきまして、疑わしい、危険だと思われる時間に赤色灯をつけたパトロールを実施すると。さらに、警察の方のパトロールが対応できる時間帯で極力回るようにしましょうと。それから、学校周辺の方々のPTAの組織を含めて、情報をいただくといったようなことについて、学校安全の徹底を今後も図っていきたいと思いますが、今度の紙を燃やしたという、火災ではないけれども、部室の中で火が出たということについて、大変に残念に思いますし、管理の徹底を欠いたということでおわびを申し上げます。
それから、成人式の運営等について、どのようにということでございますけれども、これは基本的には今回の形と同様な形で進めていきたいという考えを持っております。というのは、希望を聞いてみますと、成人式は実施してほしいということが第一と。さらに、全体でやってほしいという希望が強いということ。加えるならば、やはり地域の活性化ということも含めますと、それに参加する成年男女の準備といったようなものもかかわってくる。商業にかかわる問題等も、活性化にかかわる問題もございますので、現時点で検討を加えますけれども、同様な形で、内部の式典の違いは多少出たとしてもやっていきたいと考えています。
以上です。
◎市長(鈴木藤一郎 君)私の方からは学区の見直しということで、この問題につきましては、鶴田議員は前々からの考え方を持っておられるわけでございまして、一般質問等でも質問されたという経過も承知しているわけでございます。確かに旧市街地から、いわゆる小室地区、対島地区に移転していったというような関係で、旧市街地区が人口が少なくなってきているということも事実でございますし、その反面、大池小学校の例を挙げるまでもなく、郊外の小学校が大変過大校になっているということも承知しているわけでございます。この問題につきまして、私自身も前々から学区の見直しというようなことで教育委員会の方にも指示をしていたわけでございますけれども、父兄の皆さん方の母校に対する思いというのはかなり強いものがあるわけでございまして、その辺での説得といいますか、考え方の違いというのはなかなか解消されていないというのが現実であるわけでございます。しかしながら、これは小学校の例をとりますれば、旧市街地の小学校の人数が非常に少なくなっていることも事実であるわけでございますし、その辺での見直しというのは必要であるということは認識しているところでございます。しかし、自分のところが対象になってくるという形になりますと、抵抗もなかなか多いわけでございます。やるならば、全市的な形での見直しをしていかなければならないのかなというような考えは持っておるわけでありますけれども、そうなりますと、全部の小中学校のそれぞれの学区に対してやっていくわけでありますから、市民的合意をとるというのは大変膨大な労力が要るのかなというふうには思っております。
いずれにいたしましても、現段階ではそのような状況にあるわけでございまして、こういう学校の教室が、片一方では足らない、片一方では余っているというような状況を何とか解消していく方法はないだろうか、これからも努力してまいりたいと思っております。
◎
教育委員会事務局教育次長(窪田日向 君)門野中でやっております中学校給食の件についてお答えいたします。
平成10年度ではA、B両方合わせまして78.4%、今年度はまだ最終結果が出ておりませんが、80%を超えるのではないかというふうな状況でございます。ご存じだと思いますが、門野中学校の給食につきましては、その特徴としましては、給食と弁当を自由に選択できるということと、それから、特に給食時間を設けずに、給食時間と昼休み時間を合体させた中で、生徒たちが自由に食べることができるというようなことの中、また、OA化による給食システムの導入によって、給食費を徴収する必要がなくなったことから、先生方の負担が最小限になるというふうな特徴を踏まえておりまして、今のところは順調に進んでおることでございます。
◆16番(鶴田宝樹 君)議長、私は大綱ですからね。
実は教育長、紙が燃えたのではないだろうかと、そういうご説明、紙が燃えたんだということなんですが、それは私は深く、ああこうということは申しませんが、やっぱり公共の建物がそういう状態に陥るということは、どんな状態を、弁解というか、理由を述べられようとも、それは管理体制に不備があるということを含めて……。
実は金曜日に私はこのお話をしたんです。そしたら、土曜日の夜、少し早く寝過ぎて、起きたら12時ちょっと前だった。居間に行って、おったら、同報無線が鳴って、テレビをつけてみたら、実はサイレンが鳴った。12時20何分に2チャンネルをつけたら、対島中学校で火災があって鎮火をしたと。私が本当に予感がしたこと、前の日に言ったことが当たるなどということで僕は背筋が寒くなって、実は教育長、いや、これは寂しいことだなという思いをしました。特にこういうことが連発することについて、いろいろな情報があったということを私は教育長に申し上げてあるわけですから、やっぱり学校も、地域も、教育委員会も、消防も、みんなで注意しながら、二度とこういうことのないように、市民の大切な財産を守っていこうという気持ちでやっていただきたいという要望を私はしておきます。
市長、学区の見直しですが、確かに難しいということはよくわかる。しかし、県知事も、高校の統廃合を含めた再編成を言い、平成17年、18年からやろうとするわけですが、確かにそのことはよくわかるけれども、一方では入り切れないぐらいの生徒がいて、一方では全く閑散するということは、子供たちに公平な条件を与えるかということになると、これは違うんです。特に都市計画と学校の校区、学区は連動していくべきだと。当然のごとく市街地が減っていって、郊外に家が建つ。そういうことになるとすると、きょうのことを解決することはなかなか大変だけれども、10年先のことの学区の編成ぐらいは、シミュレーションすればできるだろう、私はこう思うんですね。私は議員になって4年6カ月、このことを一貫して申し上げてきましたけれども、寂しいことに、市街地に子供たちがいないということは不幸なことだと。やっぱり市街地に子供たちのにぎわいがあって、そこに歓声ができることが、市街地のにぎわいをすると同時に、市の活性化にもつながるということの基本的な考え方から、おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんが学んだ学校、思い出ということは、もちろんのことあるけれども、しかし、いつまでも今のような状態が続けられるということは、やっぱり財政の効率化を含めて、基本的にはよくないことだということで、市長、心してやっていただきたい。これは答弁は要りませんが、要望しておきます。
それから、給食のことですが、今、次長からご説明のとおり、非常に成果が上がっていると。このことは私も聞いてみて、給食を受ける子供たちには非常に評判がよろしい。父兄にも評判がよろしいと。そういうことなので、時には委嘱をする当局もあるけれども、いいことはいいことで、精いっぱい胸を張って、こういうことは成果があるということは、教育長、言っていただきたい。
成人式については、これまたかいつまんで申し上げますが、いろいろな問題点があろうと思う。どうしたらいいかということについては、私たちの意見もあるけれども、それは根幹的にいうと、成年に達した人たちの考え方が現状を非常に難しくしているということもあって、それに成人式に臨むための衣服や衣装、その他を含めると、それもまちの部分の中で、それは反対だということはなかなか言い切れない部分が出てくるので、改めてこれまた難しい問題とはいいながら、ぜひ歴史に残る1月第2日曜日が、成人を迎えた人たちが将来に向けて感銘を得るような成人式の企画運営に心を費やしていただきたい。
私はこういうことを要望して終わります。
◆18番(中田次城 君)私は教育委員会の基本的な考え方、これは先日も本会議で申し上げましたが、個人情報の開示の請求を受けて、審査会に付されながら、答申が出た。答申が出ていながら、今現在その考え方が示されずに来ているわけですね。これは想像するに、いわゆる審査会で出た答申の内容と今の教育現場の考え方がまだまだ溝があるがゆえに、教育委員会としてのきちんとした姿勢が示されていないようにしか考えられないわけですけれども、こういう学習指導要録、また、就学指導調査個票の開示を受けて、非公開になり、答申が出て、今度は全面開示になると。それでも出せていない状況の中で、どういう基本的な考え方をもって今日のような状態になっておるのか、その考え方をお聞きしたいと思います。
◎教育長(望月修 君)ご指摘のありました、全面開示が相当であるという答申をいただいた後の答えが出ていないではないか、それは基本的な教育委員会の姿勢にかかわってどうなんだというご質問をいただいたわけですけれども、私どもこの問題につきましては、10年12月28日、異議申立人は個人情報保護条例第17条第1項の規定に基づいて請求したわけですけれども、これに対して、ご存じのとおり経過がございまして、最終的には異議の申し立て、さらに、11年12月15日、伊東市個人情報保護条例審査会より、指導要録及び就学指導調査個票については全部開示が相当という答申をいただきました。これについて現在準備を進めておるわけですけれども、いわゆる教育委員会を開催し、最終決定をしてまいりたいと、準備を進めてまいりました。このことについて極めて重く重要な問題であり、静岡県ではこの内容については前例はございません。そして、なおかつ県の教育委員会としても、こうした指導要録の内容については不開示の姿勢をとっております。そのことによってということではなくて、私ども伊東市教育委員会として、県の教育委員会とも何回かの相談を重ねました。そして、この姿勢、考え方に対する答えを出しまして、この答えに対する根拠を明確にする必要がございますので、今まで協議を重ねてまいりました。
このことによって最終的には21日の教育委員会を開きまして、最終の教育委員会の中で、私どもの協議した内容決定をいたしまして、22日ないしは23日に申立人に対して内容を通知する予定でおります。内容の重さから、その検討には極めて慎重な検討が必要でありましたので、私どもも協議をかなり急いで進めてまいりましたけれども、これだけの日時がかかりました。責任ある、そして、教育委員会としての考えを明確に示した回答を示す、そういう考えに立って21日の教育委員会で決定し、通知する予定でおります。
いたずらに時間をかけて延ばしたということではございませんので、ご理解をいただきたい、そのように思います。
◆18番(中田次城 君)非常に本当にデリケートな問題であるということは、私自身も当初からわかっているわけですね。今私がお聞きしましたのは、今後の見通しとか、スケジュールとかということ以前に、いわゆる不開示、要するに、開示をしないことが妥当だという根拠は答申の中にも出ているわけです。最初に開示をしないと言ったとき、教育委員会の方では、ここに出ているのは大きく2つですよね。開示により、学校と親、本人との信頼関係がかえって損なわれる可能性がある、信頼関係が崩れると。それともう一つは、開示することによって適正な評価を現場の教師がしなくなる可能性があるということが非開示の理由だったわけです。そういうことに不満を持った申請人が、今言うような形で今度は申請して、答申をもらった。その答申は、むしろそういう教育委員会の考え方を一つ一つ、逆にいえば否定していったわけですね。そういうことは当たらないのではないか、教育委員会の考え方はより消極的ではないのか、そんなに心配することはないんではないかということが審査会の考え方だったわけです。それを受けて、今出していないということは、私は、最初に開示しませんと教育委員会がとった姿勢から余り変化がないのかな、だから、時間がかかるのかなというふうに思ったもので、現在の開示についての基本的な──教育長、決定は3月21日なんでしょうけれども、教育長の例えば今までの経過を含めて、個人的な見解、教育長としての見解、それはどういうものなのかということを今お聞きしたわけです。ですから、今後のスケジュールがどうかということではなくて、この問題に対する基本的な考え方を明らかにしていただきたいということが1つ。
それと、今、県のいわゆる指導なんかもずっとやってきたと。これは当然県内では初の事例だということで、いろいろなところが注目しているわけですね。いろいろ調べていけば、当然、開示、非開示の問題に関しては、平成11年秋には大阪高裁では全面開示が妥当だと。しかし、1年前の東京高裁では全面非開示が出ていると。いわゆる扱われる場所、また時期によって、右も左もいろいろな意見があるというのは私もわかっているわけです。しかし、そこで、私も文部省や静岡県の教育委員会、また、先進的に取り組んでいる市町村にすべて問い合わせをしたり、自分でも足を運んで、私なりにいろいろな話を聞いてきたわけですけれども、基本的には、文部省にしても、県にしても、一言で言ってしまえば、いろいろな思いはそれぞれの自治体であるでしょうけれども、これは学校の教育現場、いわゆるそれぞれの学校と地元の自治体の考え方なんだと。要するに、県内で例がないから、静岡県としては基本的にこういうことには前向きになれない、開示することが妥当でないと思いますよなんていうアドバイスは県はしてないと思うんです。
ですから、さっきの教育長のご答弁だと、ちょっと誤解を与えるかなと思うんです。私が県の担当者と話す限りでは、基本的にはどうだこうだと県の方からは言えないと。あくまで地元の現場の考え方だということだと思っているわけです。しかし、その辺では先進的に取り組んでいるところの例も聞かなければいけないということで、私は逗子と川崎を聞いたわけですけれども、要するに、開示をするときに心配されたような、例えばさまざまな混乱とか、保護者からの反発だとか、現場の教師の混乱ですとか、そういったものは現実には、私が聞いた範囲では、開示をされているところではない、そんなに心配することはないという実態だったわけです。そういうことを聞いて考えてきますと、これは伊東市としてどう考えていくかと。県内の状況がどうだから、こうだとかというよりも、むしろ本質的な問題ですよ。これこれこういう、しかじかだと思うから、伊東市としては断固この一線は超えられないとか、これは積極的に行くべきだとか、そういう考え方を持って示していかないと、この間も田巻部長がおっしゃっていましたけれども、これで例えば答申の意思が尊重されない答えが出たときには、それこそ裁判だとか、そういう状況にもなってくる可能性が出てくるわけですね。そうすると、まさに伊東市の教育委員会の考え方と一保護者の考え方、そして、また、答申を出した審査会のあり方、それは市長が任命しているわけですから、情報公開条例とも絡んでさまざまな議論を呼ぶと思うんです。
そういう意味では、教育委員会の今の3月21日があるというような答弁でわかりましたけれども、教育長や今の教育現場の考え方は、いかなる方向を持って答申を出そうとしているのか、それをきちんと明確にしていただきたいなと思います。
◎教育長(望月修 君)お答え申し上げます。
ご指摘のありました基本的な考え方ということで、先ほど県内では例がないというのは、県内で例がないから、伊東市教育委員会としての姿勢をそのとおりにするんだという意味ではございません。私どももこういうものに対して事例研究というのは、資料とはなりますので、これは参考にする価値があると考えております。基本的な考え方としては、現在の伊東市の指導要録については開示を前提としてつくっておりません。内容によっては、答申にありました、もし問題があれば、保護者と協議して、その内容を書きかえることが可能ではないか、その方がよいではないか、そういう考えが示されておりますけれども、私どもは開示を前提としてつくっていない。ですから、指導要録に対して、開示するものではないという基本的な考えを持っております。
それから、もう一つは、就学指導調査個票については、これは、さらにその子の障害等、すべてにわたって記録されておりますし、この内容に対して、これは開示できるという考えを全く持っておりません。
以上です。
◆18番(中田次城 君)ここで1つお伺いしたいのは、平成3年3月に学校教育法施行規則の一部を改正する省令が施行されて、いわゆる文部省の初等中等教育局長通知が各都道府県に出され、平成4年を境に、この学習指導要録の記載の仕方についての指導がたしか変わっているわけですね。これは答申にもうたわれている。要するに、開示をするべきだという話の中で出ていることですが、いわゆる言わんとしていることは、平成4年度以降というのは、児童、生徒一人一人の可能性を積極的に評価して、豊かな自己実現に役立つようにすることという改定の趣旨に基づいて、各教科の学習の記録の欄の所見については、個性を生かす教育に役立てる観点から、児童、生徒の長所を取り上げることが基本となるように改められたと。したがって、心配されている平成3年以降に、今まで記載されていた流れとは違った角度から、実際に書き込む段階で違っているんですよと。であれば、最初に言われたような、教師と家庭との信頼関係が損なわれる部分ですとか、そういった溝の部分というのは、そんな心配はないではなかろうかということが言われているわけです。
そうなってきますと、今までの伊東市はこれが請求が初めてでしょうし、こういう答申が出て対応しなければいけないのも初めてだと思うわけです。したがって、全面開示を前提に学習指導要録が作成されてきたとは思いません。しかし、時代の流れの中で、こういう情報が一つの情報の開示の対象となってきた。これは何もことし、去年の話ではない。もっと古くいけば、逗子あたりでも平成六、七年あたりからやっているわけです。そういう近隣の教育委員会の動向を見ていけば、学習指導要録そのものが、むしろ考え方によっては公開の対象になってくるものであるということは、一方の現実としてあるわけです。ですから、それはまさに考え方だと思うんです。伊東市はそういうつもりがなくつくってきても、情報公開の条例の制定に伴って、請求の対象となれば、それはもう公開の対象として一つのまな板に乗せられるわけです。そうでしょう。そういう中で、今まで自分たちは公開するつもりでつくってきてないからということが、果たして非公開の理由になるかどうかということなんです。私はそういうふうに思う、心配するわけ。例えば私が請求権者だったら、そういうふうに思うかもしれない。だから、今、教育長がおっしゃったのは、私が基本的な今の考え方はいかがですかとお聞きしたことの答えですから、まさにそれは答えとして受けとめます。しかし、そういう心配が今後出てくるのではないのかなということは、意見として申し上げておかなければならないということはご理解いただきたいなと思います。
それと、もう1点、情報公開条例の初めてのケースです。早い話が、非公開から答申になって、それから、答申に基づかない形でのさらなる結論が出ようとしているわけでしょう。先日も申し上げましたけれども、この審査会は市長から5名の委員が委嘱をされて、どのくらい期間がかかったのか。8カ月か、9カ月ぐらいかかっていますよね。要するに、1回や2回の審査会ではないわけです。そういうことを時間をかけてやってきた。しかし、それが違う形で出るということについて、結局、かみ合わないということになれば、裁判をやるしかないという状況にはなるんでしょうけれども、実施機関の長である教育長が、教育的見地からそういう判断を下そうとしている現実の中で、むしろ市長の方としてみれば、答申を尊重して、速やかに結論を出してもらいたいという条例をつくったご自身でありますから、そこいらあたりかみ合わなくなってくる現実を現状の中でどういうふうに受けとめていらっしゃるのか、その辺のお考えをお聞きしたいなと思います。
◎市長(鈴木藤一郎 君)今の関係で、いわゆる情報公開条例とこの間の異議の申し立てに対する答申、この点についてのご質問であるわけでございますが、基本的には情報公開ということにつきましては、私もこの条例をつくってきたといいますか、これを積極的に推し進めてきたというように思っておるわけであります。しかし、今般のこの事例につきましては、教育委員会の方の意思というものも尊重していかなければならないなというように考えておるわけでございまして、いわゆる個人情報を、その親だから見せてもいいではないかというようなことだったというふうに思うわけでありますけれども、そこには現場の今までの経過の中での、指導要録をつくっていく上でのいろいろな点があったかなというように思うわけでございます。と申しますのは、その生徒一人一人をこれからどうやって指導していくかというようなことが主になってくるわけでございまして、その中には、かえって保護者と学校との間でのあつれきといいますか、そういうものも生ずる可能性もあるわけでございますし、また、あわせまして、もし開示を前提として書くということになりますと、本当の意味での指導要録ができかねるのではなかろうかというようなことも伺っておるわけでございます。この点につきまして、情報公開と相反する面はあろうかと思うわけでありますけれども、その子供のためにどういうふうな教育をしていったらいいかという点を考えますと、あながち開示が必ずしもその子供のためにはなってこないという面もあろうかなというように思うわけでございまして、情報公開はやはり基本には置きながらも、場合によったら情報公開ができないというような面も尊重していきたいというように思っておるところであります。
◆18番(中田次城 君)市長の現時点での考え方はわかりました。意見の分かれるところだと思いますね。私はむしろ自分の個人的な見解を述べさせていただければ、開示が妥当だろうと。私はそういう観点ですよね。いわゆる今何点か指摘されている、要するに、指導要録の全面開示を前提にすることによって、かえって形骸化が招かれたり、正当な判断ができないではないかと。そういうことは、開示であろうと、開示でなかろうと、これからの現場の教師の皆さんにはそういうことであっていてほしくはないという思いがあるわけです。要するに、どういうものであろうと、自分たちがその子に真剣に接した中で、家庭のお父さんやお母さんに対して少々耳ざわりだったり、少しきついような言い方を書かなければならないようなことも、やっぱりそれは学校での評価と家庭での評価というのはおのずと違うわけですから、そういう部分では、そういうことに萎縮して現場の教師が書きたいことも書けなくなるという、こういう考え方は現実の心配としてはあると思うんですけれども、ただ、やっぱりあってほしくないことだと思うんです。要するに、形骸化を招いたり、指導が適正に書けなくなるということが理由で、だから、書かないんだと。それはやっぱり違うような気が私はするんです。実際にどうなんでしょうね。
これは最後にお伺いしておきたいのは、私も伊東市、また、伊東市以外の何人かの学校の現場の若い教員、教員の経験者の皆さんといろいろな懇談を交える中で、さまざまな意見を聞いたことがあるわけですけれども、10人が10人同じではないわけですね。いろいろな考え方があるわけです。今、教育長は教育行政のトップに立っておられますけれども、今、伊東市の教育現場の中で、こういったことが1つのテーマでさらされてずっと来て、それぞれの教師の皆さんも、関心があったり、事の成り行きをいろいろ見ていたりと、いろいろあると思うんですけれども、現場の学校サイド、教員のサイドはこのことについてどういう見解を持っていらっしゃるのか。教育長と全く同じ考え方で、要するに、公開するとやりにくいよと言っているものだか、そうでなくて、また違った考え方を持っているものだか、そこいらあたりは私が聞いている範囲と教育長が現状認識している範囲の差があれば教えていただきたいなと思います。
◎教育長(望月修 君)学校を管理している責任者は校長であります。私どもは校長を集めての校長会の中で、国に対する意見をさまざま聴取するわけですけれども、全教員を集めての意見を聴取するという機会は私はまだ持っておりません。しかし、校長が代表として学校の意見を取りまとめて、私の方に意見として話をするという場面は数回持っているわけですけれども、そうした中で違う意見のあることは事実であります。それは平成4年からのこうした内容についての文部省の考え方もあります。しかし、伊東市としては、あくまでこれは教育の内部資料であると。次の指導に役立てるための資料として、指導要録を作成していくという考えに立って作成してまいりましたので、先ほどの基本的な考え方を申し上げている。内部に意見の違いがあるということは、やはり人間の考え方、これは組織の人間であっても、個人的にはさまざまな考え方があろうかと思いますが、私どもは学校現場の意見を聴取する中で、先ほど申し上げた意見を持っております。
以上です。
◆15番(宮崎三輝 君)教育費の社会教育費についてお伺いしたいと思います。
それは市制施行50周年の記念事業のうちの唯一ハードの目玉事業として、市長がかつて施政方針演説でも高らかに打ち上げられました少年自然の家の建設事業についてのことでございます。この関係はこれまでも折に触れましてお伺いし、そして、昨年12月の定例会でも代表質問の中で伺いましたが、時間の都合でもって十分な理解が得られなかったわけでございます。先日、三枝議員が我が会派の代表質問の中でも、この問題がただされたわけでございますけれども、私の昨年12月と、それから今回の三枝議員の2つの代表質問の答えとしては、同じような答えがあったわけでございますけれども、それは厳しい財政事情から小室山を第一候補地として、今後の財政状況の推移を見極め、慎重に対応していくというようなことで、私の場合には、それに対して何か今後いろいろなところから申し出があるので、いろいろ候補地というか、そういうところを検討してというようなことが加わっていたように思うわけでございます。私は、第一候補地としながらとか、あるいは今後の財政状況の推移を見極め慎重に対応していくと、こういうような姿勢に対して理解に大変苦しむものでございます。
と申しますのは、この小室山は第一候補地ではなくて、建設地そのものではないか、こういうように思うわけです。でありますからこそ、市長におかれては基本設計、そして、地質調査、進入路の測量設計、これを4,712万1,470円かけて実行して、さらに、実施設計、そして、建設地周辺地区の環境影響評価を3,892万3,000円支出して実行して、さらにその上に、私はたまたまこのとき福祉文教委員会に所属いたしておりましたが、この福祉文教委員会協議会に、進入路と調整池の工事、これは予算上は5,000万円を計上してあったわけですね。これに着手するということで、工事計画を協議会に報告しておるわけです。それがどういうことか、途中でこれは報告しっぱなしで進んでおらないわけですが。こういうような直後からこの事業が足踏みをし、それから前に一歩も出ていないというような状況ではないかと思うわけです。私は、第一候補地というようなことについては、今申し上げましたようなことから、第一候補地ではない、建設をここへするということで、着々といろいろなことが進んだ用地なわけですね。そういうようなことで、この考えはいかがなものかと。
それから、もう一つは、今後の財政状況の推移を見極めながら慎重に対応していくということでございますけれども、市長、地方財政法4条の2に定められておることは、ご承知と思うわけでございますけれども、「地方公共団体は、予算を編成し、若しくは執行し、又は支出の増加若しくは収入の減少の原因になる行為をしようとする場合においては、当該年度のみならず、翌年度以降における財政の状況を考慮して、その健全な運営をそこなうことがないようにしなければならない。」というような、まさに長期的視野における地方公共団体の財政運営に関する基本原則がここに定められておるわけです。これは予算の編成や執行には後年度の財政運営に関する配慮を十分に払いなさい、また、払わなければならないんだという旨を規定しておると思うわけです。10年度までは予算にそれぞれ計上していたわけですが、さらには、12年度までの債務負担行為としての予算計上もしておるわけです。ですから、将来の財政というものの推移をきちっと考慮して進めてきたものであると。それがここへ来て、財政の推移を見極めながらというようなことは、私は、これは少年自然の家を進めない、そういう姿勢に立たれて、こういうことをおっしゃっておられるのではないかというように思うわけでございますけれども。
そこで、お尋ねしたいのは、ということは、川奈でも、いるかの学級というのを長い間進めて、大変な実績を積み上げてきておりますが、そういう中で従来実施しておりましたユースホステルが閉鎖されて、ことしは諏訪の海の家の施設をお借りして、これを実施したというようなことから、関係の方々が会うと、少年自然の家は一体どうなってしまったんだ、市はやるのか、やらないのかというようなことを聞かれるんですが、そういうときに答えに大変窮するわけでございます。そこで、10年までは予算へ計上して、これを減額補正したり、削除したりしてきたわけでありますけれども、11年に入ってから、この12年3月現在までの間に、反対関係住民と話し合いが進められたのかどうか。進められたとしたなら、何回、どのような形で話し合いがなされて、そして、その話し合いの経過は現在どんなところに来ているのか、これをお聞かせいただきたいと思うわけでございます。
それから、さらに、そういう上に立って、この少年自然の家はいわゆるこれまでに8,604万4,970円の市費を、いえば税金を投入してきているわけですね。これは他へ移転しても、生きるものも多少あるかもしれません。しかし、地質調査とか、環境影響評価の関係、そして、進入路の測量設計、こういうものというのは、他へ移転した場合にはどぶへ捨てたお金になりかねないというように私は思うわけです。そういう中で、財政が厳しい中でやっぱり8,600万円を投資しておるわけですから、これができるだけ近い時期で生きるというようなことがやっぱり大切だと思うわけですが、いつまでこの投資というものがそのままになって、そして、今後、少年自然の家というのは、市長としてどのような考えでもってこれに対応していくか、そういう基本をお伺いして、そして、また、いろいろな折に触れてお尋ねを受ける方々にも、そういう関係を認識していただきたい、こういうように思うわけでございまして、その点についてお伺いいたします。
○議長(増田忠一 君)夕食のため、午後6時35分まで休憩いたします。
午後 5時33分休憩
──────────
午後 6時36分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
◎市長(鈴木藤一郎 君)宮崎議員のご質問にお答えいたします。
本年度の教育費の中で、社会教育費の中に少年自然の家の予算がないということで、どうなっているかというご質問だったと思います。この問題につきましては、さきの三枝議員の代表質問にもお答えしたわけでございますけれども、過去の中で小室山を建設用地として事業を進めてきたわけでございますけれども、平成10年には進入路の予算も議会のご同意を得て提案したわけでありますけれども、地元住民の反対に遭いまして、一時その予算を取り下げたという形になっておるわけであります。それで、その後の状況はどうかということでございますけれども、あくまでも私は小室山を第一候補として、建設用地として予定させていただく中で、公式的には平成10年3月に地元の人たちと話し合いを持ったわけでありますけれども、その以降につきましては、公式的な折衝といいますか、そういうものは持たれていないわけでございます。しかしながら、非公式ではありますけれども、担当者、あるいはまた教育委員会で建設についての打診もしているところでございます。この11年、12年の中で予算計上ができないということでございますけれども、先ほどこれも答弁で申し上げたわけでありますけれども、財政が予想以上の落ち込みに来ている。同時に、減税等の影響もありまして、大変厳しい財政運営を強いられておるわけでございまして、このような中で財政状況も見極めながら、建設に向けての方針というものは決めていきたいというように考えておるところでございまして、こんなような状況でございますので、何とぞご理解をお願いしたいというふうに思います。
◆15番(宮崎三輝 君)私は、いろいろ予算に計数が計上されてないというようなこともございますけれども、平成8年、9年とかけて、先ほども申し上げましたように、8,604万円余の巨費を投じて、そして、その中途の経過は、関係住民の反対によるということでございましたが、今、10年の当初にお話し合いをして、それ以後はなされてないということでございますけれども、議会で8年度、9年度、そして、9年度においては、はっきりと市制50周年の目玉事業にするという意気込みを伺って、そして、議会としてもこれを議決をして進めてまいったという、市民に対する議会の一員としての責任上、これがその後こういう経過になって、こういう方針でいくというようなことが示されておらないために、市民も心配して、いろいろお尋ねを受けるということで、先ほどお伺いしたわけであります。
時間のいろいろな制約もございますので、市長のただいまのご答弁を承って、それはそれとして、いろいろ申し上げたいことがありますけれども、別の機会に譲って、きょうはこの程度にとどめさせていただきます。
◆11番(肥田祐久 君)1点だけお教えをしてほしいなというように今思っています。
社会教育費の中の生涯学習推進費の289ページの委託料ですけれども、小さくて、大綱にとまた議長に言われそうですけれども、委託料の委託料とは何なのかを教えてください。
◎生涯学習課長(武井昭夫 君)コードナンバー31の11万1,000円でございますが、これはひぐらし会館のピアノ保守点検委託料等のものも含んだものでございます。
◆11番(肥田祐久 君)これはまとめてあるという意味だとは思うんですけれども、ただ、委託料の中の委託料というのはどういうことなのか、私はそこを聞きたいんです。それならそれで、もっと備考欄の書き方があるはずだと。これ以上余り言いませんけれども、その辺のことはきちっとわかるような形のものをしていかないと、前後の整合性もとれないし、わかりませんので、ぜひその辺は今後出す場合は気をつけて、きちっとした形で、だれが見てもわかるような形で出してください。
終わります。
◆17番(伊東良平 君)前に聞いたとき、もう一遍聞けばよかったんですが、教育費の中で、私はたしか一般質問でもお願いして、その後、計画は立てていただける、順次やるんだということだったんですけれども、279ページの門野中学校の運動場、渡り廊下の塗装ということで、そのことに関してです。学校の運動場というのが、ご承知のとおり、大変荒れている学校があるわけですが、現に私は北中の例をとりまして、写真を撮ってきて、少しの雨でもこういった田んぼのような状態になる、これを早くやってあげなさいということを申し上げたときに、順次やっていくということだったんですけれども、いまだにどうも改善されていないのではないかな、そんなような気が私はしますけれども、いつごろになれば、北中の校庭が子供たちに快適な勉強ができる校庭になるのかなということが危惧されるわけですが、この点についてお答えいただきたい。
それから、もう1点は297ページの市史編さん、この中で謝礼ということで、金額が非常に大きいんですね。586万6,000円ですか、これは当然、市史編さん委員の報酬とは別の形で出ていくんでしょう。同じ人に行くのではないだろうと思うんですけれども、500万円からのということになりますと、かなり大きなイベント、あるいは相当貴重な講師をお呼びしなければならないのかなというふうにも考えるわけですが、この辺の内容についてちょっとお知らせをお願いいたします。
◎
教育委員会事務局教育次長(窪田日向 君)中学校建設費でございますが、北中の方も大変な経費がかかることでございますが、これにつきましては委員会内で工事の必要な箇所をずらっと選びまして、必要なことはわかっているんですが、その中での予算の配付ということの中で、本年度はこの説明欄にある工事の箇所に決まったということで、これを次年度から順次進めさせていただきたいということで、いつ行うかということは、ちょっとご勘弁いただきたいと思います。
それから、市史編さんの方の報酬でございますが、市史編さん委員、また、編集委員、それから専門委員と、それぞれの組織がございまして、ほとんどの方が全国各地に、関東近辺中心に散らばっている先生方でございまして、その方々がこちらへ集まる、あるいは東京へ集まるというようなことの中でかかる費用でございますので、ご了解いただきたいと思います。
◆17番(伊東良平 君)それなんですけれども、それでは、この市史編さんの委員の報酬というのと重なってきませんか。これとは全然別なんですか。これが私にはちょっと理解できないということなんです。片方では市史編さん委員のは900万円組んでいるわけでしょう。それで、片方が500万円として、これは1,400万円になるわけです。私の言っているのは、市史編さん事業の中の8節報償費と1節報酬との関連をお聞きしているんです。両方で1,400万円近くになりますよね。そういうことを聞いているんです。
それから、今、校庭の件ですけれども、そういうふうに言われていますけれども、子供たちの苦痛というのは並のものではないと私は思うんです。私たち子供のころを考えてみますと、学校の校庭というのははだしで歩けましたよね。今の子供たちは靴をはいて歩いているから、余り感じないのかどうかは知りませんけれども、果たして今の校庭をはだして走れるのかどうかということなんです。自分たちはそういうことをやって、自分の健康をつくってきたわけですから。今の子供さんたちに、はだしでもって校庭を走らせてみたら、私はこれは大変な問題になると思うんですね。それぐらい構えて、子供たちの教育の場ですから、そこをもう少し大人が早い目でやっていってやるのが当然だと思うんです。順番にやるから、あといつだかわからないというふうなお答えは私には納得いかないですね。例えばここ四、五年の間にこういうふうにやっていくとか、何年間とかいうふうなサイクルについては、こういうことは計画できるんではないかと私は思うんです。予算だから、その年の年度のものだけということではなく、順繰りにこういうふうにやっていく、ある程度の計画というのは出せるのではないかなと。そういうふうにしてあげないと、学校の方から市の方に対して、早いところうちの方を直してくれと言わないかもしれませんけれども、でも、子供たちはみんなそのエールを送っているわけですよ。早く直してほしい、早くやってほしいということをね。
それから、考えてみますと、北中は運動場を直しましたけれども、門野中ができてから何年ですか。またここをやらなければならないというほど傷んでいるのかどうかということです。もう少し本当の教育現場を見て判断していただきたいと思います。
◎
教育委員会事務局教育次長(窪田日向 君)失礼いたしました。
報酬の932万円は先ほど言いましたように、編さん委員並びに編集委員、専門委員の各委員会の報酬で、それぞれ1年分、回数がそれぞれ決まっております。その報酬でございまして、下の8節報償費につきましては、やはり同じような編集委員等が、調査員まで含めて、伊東へそれぞれ調査に参ります。その報酬というか、調査の謝金でございます。
それから、中学校の方の建設、確かに先ほど議員が言われましたように、子供たちにとっては大変なことだと思いますが、今、各中学校でもいろいろな早急に工事を必要とする箇所も多くありまして、また、門野中等の運動場につきましては、ただ単に上に土を入れるだけでは、風の非常に強いところです。それを全面的にやり直さなければならないと。そうなると、1億円以上のかなりの経費がかかるということから、その方の取りかかりについてもいろいろ検討しているところでございます。
以上でございます。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。
以上で歳出の
質疑を終了し、次に歳入の
質疑に入ります。歳入は全款一括して行います。発言を許します。
◆21番(大島健次 君)歳入の市債のことでお聞きしたいですけれども、財政をなるだけ元気よく膨らませてというふうに思うんですけれども、そういう可能性のあるものとしては、この市債があるだけかなというふうに思っているわけです。しかし、それにしても公債費としては、元利合わせて20億円ぐらいになるから、そんな簡単なことではないわけですけれども、今まで年次ごとにどのぐらい起債を発行して、そして、いつごろ公債費比率はどのぐらいになるかというようなことを聞いている方があるわけですけれども、今までのそういうことに対するお答えとしては、想定することが、年間大体20億円ぐらいずつ返していくと、何年ぐらいにはどうなるよと、そういうことだったと思うんです。今、全国的に公債費比率がふえていて、警戒水準となる15%を超しているところが全国の市町村のうちどのくらいなんていう数字が出ていますけれども、ことしは15億円、昨年が16億円ですか、いっときは20億円を超していた年が何年か続いたわけですが、最近はちょっと低くなっているというように思うんです。そういう点でどういうような想定をしているのか。公債費比率が先々どの程度になるのかということは、財政運用の点でも考えなければならない点ですし、とりわけ私は前々から心配しておりましたけれども、市立病院で20億円新たに借金するというようなことがあるわけですけれども、今までの起債についての想定として、先ほど言いましたように、一つには年間20億円ぐらいということだったんですけれども、内訳として、一般会計、あるいは普通会計、どういうものの会計──水道やなんかは今までも当然含んでなかろうというふうに思うんですね。それから、下水道も入っていないんではないかというふうに思うんですけれども、これも金額はべらぼうに多いですけれども。
ただ、我々として考えなければならないのは、医療費とか、土地取得とかというのは、入れなければならないかなというふうに思うんです。しかし、いずれにしても、財政当局として、起債の公債費比率がいつごろどうなるか、そういう点についてどういうような想定をしているのか、その辺のところをひとつお聞かせ願いたいわけです。その中にはことし組んだ20億円、これから医療の問題はどうなっていくかということもありますけれども。それと、土地取得もやっぱり入れていた方がいいんだろうというふうに今言いましたけれども、そんなことも含めてのこれからの見通し、推移がどうなるかということについてお聞かせ願いたいと思います。
◎総務部長(田巻浩 君)起債につきましては、財源が非常に不足する中、本市にとりまして、公債費比率が県下でも3番目ぐらいによろしいという数値を残しているわけでございますが、毎年、残念ながら予算額が下がってくる。それに伴いまして適債事業も少なくなってくる。11年度20億円という想定をいたしましたが、12年度につきましては、ここにもお示ししてございますけれども、15億3,100万円ということでございます。これから財政推計をする中で、果たしてどのくらいの借り入れができるか。それによって償還の額が決まってきますので。これは毎年、予算規模とにらめっこしながら推計をとっているわけでございますが、前年度の場合には20億円というふうな仮定をしたと思いますが、こういうふうに下がってきますと、もう一度やり直しまして、毎年15億円ずつ借りるというふうな仮定の計算をしております。それで、借り入れの利率については、現在の政府資金のちょっと前でしたので、2.1%という形で想定をしてやりました。
それから、会計でございますが、公債費比率というというのはあくまでも普通会計でやるということでございますので、一般会計と、今では土地取得ということになります。先々で大変心配なのは、下水道と、これから出てくる病院ということになりますが、それについては普通会計でないので、ここでは算定ができないということになっております。いずれにしましても、どのくらいの数値になるか、私どもこの予算から推計いたしまして、まず11年度、今年度では予測とすれば11%、11.1%か11.2%ぐらいになるであろう。それから、12年度で12%に限りなく近くなるであろう。11.9%をちょっと超えるかなというところでございます。13年度に行きまして、これはぐっと上がりまして、13.25%。これはちょっと私も原因をつかんでおりませんけれども、恐らくこの13.25%になるというのは、特別減税の元金償還。借りかえを済ませて10年間の元利償還、元金ではなくて、利子だけを10年間だけ返すというふうな形がありますので、3年間続けましたので、それがまとまってここの元金償還。借りかえをして元金償還をするという、ここが13年度に当たると思います。ここで一気に13.25%というふうな形になります。14年で最高で13.8%ちょっとになるかと思います。14%まではいかないという想定でございます。あとは大きな償還も終わってくるということになるでしょうから、徐々に下がってくるであろうというふうな想定をしております。いずれにしましても、普通会計ではこういうふうな形になります。しかしながら、今、下水道は、先ほど申しました大量の起債を充てての事業推進でございます。それから、病院についてもそういうふうな形になろうと思いますが、これからは起債の償還がかなりふえてくるであろうというふうに私ども思っております。
以上でございます。
◆21番(大島健次 君)下水道も特別の会計として、収支それぞれあるわけです。病院もあるわけですけれども、ただ、病院の場合の公債費、起債は大体機器関係に対してで、ことし20億円はそうですね。そうするというと、私が承知しているところでは、減価償却の年限、耐用年数より長くというのは、償還期限としてないみたいに聞いているんです。そうするというと、ほとんどが6年ぐらいではないですか。電気関係を使う例えばCTだとか。CTも大分古くなっているから、買いかえなければならないかもしれない。MRIというのも、新しく買ったとしたって、減価償却の年数は6年ぐらいだと思うんです。そうするというと、借金の金額自身20億円で、多いというか、少ないというか、しかし、それにしても返す年限が少ないもので大変だなというふうに思うんです。病院経営というのが、もうかるか、もうからないかわからない。利益の関係がどういうふうになるかわかりませんけれども、借金返済ぐらいは持たなければならないのではないかなと。診療報酬、収入やなんかでそれが返せるような状況になるかというと、大変心配になるんです。そういう点でいうと、普通会計で一般会計と土地取得だけで、今言われたような推移になるというわけですけれども、しかし、病院の方のことし20億円、来年どうなるかわかりませんけれども、そういうようなことも考えに入れた推計をせざるを得ないのではないかという、そんな気がするわけです。ただ、交付税、交付団体ということになるというと、先ほどちょっと出た住民税の減税のための債券ですね。これは当然算定に入ってくるし、そういう点では、全額ということではないでしょうけれども、どっちみち交付税の算定に入ってくるという点で、自分たちが金を出して返還するというようなことがなくなるわけですから、ちょっと違ってくるかなというふうに思うんですけれども。
それにしても、先ほど来、話がありますように、最高で13.8%ぐらいということで、これは病院が入ってないですけれども、ほかの市に比べるというと、そのこと自身がおかしな話ですけれども、とにかく県下で3番ぐらいにいい状態だということになるから、財源の可能性としては、本当に市債ぐらいだなというふうに思うんです。そういう点でいうと、先々の見通しもつけて、市債をある程度は見込んだ財政計画ということも必要かなというふうに思うわけです。そういう点では、これからの問題として、それはごく普通にいえば普通会計ということになるかもしれませんけれども、要するに、伊東市として、特に一般会計からまた繰り出す必要なんていうことが当然出てくる可能性のある病院の会計などについての、起債なんかも含めた見通しもつくってみる必要があるかなと、そういう感じがするんですけれども、これはそういうことだけ意見として述べて終わります。
◆3番(佐藤一夫 君)2点について。
1つは都市計画税ですけれども、これはよその自治体でございますけれども、少し前の国の会計検査院の指摘事項に、都市計画税を徴収したのに対して、都市計画事業がそれに見合ったものをやられてないケースというのが指摘されて、以前に新聞で話題になったことがあるんですが、それに基づいて、私も以前、前々建設部長に伊東市の都市計画事業の総額を伺ったところ、明快な答弁がなかったものですから、改めてこの場でお伺いしたいんですけれども、本市の都市計画法に基づく都市計画事業の総額はお幾らになるのかというのが1点です。
それから、もう一つは、地方消費税交付金になりますけれども、伊東市の市税も滞納が顕著であることも、もう申すまでもないんですが、一方、最近よく話題になるのが、消費税も結構滞納の実態があるというようなことを聞いておりまして、その意味では、私どもの地方消費税交付金に何らかの影響が出ているのかどうか。もしもわかれば、市税ではありませんけれども、消費税の市内における滞納額がどのぐらいあるのか、わかったら教えていただきたいと思います。
◎総務部長(田巻浩 君)まず、地方消費税交付金の方からちょっとお答えさせていただきたいと思いますけれども、消費税につきましてもかなりの滞納があるということは私ども聞いておりますが、その辺の情報、どのくらい滞納があるかというのは私どもの方へ入ってきてございません。年々ふえているという情報は入ってくるわけでございますが、はっきりした数字というのは私どもには入ってきておりません。それから、実際に入ってこないわけですから、交付金についてもやはり影響はあるであろうと。入ってきたものについての分配をするわけでございますので、当然、交付金にも影響は出てくるということでございます。
都市計画税の充当についてのご質問でございますけれども、私どもの充当については都市計画事業に充て込むというのは当然でございまして、ただし、過去の事業の起債の償還、これら元金償還にも充てさせていただいております。それから、下水道事業も都市計画事業でございますので、下水道への繰出金、これらにも充てさせていただいております。大ざっぱでございますけれども、都市計画費ということでございますが、これは17億5,000万円ほどございますけれども、これは全部充てているということでもございません。細かい資料は充当表というのがございますので、後からお示しさせていただきたいと思いますけれども、かなり細かい事業に分かれておりまして、その辺は特別会計も入れて都市計画事業、あるいは都市計画事業の起債の償還に充てさせていただいているということでございます。
◆3番(佐藤一夫 君)先に消費税の関係について申し上げれば、滞納がありそうだけれども、滞納額はわからない、影響額もわからないということなものですから、それ以上話にならないわけですけれども、一度何かつかんでみていただきたいし、別の機会にでもまた教えていただきたい。滞納額及び私どもに影響する交付金の額については、またどこかの場で教えていただきたいと思います。
それから、都市計画税についても、今お示しがいただけなくて後日ということですけれども、ちょっと苦言を申し上げると、この間も私はパソコンの総額は幾らだと聞いて、後日お示し申し上げますと言われて、結局、私の議員控室に来て個人的に教えていただきましたけれども、やはりここで
質疑していることに対してはここでやっぱり答弁をいただきたいなと。何かの場でいただきたいと思いますよね。委員会にしても結構ですけれども、少なくとも個人的に議員控室に来られて、あそこで答えましたで終わるものではないだろうと思いますので、この辺はひとつ申し上げておきたいと思います。
都市計画事業のうち、もろもろについては細かくなるので、触れませんけれども、特に下水道会計への繰入金というのは、この後、私もその辺が出てくるだろうと思ったもので、その後に下水道事業特別会計の中で少し触れたいとは思うんですが、またこれも改めてきちっとした、把握したものは示していただきたいし、先ほど言ったようなことはくれぐれも……。会計検査院が指摘したようなことの事例がやたら当たらないようにくれぐれも申し上げて、残るそういう箇所については、この後の特別会計の中で少し触れさせていただきたいと思います。
以上です。
◆13番(稲葉知章 君)私は国庫支出金の観光商工費国庫補助金の中で、健康保養地づくり推進事業費補助金1,500万円についてお伺いいたします。
こちらの事業を見ますと、2,700万円という事業がついているわけです。その中で1,500万円ですから、当然何%の補助率ということになろうかと思いますけれども、そして、事業の中では参考書115ページですけれども、(1)、(2)オレンジビーチマラソンの事業もやっているわけです。その中でオレンジビーチマラソンは以前もされている中で、補助はついていなかったわけで、このオレンジビーチマラソンも含めた中の補助が含まれているのか。あるいは(1)の事業だけなのか。この辺の補助率の率とどういうふうに認められているのか、ちょっとお伺いしたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答え申し上げます。
参考書の115ページに書いてあります総額2,700万円でございますが、この2,700万円の内訳を申し上げますと、700万円がオレンジビーチマラソンの方の事業費になります。よってマラソンの場合には補助対象から外れます。よってこの1,500万円については、2,000万円が補助対象事業費です。それで、補助の対象として厚生省が認めた場合には全額補助になります。だから、この2,000万円がすべて認められるどうかわかりませんので、一応1,500万円を計上させていただいております。
以上でございます。
◆13番(稲葉知章 君)そういう中でこれからの健康保養地づくりは、この前、市長も、どういうふうにしていこうか、今研究していて、ここにも書いてありますとおり、温泉文化、食文化、それから、天城湯ヶ島でことしでしたか、民活による医療と温泉を活用した施設をつくっていきたいと。そんなことも視野に入れて伊東もこれからもやっていきたいというような答弁だったか、だれかの質問に対しての答弁だったかもしれません。ちょっとそんな記憶があるわけですけれども、そういうことで、実は昨日、自由民主党の時局講演会がありまして、その中で現文部大臣だっか、前通産大臣のどちらかが話した、ちょっと記憶が定かではないですけれども、この天城湯ヶ島につくってあるものから伊豆の各地方に基地を設けて、そして、こういった医療と、そして、温泉を結びつけた基地をこれから数カ所につくっていきたいというお話があったわけです。そういう中で伊東市の場合、例えばそういった厚生省の方から働きかけがまだあるものか、それから、また、働きかけがあった場合には、すぐにまた手を挙げていく方向にあるのか、その辺をお伺いしたいと思います。
◎企画部参事(木部享一 君)現在の状況の中でわかっている部分だけお答えさせていただきます。
いわゆるナビゲーションシステムというやつだと思うんですけれども、本市につきましても、厚生省ということでなくて、民活の方から直接の話がございまして、天城湯ヶ島のやつと全く同じかどうかわかりませんけれども、今下準備で作業を進めている。調査段階でありまして、ことし3月いっぱい調査をまとめて、具体的には次の年度からどういう形になるか、進めるようになると思います。
以上です。
◆13番(稲葉知章 君)まず天城湯ヶ島ができたということで、ぜひ伊東市の方もおくれずに、真っ先に手を挙げて取り組んでいってほしいなというふうに要望しておきます。
以上です。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。
以上で歳入の
質疑を終了し、次に、債務負担行為以下の予算の定めについて
質疑を行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第104号は、各所管常任委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第2、市議第105号 平成12年度伊東市
下水道事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
◆3番(佐藤一夫 君)先ほど私が申し上げたこの繰入金のことについて少し伺っておきたいんですけれども、この算出根拠を伺っておきたい。といいますのも、当然ご専門だから、ご存じだと思うんですけれども、算出する、繰り入れをする額に、基準内、基準外というのがあると思うんです。自治省財政局長通知によって示されている繰り出し基準に8つの項目があって、その8つの項目におさまっているものは基準内、それでおさまらないものは基準外ということになっているはずだと思うんですが。おおむね基準外の金額は基準内の金額の2倍から3倍ぐらいにおさまるのが望ましいというふうな目安があるそうなんですけれども、伊東市のこの10億3,200万円というのは、基準内が幾ら、基準外が幾ら、その倍率は何倍なのかお示しをいただきたいと思います。
◎総務部長(田巻浩 君)繰り入れ基準のお尋ねでございますけれども、大変申しわけございません。今ちょっと資料がございませんので、お答えができなくて申しわけございません。資料をそろえてからお答えをさせていただくということにさせていただきたいと思います。
◆3番(佐藤一夫 君)本会議に入ってから私の質問したもので、まともにご答弁いただいたものが、逆に少なくて、もどかしい思いをしているんですけれども、ちなみにその8項目というのが、雨水処理負担金、それから水質規制費、水洗便所等普及費職員3人分と臨時財政特例債償還利子、流域下水道建設費、普及特別対策費事業経費、緊急下水道整備特定事業経費、臨時財政特例債償還元金の8項目と。これが基準内ですよということが自治省財政局から示されているわけで、この中におさまっていれば良好でありますけれども、それを少なからず上回るのは、どこの自治体もあるわけですけれども、上回り過ぎるということになってくると、逆に今度はいろいろな不公平も生じてくるわけです。それこそ肥田議員が何回か言われているように、南部地域の方々の下水の施設はどうなっているんだというお話ももっともだと思うわけでありまして、都市計画税を納めておきながら、下水道の利用ができないと。かといって下水道料金はどうかというと、県下でもトップを争うぐらい安い料金だとなっていますと、裏から幾らでもお金を入れられるではないかと。下水道を利用してない方からも、都市計画税という形で幾らでも入れられるではないかという不公平感も出てくると思うわけですけれども、その辺の説明がどのようにいただけるのかなと。その数字が今示されてなくても、こういう基準内、基準外という目安があるんですよということ、それから、伊東市ではそういった南部地域の方のいろいろな地域要望、地域の不公平感というものもあるんですよということを考えたときに、どのような説明をいただけるか。1つの考え方で結構ですから、お示しいただきたいと思います。
◎助役(堀野晋平 君)お答えをさせていただきます。
当市の下水道会計は公営企業法の適用を受けてございません。したがって、毎年、決算統計というのを自治省に出すわけでございますけれども、その折に、ただいま議員がおっしゃるような形での決算統計データをつくりまして、国に上げて、国の検証を受けているわけでございます。当然のこととして、今時点ではこれについて指摘を受けてはおらないわけでございますけれども、少なくとも基準を超えて支出をしている、このことだけは確かでございます。
それともう一つ、南部の地域に都市計画税が直接投入されない、そういうことの不公平感というご指摘。確かにそういう部分もあるわけでございますけれども、私どもこの都市計画税を都市計画事業以外に投入して、財源充当しているということではなくて、これら都市計画事業万般にわたって充当しているわけでございます。それから、南部の地域についても、都市計画事業、要するに、税を負担するんだから、税に見合った部分をよこせという、そういう議論も問題がなくはないわけでございますけれども、少なくとも都市計画税を充てようが、市民税を充てようが、固定資産税を充てようが、必要な事業には必要な財源を投入していく、こういう姿勢には変わりがないわけでございますので、ご理解をいただきたいと存じます。
◆3番(佐藤一夫 君)残念ながら、この基準内と基準外の倍率の上限というのは特段示されてない、国の法令にも何もないわけですけれども、あと助役から、国から特段何の指摘も受けてないと。特段そういう上限がないから指摘も受けないだろうと思いますよ。ただ、これは逆に市民に対してはどうなんだと。国に対してはそういう報告ができるかもしれませんけれども、市民に対してどういう説明ができるのかなということを考えたときに、まだまだ不十分ではなかろうかなと。下水道料金として収入にする部分と、こういう繰入金として収入とする部分のバランスをどうとっていくのか。極端にいえば、下水道料金も極端に低くして、繰入金を幾らでも入れられるようなことになってきてしまったならば、これは市民の不公平感というのはやっぱり否めないだろうと思うわけですね。この倍率は極力低い方が、不公平感という面で考えると、公平に近づけられるんではなかろうかと思うんですけれども、また、一方で、さっき言ったように、都市計画税というのは都市計画事業費に充てられるものであるのは、先ほども議論しましたけれども、事によっては余りにも法外に繰り入れしているとなったときに、法外にといっても特段規制はないんですけれども、こんなに入れる必要があるのかというふうになったときに、逆に都市計画事業費として含まれている繰入金の中で、ちょっとこれは数が過ぎやしないかと思ったりもしたわけなんです。ただ、具体的な数字を示されませんから、これ以上話ができませんけれども、余りバランスが崩れてくると、倍率が余りにも高くなってしまったときには、これはやっぱり指摘しなければならないし、例えば県下21市の比較の中で、本市はどのぐらいになるのかとかいうことも、いずれどこかで示していただいた中で、こういう算出根拠は明確にしていただきたい。このことを申し上げて終わらせていただきます。
◆21番(大島健次 君)下水道会計も割と気楽に、余り論議もされないで今まで来ていますけれども、実際には借金が100億円を超しているわけです。そして、本年に返済できる金額が3億400万円、しかし、ふえる金額というのは12億1,000万円。大体こういう傾向が毎年続いてきて、そして、現在100億円ということになっているわけです。率直にいって、100億円の借金を返さないわけにはいかないだろうというふうに思うんですけれども、これはどうやって返せるのかなと、そういう気がするわけです。そういうものの1つとしてということで、これは地方債の償還の方法というところに、政府資金については、その融資条件によると、その他資金の場合には、その借り入れ先との協定によるものとすると。それはいいですけれども、ただし、市行政の都合により据え置き期間及び償還期限を短縮し、もしくは繰り上げ償還、または低利債に借りかえることができるというふうになっていますね。この利率も6%以内ということになっておりますけれども、現実に最近では低金利がずっと続いてきているものですから、新年度について幾らで借りるということは、言えるかどうかわかりませんけれども、少なくとも11年度については幾らで借りたと、同じような利率で新年度も考えられるとふうに思うんですけれども。
それから、下水道の市債、地方債というのは、償還年限が割と長いだろうというふうに思うんですね。例えば20年とか、30年ですか。そんなに長いかどうか。とにかくこれにはどこにも出てないからわかりませんけれども、利率が幾らぐらいで、何年償還で、そして、低利債に借りかえることができるというふうになっていますけれども、今までの過去の論議の中では、政府資金というのはそういうのは今まではできない、しかし、最近、条件によっては違ってきたというようなこともあるんですね。例えば15%を超しているところはどうだこうだとかというような、そういうこともあったかと思うんですけれども、いずれにしても償還の方法として、低利債に借り換えることができるというふうにここには書いてあるわけですけれども、そういうことができるかどうかです。そして、何よりも基本的に100億円の借金をどうして返していくのかなと。今までの傾向としては、とにかく返す金額は3億円ぐらい、借り入れる金額は10億円以上というようなことで、これはずっと続いてきているわけですけれども、どこでどういう転換を図って、これを回収していくのか、その辺のところをひとつお聞かせ願いたいと思います。
◎下水道課長(池龍彦 君)まず、現状では平成10年度の借り入れまで起こしておりまして、10年度の借り入れ利率につきましては、簡保で2%、大蔵の関係で1.7%と1.8%というふうな借り入れ利率になっております。そして、償還につきましては、一番長いもので、5年据え置きの25年の元利均等償還ということになってございます。それから、現状、宇佐美の幹線管きょですとか、汚泥焼却炉の建設にかなりの金額を使っておりますので、現状のここ二、三年の事業費がかなり伸びております。この大型事業が過ぎますと、かなりな借り入れが減ってまいりますので、現状の平成12年度の公債費の償還で見ますと、ピークにつきましては、平成18年、元利の償還が8億4,000万円ぐらいで一番高い時期になってまいります。このときの元金の償還額が5億3,000万円ということで、この5億3,000万円の1つの金額以下で借り入れていくような事業展開をしていきますと、これ以上はふえないのではないかと見ております。
以上です。
◆21番(大島健次 君)それから、先ほど長いので5年据え置きというのは25年返還というわけですね。今までも返還は結構長いと思っているんです。そうすると、今借りているのは、1.7%から1.8%、それから、簡保のが2%ということになっているわけですけれども、前に高いときのがあるんだろうと思うんです。長いから。そういうのについて、この説明では、先ほども言いましたように、低利債に借りかえすることができるというふうになっているものですから、長いとすれば7%ぐらいのものがあるというふうに思うんです。長いからね。そうするというと、それを低利に借りかえるということがどうなのかなと。その辺のところをお聞かせ願いたいです。
◎総務部長(田巻浩 君)起債の借りかえということでございますので、私の方からお答えをさせていただきます。
下水道の起債につきましては、政府資金、それから、公営企業金融公庫、こういったものが主力でございます。大蔵資金につきましては、現在のところ、相当ひどい状況でなければ繰り上げ償還はできないということになっております。先ほど議員がおっしゃられましたように、公債費比率15%以上であるとか、いろいろ大変厳しい状況のところでなければ繰り上げ償還は認めませんと。そして、繰り上げ償還した場合には、次の翌年度の借り入れを制限しますよというふうなこともございます。ただ、特例的な措置としまして、平成12年度に臨時特例的な措置としまして、借りかえを公営企業金融公庫についてはやってもよろしいよというふうなことも来ているわけですが、これも一定の条件があったり、あるいは申し込まないとできなかったりということがございまして、言ってみれば、今の伊東市におかれている現況からすれば、下水道の繰り上げ償還というのは若干無理があるかなと。繰り上げ償還をして、ほかに借りかえるという、そういったものについては現在はちょっと無理であろうというふうに思っております。
◆21番(大島健次 君)繰り上げ償還というか、事実上、低利への借りかえというようなことが無理ではないかというふうに思っているというのは、それは今思っていてもいいですけれども、ただ、相当具体的にやれるかどうかというのは、研究してみる必要があるというふうに思うんです。一般会計の地方債の残高、この中には7%以上というのはそんなにないというふうに理解しているわけですけれども、一般会計と違って7%以上というのは相当あるでしょう。長いから。その辺のところはどんなかなということが一つあるわけですけれども、いずれにしても、一般会計から10億円からの繰り出しをしているんですね。そして、全体として今30億円ぐらいですけれども、そのうちの1割、3億円は借金返済に回している、そういう状況から、借りかえの問題については相当研究をしていただいて、ぜひ何とかやれるようなことでひとつ研究をお願いしたいというふうに思うんです。
それから、今の状況を推移すると、18年に8億4,000万円、元金がそのうち5億円ですか、だから、それよりも少ない借り入れならば、借金がだんだん減っていくというわけですけれども、例えば3億円借りるというと、2億円ずつ1年間に減っていくというと50年かかるというふうな、べらぼうなことになるわけですね。ですから、これは一般会計からの繰り入れなんかも含めて、それから、事業規模をどれだけ拡大に向かっていくのかななんていうことも、ひとつ考えなければならないことかなというふうにも思うんですよね。そんなことも含めて、ぜひ下水道の事業そのものも、借金返済も含めて、健全なことで運営できるような研究をひとつお願いして終わります。
◆13番(稲葉知章 君)下水道の維持管理費のところで委託料、しおさい広場の関係でちょっとお伺いしたいわけですけれども、しおさい広場に221万6,000円予算がついているわけです。あそこは明かりが全部ついていてきれいなものですから、私はときどき夜ジョギングをやっているところですけれども、寒いせいもありますけれども、利用者が余りないわけです。そういった中で221万円も予算がついているわけですので、利用方法も何かうまく考えればいいのではないかなというふうに思うわけです。そういった中で、宣伝というんですか、うまく活用するように宣伝の方法と、なおかつ、今、白石フロムナードもやっているわけです。白石からしおさい広場の一番海側に階段がありまして、海側を通って白石のプロムナードにつなげるようになると、また一つの動線というんですか、そういうのも新たにできるんではないかなと。私はいつもあそこで走りながら感じているわけですけれども、そんなことをまた考えたことはあるのかどうなのか、その辺お伺いします。
◎建設部長(青木亮 君)しおさい広場の関係は、最近、国道のところに、ちょうど処理場の入り口にトイレがございまして、そこへ集まって、かなりの人がとめてトイレに行く。その帰りに広場の方へも行っていただけるというふうには思っていますけれども、その上に公園があるというのは、まだちょっとわからないような面もありますもので、その辺のところはもう少しこれからもちょっと宣伝をしたいなと思っていますし、また、下水道と白石マリンタウンの関係の方ですけれども、マリンタウンの方が整備ができ上がってきますと、これとちょっと関連を持たせて、遊歩道的なものを将来的に考えてもいいのかなというふうに考えております。
以上です。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第105号は、常任建設委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)10分間ほど休憩いたします。
午後 7時34分休憩
──────────
午後 7時43分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第3、市議第106号 平成12年度伊東市
競輪事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
◆15番(宮崎三輝 君)歳出の開催費、17ページでありますけれども、この関係のお尋ねをしたいと思うわけです。
そこに伊東温泉競輪運営協議会負担金2億1,482万5,000円とあるわけでございますけれども、これは先日の説明では、臨時職員の離職餞別金及び専門職の賃金に対応する負担金である、こういうような説明をいただいたわけでございます。昨年の3月の定例市議会で、初めて伊東温泉競輪運営協議会といった名称が予算にあらわれたのでございますが、その際、この新しい協議会への2億5,752万7,000円についての予算説明では、六市競輪組合及び清水市の撤退に伴い従来の伊東温泉競輪施行者連絡協議会の考え方を踏襲する中で、新たに伊東温泉競輪運営協議会を組織して、そしてその運営をするための経費であるというような説明をいただいて、会議録にもそのように載っておるわけでございます。
同じ3月議会のこの関係の
質疑の中で、当時、村上倍夫議員が、膨大な離職餞別金を別会計に置くよりも、一つの事業会計の中で明確にした方がよいではないか、そして、議会として審議する立場としては審議の目が行き届くのではないか、こういうような意見を述べられて当局の見解をただしたことも会議録に明らかでございます。この
質疑に対して、助役は、指摘のような形で競輪会計の中にすべて入れることによって、会計の明朗性を高めるということについても考えなければならない選択肢の一つであろうということであるので、今しばらく猶予を置いて検討期間をいただきたい、こう答られておるわけであります。
その後、検討されて、昨年4月以後に新しい運営協議会が発足したと思うわけでございますけれども、この運営協議会に対して、昨年の2億5,752万7,000円に続いて、本年度の2億1,482万5,000円の負担金をするのでありますが、この協議会の設立された日はいつであるのか。それからまた、この組織メンバー、そして役員はどういうようになっているのか。まず最初に、その点についてお知らせいただきたいと思うわけであります。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答申し上げます。
まず最初に、設立年月日でございますが、平成11年4月1日からこの運営協議会がスタートしております。それから、構成メンバーでございますが、運営協議会の会長は、開催執務委員長の職にある者が当たるということでございます。それから、副会長は3人でございますが、南関東自転車競技会の理事、開催執務副委員長、それから三生興産伊東営業所長です。あと委員につきましては、南関東自転車競技会静岡支部の支部長、三生興産の伊東営業所の部長、それからあと幹事がお2人おりまして、南関東自転車競技会の静岡支部の総務室長、三生興産の伊東営業所の次長。以上のような役員構成になっております。
◆15番(宮崎三輝 君)ご承知のように、従来、六市、そして清水市、伊東市で伊東温泉競輪を施行しておった時代には、三者でそれぞれ予算を通して支出するにはいろいろな複雑な面もある。そして、そのときの費用の分担等でいろいろな問題もあるというようなことから、共通するような、いえば伊東市が管理都市として伊東温泉競輪の六市や清水市もかかわるような仕事について、いろいろな会議に出席したり、そのほか伊東市が行わなければならない業務──開催の回数、年に伊東が7回、六市が4回、清水市が1回ということで、12分の7、12分の4、12分の1で、その都度、各市から取るというようなことではいろいろ煩瑣である。そういうようなことも一括して、この協議会の中で行おうというようなところから運営協議会ができて、そして、その中で離職餞別金も扱う。当然、それぞれの自治体が12分の7とか、12分の4とか、12分の1でするのでなく、負担金を出し合っておいて、そして、一定のルールによって支給していくというようなことで、これは極めて合理的でもって、そして能率的な組織で運営されていたと思うわけです。
ところが、六市、清水市も撤退すると、伊東市だけですから、伊東市だけで会計の中でやりくりはできるわけですね。だから、あえてこの協議会をつくってやらなくてもよろしいではないかと思うわけです。しかし、必ずしもつくるのはけしからんとは申しておりませんけれども、今までは施行者協議会ですから、施行者がなくなって1市だけになったから、名称をかえて、そして、伊東市が単独でやられてもいいんじゃないか。
なお、会計の明朗性を期するというならば、助役以下の競輪にかかわる者だけでなく、収入役とか、あるいは財政担当の部長とかいうような者を役員メンバーに入れて運営していくならばよろしいんじゃないか。
それが、今の役員の構成ですと、南関東自転車競技会が入り、あるいは三生興産が入って、そして、こういう関係を行っていく。なぜこの会を新たにつくって、その会が単独でなく、三生興産あるいは南関東自転車競技会を加わらせたのか。伊東温泉競輪の効率的な開催をやろうとか、浮揚策を検討しようというには、既に伊東市と六市等も加わっておったわけですが、開催側と三生と自転車競技会でそういうことを検討する会はあったわけですね。これに加わったということは、その会を廃止したと思うわけですけれども、それが廃止されているか。当然、廃止しなければ、もう一つ加わらせてつくるなんていうのはおかしいわけですが、なぜそういうものを廃止してわざわざこっちへ入れて、そして、その会へこういうものを負担してやっているか。その主たる理由、どういうところからこういうことをすることになったのか、その点をお聞かせいただきたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答申し上げます。
確かに議員が言われますように、かつて活性化関係につきましては、検討委員会というものがございました。よって、今お話がありましたように、幾つもこういう会をつくることは必ずしも効率的ではないものですから、これは廃止しました。伊東競輪のいろんな問題点を考えるについては、活性化策も当然あるわけですけれども、一方では、議員ご指摘のような従事員問題もございます。こういうものを一つの運営協議会という組織の中で包括的にやっていこうということの中で、細部についてその分担をそれぞれ分けてやっていこうというような規約をつくりまして、運営しているというような状況でございます。
◆15番(宮崎三輝 君)こういうような会を幾つかつくるのは云々と言うんですけど、それは何も一つにしたって、異質なものを扱うのが一つになったっておかしいわけですね。例えば、離職餞別金や専門職の賃金の関係、こういうのを払うのに三生興産や南関東自転車競技会を役員に入れて、その会にこういう負担金を出してするということよりも、浮揚策あるいは運営の効率的な協議をするのは、従来のような検討委員会──検討委員会という名称があれならば、名称を変えて、それはそれで存続して、そしてこちらはこちら、いわゆる業務の中身が違うわけですね。そういうものをあえて一緒にしてしまうというところに、先ほども申し上げたように、昨年のこの予算の際に村上議員の
質疑に対して一つの検討をするというようなことを述べられておるわけだけれども、その検討の結果が、私はちょっと理解に苦しむということです。
質問が4回なわけですから、あと1回しか残っておりませんけれども。そこで、本年度出てまいります金額2億1,482万5,000円のうち、離職餞別金、そして専門職の賃金以外の金額が幾らあるか。それ以外のものですね。
そして、もう一つは、ここでは伊東市がこれだけの額を負担するわけですが、三生興産あるいは南関東自転車競技会は、この運営協議会に対して幾ら負担しているか。三生興産、自転車競技会が負担する、それと同性質の伊東市の負担金は幾らであるのか。そして、11年度でその負担金によって、主な支出はどういうような業務で、例えば、50万円以上の支出はどんな支出があるのか。その関係についてひとつ教えていただきたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答申し上げます。
離職餞別金とか、専門職の賃金以外の経費につきましては、191万5,000円でございます。それから、その中で50万円以上ということになりますと、1件で50万円以上というのはございませんけれども、愛輪クラブの関係は負担金として191万5,000円から38万円出しております。単独で50万円以上というのはございません。
それから、それぞれの負担は、伊東市が298万3,000円、三生興産が25万円、南関東自転車競技会静岡支部が12万円というような負担になっております。
◆15番(宮崎三輝 君)最後ですから。今そこで伊東市が298万円負担し、そして他は25万円、12万円という中で──私の言っている50万円というのは1件ということよりも、例えば、旅費とか、そのほかの費目の中で50万円以上のものを教えてくれと言っているわけですけれども、それについて、今のようなことで50万円以上はないというのは間違いないかどうか。あるいは今お答えになったのは、私のお聞きしたことを取り違えていてお答えになったのか、そういう関係について。
そして、離職餞別金や専門職の賃金を扱う運営協議会で、さっき言ったように、伊東市の助役を会長にするなり、従来の伊東市の施行者協議会のメンバー、役員で、身内だけでというならば、監査に収入役を加えるとか、あるいは財政の部長を加えるというようなことで牽制することで十分に足りるわけじゃないですか。その方が明朗性がある。むしろ外部のこういうのを入れて、その会でこういうものを負担するなんてこと自体がおかしい。そしてまた、今度はほかに運営についていろいろ相談するために、今のような298万円別途出し、ほかの2社からは25万円、12万円取っている。それはそれで今まであったんだから、別の会、そういうのでやっていればいいのに、なぜこういうようなことにしてきたか、その理由を聞いているわけですけれども、その理由は述べられないわけです。
4回で最後ですから、そこらをひとつ……。別に何か追及したりしているわけじゃないですよ。今までの経過からしておかしいじゃないですか、考え方はどういうことであれしたんですか、そして、昨年の予算のときに明朗的な関係について十分に検討されたのか。時間的な猶予をくださいというようなことで、そして検討されてきているわけですね。その結果がこういうことだから、どういう理由ですかということを聞いているんだから、それを明快にひとつお答えいただきたいと思います。あと質問できないから、今お聞きしたことを的確に答えていただきたいと思います。
◎助役(堀野晋平 君)後段の部分について、私の方からお答させていただくわけでございます。
離職餞別金の制度につきましては、37年11月に宮崎議員ご指摘のように、六市競輪組合、清水市、伊東市で運営協議会を設置いたしまして、その後、宮崎議員が開催執務委員長当時、65歳の定年制であるとか、あるいは支給についての協定書、覚書書を取り交わしをいたしまして、同協議会が行ってきた経過から、平成10年度の末をもって六市、清水市が撤退する。組織は異なるわけでございますけれども、新たな運営協議会がこれを引き継いで所掌するということで11年度運営させてきたわけでございます。しかしながら、昨年の3月議会、ただいまご指摘のような形で村上委員から会計処理の明確化という意見が出されたわけでございます。
これを受けて伊東温泉競輪運営協議会におきましては、競輪従事員及び専門職に関することにつきましては、別途特別会計を設けまして、三生興産、南関東自転車競技会等の構成メンバーを除いて、市のメンバーで構成いたします伊東温泉競輪従事員管理委員会をつくりました。これに当たっては特別会計の幹事も収入役あるいは財政課長を充てて、経理を分けて運用をさせて、出発したわけでございます。当時、この仕組みにつきましては、特別会計の設定を考えながら、今しばらく検討の猶予をいただきたいと私の方からもご答弁させていただいたわけでございます。
その後、全国競輪施行者協議会、全輪協なんかにも行きまして、関係者等とも回を重ねて意見を交換してきたところでございます。現況で申し上げますと、全競労加盟場25場のうち、2場を除いて、23場が協議会、共済会あるいは親睦会、そういう組織を持って運営してございます。また、全競労非加盟場14場のうちでも、2場を除きまして同様な組織で運営に当たっているというのが実情でございます。
離職餞別金というのは、従事員が日々雇用であるということではあるわけでございますけれども、従事員の労働意欲を促すためにも、他場と同様、過去につくり上げられてきたこの制度によって今まで続けてきたわけでございます。制度のあり方、あるいは支給の仕組みについて、これから検討していくべき課題というものを私ども抱えておるわけでございます。今の時点で新たな方向を見出すに至ってございませんけれども、引き続き勉強させていただきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
◆17番(伊東良平 君)2点ばかりお伺いしたいんですが、私は基本的に今の離職餞別金というようなものについても疑義を考えるところもあるということは、臨時雇用の場合の賃金のあり方というものを、社会一般に合わせていかなければいけないんではないかなという考え方を持ちますので、その点で1点ご質問したい。私は前に最低賃金のことをお伺いしたと思うんですけれども、現在の伊東市と静岡県の辺の基準がどの辺になっているか。この点が1点。
それから、もう一つ。20ページのところに管理委託ということがあるわけですけれども、たしか競輪場の選手宿舎が新しくなるときだったと思うんですが、その前は大輪荘という形でやっていたんですが、その後、これが選手専門のものになる、外からの利用はしないということで、以降、やらなくなったんですが、そのときにたしか私はこういう確認をしたんです。今、現在、どういうふうに使用されているかということなんですが、食堂とふろの施設を地域の老人会あるいは何らかの団体に対して開放するというふうなお話をして、せっかくつくった競輪場の選手宿舎を有効利用したいというお話を伺ったように私は記憶をしておるんですが、その後、そういった希望者があったかどうか、利用があったかどうか。この2点についてお伺いいたします。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)最初の賃金の方は、後ほど課長からお答えします。
それから、競輪宿舎の方でございますが、現在のところ、そういう申し込みはございません。──失礼しました。私はちょっと勘違いしていました。これまで10年だけで123名のご利用をいただいております。
以上でございます。
◎競輪事業課長(森野秀実 君)宿舎の利用の関係、部長の答弁を補足させていただきます。
宿舎については、私どもで一般開放するという格好の中で取扱要領をこさえまして、その中で会議室、食堂、そういうものについて地域の中で大きな会議をやる場合、また小さな会議をやる場合、そういう方々の申請にこたえるような格好の中で、地域にそれを還元する、無料で開放させていただいております。
それから、その利用については、過去数回、申し込みがございまして、それについては対応しております。11年度につきましても、何回かの利用があって、これはそれぞれの団体の部分について開放するというような取り決めをしてありますものですから、そういう方々が必要があって、私どもに申請があった場合には、それに対してこたえていくという利用の方法をとっております。
それから、賃金の関係でございますけれども、平成11年度、平均賃金は1万4,000円程度でございます。
それから、全国の部分でございますけれども、全国の競輪場の場合には、50場でございます。そこの中で、今回2月に千葉競輪場が加盟しましたので、26場が全競労の組織に加盟しております。それと未組織の場、または単独の単組を持っている場とかなり分かれていまして、それぞれが賃金については非常に格差がございます。
それから、今の議員のご質問の中の競輪場の中で最低という部分は、ここの中で未組織とかいうものがありますから、現在の正確なデータはございませんので答られませんが、千葉が2月ですけれども、その前までの全競労の25場の中では、伊東市の賃金はそのベースで上から大体13番目ぐらいの位置でございます。
以上でございます。
◆17番(伊東良平 君)今、そこまで上がってきたところを抑えろというのは大変だと思いますけれども、競輪の内容そのものがかなり厳しいところをいっているときに、そこに従事している方々にもやはり何とかお願いして、多少厳しい面を味わっていただく。味わってというのはおかしいけれども、一緒にやっていただくことをお願いしなきゃいかん。言葉をはっきり言うならば、多少賃金を修正しなければいけないんじゃないか。通常考えて1万4,000円といいますと、大変な……。先ほど助役が前の件で答弁されて、短期間の雇用だから、多少のことはやむを得んじゃないかということはわかりますけれども、そんなにたくさん払うこともないと私は思うんですね。妥当な金額──今言われたように26場は全競労に入っていて、足並をそろえなきゃならないという一つのものがあるんじゃないかと思うんですが、これに入っていないところの賃金はかなり低いわけですね。
私は豊橋へ行ってちょっと聞いたんですが、豊橋あたりだと極端なんですよ。松山とかは7,000円そこそこなんですよ。伊東の半分ぐらいの賃金でやられているというところもありますので、そういうことを加味した中でひとつやっていただきたい。
もう一つは、先ほどの大輪荘、選手宿舎の利用なんですけれども、元気ピアの問題もありましたし、いろんな健康づくりのこともありますので、そういう面でもう少し外向きに利用できるんだよということをPRしていただきたいと思うんですよ。それぞれ関係業界でも使いたいなといっても内容がわかないとかいう問い合わせもありますので、こういうところは、こういうときに使えるんだということで、私はやっていけるんではないかなと思うので、そういう点のことを意見として要望しておきたいと思います。
◆24番(掬川武義 君)皆さん大分お疲れになってきたものですから、簡単に質問させていただきます。
ふるさとダービーが218億円売り上げたということ、通常の記念競輪を開催して、仮に68億円の売上があったとすると、ふるさとダービーの方でいわゆる150億円分ぐらいが余分に売り上げたという計算の仕方になると理解するわけです。そのことによって、選手の賞金の関係が1億7,500万円アップになる。要するに、平成12年度は、今までの1号基準のところから3号基準のところになったという理解をしているわけですけれども、この点について、売上額の区分として、20億円未満、それから10億円単位で上に一つずつ上がるわけですけど、これはどういう計算式で20億円未満あるいは20億円から30億円という計算になるのか、その辺がます1点です。
今、私自分の理解の中で賞金のみで1億7,500万円で済むのか、ふるさとを開催したことによって、ほかの支出でふえていく部分があるのかどうなのか。それが2点目ですね。
以上、2点お聞かせいただきたい。
◎競輪事業課長(森野秀実 君)今、賞金の位置づけの部分についてのご質問について、まず答えさせていただきます。
選手賞金につきましては、議員ご質問のとおり、4号基準から1号基準の区分にされておりまして、各号の基準は競輪場の平成11年1月から12月の開催にかかわる1開催平均、車券売上金額に応じて適用されることになっております。適用基準を細かく申しますと、1番高いのは4号基準ですけれども、これは売上金額が40億円以上の競輪場。それから、今度12年度から適用されます3号基準につきましては、売上が3億円以上40億円未満の競輪場。今まで1号基準になっていた9年、10年、11年の部分につきましては、20億円未満の競輪場。基準はこういうような区別になっております。
私ども伊東温泉競輪場の11年1月から12月までの売上額はトータルで393億9,900万円ございまして、これを12開催で割りますと、1開催当たりの平均が32億8,300万円ほどになります。当然のこと、今3号基準、30億円以上40億円未満の競輪場のランクが適用されることになります。
それから、ふるさとダービーによってアップする部分がほかにも影響してくるかというようなご質問でございますけれども、ふるさとダービーによって上がった賞金基準、適用されるのは選手賞金の部分だけの1億7,500万円。それ以外の経費については、今までと同様変わりございません。要するに、賞金以外にもいろいろ選手の敢闘賞金やら、日当、出場手当、さまざまに分かれておりますけれども、そういう部分については反映されません。
以上でございます。
◆22番(三枝誠次 君)競輪の状況が悪いというのはよくかわりました。今もふるさとダービーをやって、今度の賞金が1億7,500万円もふえるということになると、ふるさとダービーをやってよかったのかなとまで考えるようなところもあるわけです。実は、六市が撤退するについて、解決金をいただいて基金の方に回しているわけですね。今年度は基金の方から2億2,300万円取り崩して収入にしているわけです。競輪の収益から一般会計に繰り入れていろんな市民福祉に供する、それはもちろん競輪事業としての目的はわかるわけですけれども、今回、1億円が競輪でいうと繰出金になるわけですね、計上されているわけですけれども、本来、解決金というのは、いわゆる赤字補てんに充当すべきものだろうと思うわけですね。そうしますと、2億円の基金を取り崩して、あえて一般会計に1億円繰り入れる措置というのはいいんだろうかと思うわけですよ。もちろん一般会計の財源がないというのは、苦しいのはわかるんですが、こういったことで本当にいいんだろうかと単なる疑問があるわけですけれども、どういうふうなことでこういう措置をされたか、お聞きしたいと思います。
◎観光経済部長(斎藤勇作 君)お答申し上げます。
今、議員も言われましたように、一般会計が非常に厳しいという状況が一方である中で、競輪事業そのものは、その収益金を一般会計に繰り出すという大きな目的がございます。そういうことの中で、私ども特別競輪の場外を引き受けたり、あるいは11レースの併用発売とか、こういうもので協力金収入という形で入れていく中において、少しでも競輪の目的が達成されるような形の中で2億2,300万円取り崩しをさせていただいてやっていくということでございます。
◆22番(三枝誠次 君)収益金から繰り入れていく。一般会計の歳入がないというのはわかるんだけど、2億2,000万円というのは、これを1億円削ったら、1億円の赤字なわけだよね。1億円の赤字を想定してこの予算を組んでいるわけですよ。この基金というのは、赤字の補てんのためのものなわけでしょう。それをあえて2億円も取り崩した。それだったら、とんとんにして科目計上だけしておいたって、それで利益が出たら入れればいいじゃないですか。そういうふうな単純な疑問があるわけだけど、あえてこうした理由は何ですかと聞いているんです。もう一度お答え願えますでしょうか。
◎助役(堀野晋平 君)お答させていただきます。
競輪事業をすることによって一般会計に繰り出しをして、橋をつくる、教育施設をつくる、福祉施設を充実する、これが本来の目的であるわけです。まさに競輪の存在理由そのものであるわけでございます。確かにご指摘のように、基金を2億2,000万円取り崩して繰り出しを1億円計上した。那辺に意味があるやということでございますけれども、何回も私ども申し上げておりますように、一般会計の当初の要求と歳入の見積もりの乖離が60億円余に及んだということで、ぎりぎりの査定をしながら、また我慢も強いながら、会計規模を詰めてきた。その最終の段階で、どうしても1億円の財源が財政の規模を決する最後の決め手の一つになったという大変苦しい状況の中での繰り出しでございますので、ここは一つ私どもの苦しい状況もおくみ取りいただいて、ご寛容をいただきたいと思います。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第106号は常任観光民生委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)10分間ほど休憩いたします。
午後 8時23分休憩
──────────
午後 8時33分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第4、市議第107号 平成12年度伊東市
観光会館特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第107号は常任観光民生委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第5、市議第108号 平成12年度伊東市
国民健康保険事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第108号は常任福祉文教委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第6、市議第109号 平成12年度伊東市
交通災害共済事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
◆15番(宮崎三輝 君)大変遅くなって1人でいろいろなことをやって恐縮でございますけれども、3月議会はやはり議会一番の重要な議会でございますので、お許しをいただきたいと思います。
交通災害共済事業の実態につきましては私は大変心配をして、これまでもいろいろお尋ねしながら提言してきたところでございます。本年度の予算を見ましても、共済会収入は1,666万5,000円、そして、共済見舞金の関係は1,799万円、これを単純に比較いたしましても、見舞金の方が132万5,000円多くなっておるわけであります。そして、11年度も、当初予算から見ると大変心配しておったわけですが、共済見舞金の支給の見通しというようなことから、これを先日の補正でもって減額し、そしてまた収入も減額してきたわけであります。しかし、11年度には支払準備基金から127万4,000円を繰り入れるというようなことでありますが、10年度決算での支払準備基金の残高は175万3,000円でございますから、これは今後なかなか……。けさも大きな交通事故があったようでございますけれども、こういう事故によって見舞金が通常よりも多く出るなんていうことになると、一遍に大変な事態が招来するわけであります。
そういうようなことで、ことしは会費収入を非常にダウンさせてきているんですね。従来の7年度、8年度から見ると、幾らか上げてきた。そして、9年度は会費の改定をしたわけですから、急激に上がったわけですが、10年度も上げて、11年度から会費収入をダウンさせて、12年度では大幅なダウンをしているわけですね。そういう中で、これに見合って見舞金が少なければいいわけでありますけれども、これはなかなか予測が立ちがたい。何といっても、この会計を健全にするには、会員の増加によって会費収入の増嵩を図るということが大事であり、それが即共済の効果を発揮するということにもつながってまいるわけであります。
これについて、これまでもいろいろ会員増加についての当局の施策をお伺いし、そして、私もそれなりの提言をしてまいったわけでありますけれども、本年度、これまでと違った方策をもって会員増加を図ろうとするもくろみを何か立てられておるのか、従来と同じような取り組みをされていくのかということですね。
私は年々会員が減少していくということは、今まで会員であった方が再加入しないで脱落していっている方がかなりあるんじゃないか。そういう方に対して1回ならず2回と、根気よく文書でお願いして、そして入ってもらうようなことが必要だということを申し上げたわけであります。そういうことについて一つ検討として、例えば、平成11年度に加入した方で、10年度に加入していて11年度に加入しなかった方が何人あるのか。これは転居や死亡ということもありましょうけれども。そういうような調査をされた経過があるかどうか。そういう脱落を防ぎ、再加入していただくような努力を何かされた経過があるか。そして、もう一つは、それだけで足りるわけではありませんから、さらに新規の会員を増加させるというようなことでの新しい考え方を12年度にお持ちかどうか、その点についてお聞かせいただきたいと思います。
◎市民部長(鈴木誠一郎 君)交通災害共済の加入率の増加についてどういう方法をとったかということでございますが、まず、12月の決算のときですか、小学校の子供数が減るとともに、また加入率も非常に落ちているというようなことで、各学校の校長先生あるいは教頭先生にじかに伺ってお願いしてきまして、学校の方で「学校だより」あるいはPTAの会合の中に教頭先生の方から、その辺の呼びかけをお願いしてきたわけでございます。
また、従来、商店、スーパー等の店頭でも加入受け付けをやってまいったわけでございますが、これもそれほど加入者がなかなかふえないという中で、今回は各商店にポスターを張らせてもらいまして、この辺ではいつどこどこで臨時受け付けを行いますというような形で、その日にはその周りを広報車で回るというような形をとったわけでございます。また、昨年も伺ったわけでございますが、従業員の多いようなところにつきましては、従来は文書でお願いしておったわけですが、今回は直接伺って、そういう事業所にもお願いし、また市長が会合のときには、加入の呼びかけもお願いしたわけでございます。
また、先ほど議員から指摘のありました従来入っていた者が新規に入っていない、言うならば、脱落した者への呼びかけというようなことでございます。それも、現在、11年度に入っていて、12年度に入っていない、脱落した者に対して文書で呼びかけるというような方法で、現在、その作業を進めているところでございます。12年度はそういう形でやっておるというようなことでございます。ご理解いただきたいと思います。
◆15番(宮崎三輝 君)答弁漏れはありますけれども、なかなか増加を図るということは大変なご苦労が要るということはよく承知しておりますよ。しかし、いろいろなアイデアを生み出して、そして、少しでも減少に歯どめをかける、少なくとも前年の実績よりは上げていくというような、そういう意気込みでひとつご努力いただくことをお願いして、終わります。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第109号は常任観光民生委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第7、市議第110号 平成12年度伊東市
土地取得特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
◆18番(中田次城 君)簡潔にお聞きしたいと思います。
鎌田幼稚園の隣地を購入するということで、金額、また広さが示されているわけですが、購入単価を計算いたしましたときに、1坪当たり47万円くらいという値段になるわけですが、この値段が市の財産を購入する価格として、果たして今の時代適正なのかどうなのかという観点で質問をしたいと思うわけです。
ふだんは公有財産を購入するときには、当然、鑑定士の鑑定評価に基づいて計算がされて、むしろ我々があの辺は幾らぐらいするのかなと思っているのよりも大概安く予算計上がされてくるのが、最近の傾向かななんて思うわけですね。新しいところでは、ホテル松川の跡地を買うときに60万円とか65万円とか、たしかそんな価格だったと思うんですが、そんなものなんだな、安いいい買物じゃないかと。ここのところずっとそういう傾向なんですが、この鎌田幼稚園の隣接地47万円というのは逆で、泉の久保田議員がいるのに大変申しわけないんですけど、あそこで47万円は高いだろうというのが率直な感想なんですよ。そういうことを考えたときに、どういう試算をされて購入に至ったのか。いろいろ根拠があると思うんですが、それを教えていただきたい。
教えていただくのと同時に、実際47万円で買っていくことが妥当かどうか。あえて申し上げれば、価格的には非常に難しいところがあろう、むしろ積算をきちんと評価をし直す中で、地権者の理解を得ていく必要があろうと。
ところが、たまたま新聞報道等で1億1,300万円という数字が出ていますよね。そうなってくると、現状、地権者の方はその土地の値段を当てにしているんじゃないかな。要するに、これを半分にしてくれ、3分の2にしてくれと言ったときに、一方で、そういうようなことが果たして状況的に可能なのかどうなのかという心配もするわけですけれども、地権者の方の意向というか、新聞報道される前とされた後で何か変化があれば、お聞かせ願いたい。
まず、その2点を最初にお伺いしたいと思います。
◎
教育委員会事務局教育次長(窪田日向 君)47万余の坪単価でございますが、これを算定するに当たりましては、平成11年度は不動産鑑定を行っておりません。この近くに市が道路拡幅のために用地を買収したところがございまして、これが平成9年度、平米当たり16万7,000円で購入しているわけであります。この金額をもとに周辺の2地域の不動産価格を出しまして、その下落、下がったぐあいから一応14%減という価格を出しました。それで、16万7,000円に86%を掛けた金額が約1億1,300万ということで予算計上したわけでございます。もちろん今年度交渉に入るときには、この地の不動産鑑定を改めて行いまして、そこで交渉していくわけでございます。新聞に公表された以後は、まだ買収交渉には入っておりませんが、平成10年6月に用地取得のために金額は示さずに相手方とお話し合いを持ちまして、公共のためだから、まず協力はしましょうということの中から、早速11年度の予算の中で用地測量作業に入ったわけでございます。それ以後、本年1月に入りまして、また交渉を進める中で、一応金額は示してございませんが、かなりの土地の下落があるということは相手方も了承しておる状況でございます。
以上でございます。
◆18番(中田次城 君)ご答弁を聞いていまして思いますのは、少し手順が逆かなという気がしますよね。1億1,300万円という予算を組んで計上していくわけですね。これは特別会計といえども、もともとになってくるのは市民の税金で買っていくわけですよ。こういう状況の中で、1円でも安く買えるものは買う。借りるものは借りる。さっきの東海館の話じゃないですけれども。そういう努力は基本的なことだと思うわけですよ。何も不動産鑑定士に依頼することが珍しいことでも何でもなくて、大規模な用地を購入するときには、必ずといっていいほど、鑑定評価はとっていますよね。その鑑定評価が適正な価格というよりは、鑑定評価で出た価格よりも、さらに1円でも安く買う努力をしていくことが、今求められてこなければいけないわけですよね。
そういう意味では、全くやろうとしていることが逆さまになっちゃっているわけですよ。ある程度の枠で予算をとったけれども、実際はこれからさらに鑑定評価を入れる。47万円以上つくなんてことは、まずあり得ないですから。そうなってくると、3分の2ですとか、4分の3ですとか、場合によっては2分の1ぐらいの価格しか出てこない。また、そのぐらいが妥当な線として交渉しなければならない状況になるかもしれないわけですよ。そういう意味では、用地の交渉に関して非常に心配しますね。
普通、常識で考えれば、行政に売り渡すということであれば、その常識に見合ったいろんな控除があるわけですから、地権者の方から見ても、取引するに当たっては、公共を相手にするということはメリットもあるので、本来の価格よりも安くても譲り渡しましょうと言ってくださるのが普通だと思うんですが、一度こういう価格が出てしまいますと、まして1億1,300万円という価格は当然地権者の方は新聞で知ったか、事前に知っていたかわかりませんけれども、一つの認識として持っているわけですから、そこらあたりの交渉を今後やっていくに当たって非常に懸念をします。考え方として、この土地を買うに当たって、もう一回振り出しに戻るような形で、かなり心していかなければいけないのかなということを意見として申し上げておきます。
そういう中で鎌田幼稚園の隣接地購入ということで、こういう時代、1億もしくは1億に手が届こうとする価格で用地を拡大していった場合に、今、数ある市内の幼稚園の建て替え計画の一環として、鎌田が順番だということで用地の購入になったと思うんですけれども、今後の一つの建設に向けての方向性としましては、いろいろな形での地域の要望も踏まえた中での複合的な施設の建設というものを視野に入れていかなければいけないと思うわけです。近くは泉の町内会もあるでしょうし。泉が岡だとはいっても、橋を渡ればほとんど鎌田にも近くなる。そうなってくる中で、区ですとか、町内ですとか、そういった地元の考え方を、何らかの形での要望が出てきたとき、一つの建設をするに当たって、複合的な施設を考えていくことも当然だと思うんですね。その辺については現時点では何かお考えを持っていらっしゃるものなのか。はたまた、これを購入後の基本設計、実施設計、そして建設に着手する、そういう見通しをどのように持っておられるのか、お伺いしたいなと思います。
◎
教育委員会事務局教育次長(窪田日向 君)予定では12年度より用地を購入して、基本計画では、順次、木造園舎の建設計画はあるわけでございますが、このような厳しい状況の中で、今までローリングを進めてまいったわけでして、鎌田幼稚園の改築についても、一応の事務局の目安はございますが、まだ確定的な計画というものはございません。
ただ、複合施設のお話でございますが、一部鎌田幼稚園に合わせて複合施設をつくりたいという要望が出ておることは確かでございます。また、その施設に複合を取り入れてやっていくかどうか等はまだ結論は出しておりません。
◆18番(中田次城 君)一つだけお伺いしたいわけですけれども、もちろん幼稚園を建て替えるというのが本来の形ですから、当然幼稚園の建て替えはされると思うんですが、そういった地域、地域からの要望が、せっかく土地を買うんだからという意味では、今言われたような形が本当に現実に大きな声として出てくる可能性がある。そういう中で、市長は複合施設に関しましてどういう基本的なお考えをお持ちになるのか。基本的なお考え方をお伺いしておきます。
◎市長(鈴木藤一郎 君)公共の施設をつくるに当たって、単独でといいますか、一つのことでなくて、複合施設として考えるべきではなかろうかというようなご質問であるわけであります。先日も一般質問の中でもお答えした部分もあるわけでありますけれども、限られた土地の中でつくっていくというようなことになっていきますと、また他の教育的な面等とも兼ね合わせた中でも考えなければならないなとは考えているわけでありますが、現在のところ、この地についてどうするかということまで結論を出してありません。市としても土地をそうたくさん買える状況ではないわけでありますから、土地の有効利用といいますか、そういう面においては、組み合わせにもよりますけれども、複合施設というものも考えていかなければならないとは思っております。
◆18番(中田次城 君)再度お伺いしますけれども、当面、市内の幼稚園の中で着手することだと思うんですが、湯川幼稚園の建て替えの問題ですとか、当時もいろいろありましたよね。今、幼稚園に行っている子供の人数と保育園の需要等を考えたときに、幼稚園の統廃合論ですとかいったものもささやかれてきている中で、今後、鎌田幼稚園以降、市内にある幼稚園の建て替えもしくは統合の何か基本的な線が、今の教育委員会の中で一定のものが検討されてきているのかどうか、現時点での考え方をお伺いしたいなと思います。
◎教育長(望月修 君)お答え申し上げます。
少子化問題が論議されている中で、当然、伊東市内の幼稚園は1園が閉園になったという経過がございます。その園区内にある児童は他の幼稚園へという経過がございます。当然、全市的に、特に旧市内の幼稚園の統廃合、再編成については、今後、検討課題としてとらえて進めてまいりたいと考えておりますが、具体的な内容の検討にはまだ入っておりません。将来計画の中で検討課題ととらえて進めたい、そんなふうに思っております。
◆11番(肥田祐久 君)ちょっとお伺いしたいわけですが、私も中田議員と一緒で、この単価は高過ぎる、手順がおかしいんじゃないかというのは同じ意見なんですよね。物を買うときは全部鑑定評価をして、それに基づいて相手と交渉するというのが当然のことだと思うし、平成9年に道路課が使った資料と。今、土地の下落は半端じゃないわけでしょう。そういうことで、その辺については高過ぎるんじゃないのかなと特に思います。
それと、基本的なお考えをお聞きしたいんですけれども、幼稚園の建て替えについて、例えば、今買うようにしている土地をお借りして仮園舎を建てて、今の幼稚園の園舎を壊して2階建てにして、用地が狭いという話は前々から聞いてはいるんですけど、そういう工夫ができるか、できないのか。その辺のことを検討したのか、してないのか。例えば、2階にすると子供たちが危ないと言うなら、管理棟、先生の部屋とかを2階へ持っていって、残ったところは複合施設でつくるとか、そういう検討をして、どっちが得かということで考えておやりになったのかどうか、土地の購入まで行ったのか、その辺の検討をしたのかどうか、改めてお伺いしたいと思います。
◎管理課長(深田和年 君)検討したかどうかというお話でございますけれども、細かい点について言えば、これから基本計画、実施計画をやっていくわけですが、現在の土地の状況から見て、建て替えをするのに土地が狭隘であるということと、もう一点は、あそこの道路の拡幅が今後予定されるということもございまして、そうなると、さらに狭隘になるという状態を見る中で、隣地を購入しておこうと。
それから、2階建ての問題ですけれども、そのことについても平屋にするのか、2階建てにするのかということになると思いますが、2階建てになりますと、幼稚園設置基準でいきますと、鉄筋コンクリートで設置していかなければならないというようなことがございます。そういう点で経費の関係、それから平屋でいく方が子供の今の保育状況からいくと適しているというようなことで、とりあえず隣地で建てていこうということで考えています。
仮園舎を隣でとか、貸していただけるとかと。現に、今の購入を予定しているところが、駐車場として貸しているというような経過もございますので、隣地と一体とした平屋でいければと。場合によっては、先ほど市長から複合施設の検討もというお話がございますから、今後そういうものについても可能かどうか検討させていただきたいと思います。
◆11番(肥田祐久 君)今さらこういうこともおかしいんですけど、土地を買うというのは、そういういろんなものを全部検討して、最終的にどうしても必要だという部分になって初めて買うわけでしょう。じゃ、ふだん何か話をしても、財政事情が厳しいという話はできないはずですよ。そうでしょう。ただ、とりあえず買っておこうと。冗談じゃないですよ、そんなことは。それならふだん財政事情が厳しいなんて話は絶対しないでくださいよ。そうなら納得ができるんですけどね。いろんな多方面から検討して、最終的にどうしてもこの用地がないと、鎌田幼稚園としてはつくれないということなのかどうなのか。例えば、これだけ出すなら、別の土地を買えるんじゃないですか。今の土地を売却してもいいと。47万円で売れるなら、そういうことだってあるんじゃないですか。
土地の評価でいけば、聞くところによれば、半分程度じゃないですか。いろんなところの厳しい評価かもしれませんけれども。詳しいことは所管の委員会にお任せしますけどね。現在の土地を考えていけば、そういうことになるんじゃないですか。いずれにしても、こういう財政事情の厳しいときだから、なぜそういう話が唐突に出てきたのか、ちょっとわからないんですけどね。その辺については、もう一度ご答弁をお願いしますよ。だって、財政事情が厳しいという中で、これだけのお金を出して買うんですからね。それが正当な価格とだれもが認めるような価格なら別ですよ。だれが見ても高過ぎるんじゃないかなと。
八幡野のところと一緒にしては申しわけないですけど、国道沿いで郵便局を競売で出したですよね。国道沿いのあの辺で大体平米10万円ぐらいですよ。坪にしたって、高くて33万円ぐらいですよ。あちこち考えても、私自身として高過ぎると思うし、例えば、そういうものの計画をきちっと考えてちゃんと練り上げて、どうしても用地が足りないということで買うのか。買ったなら、その後、すぐ使えるようなものに建築をしていかなければならないわけでしょう。いつまでも、2年も3年も遊ばせておく、今の状態でいけば、そんな財政的余裕はないはずですのでね。
その点について、市長、どうなんですか。この土地はこの金額で妥当だということで多分出してきたと思うんですけど、ただ、鑑定評価からいっても、僕らの調べた範囲では倍近い値段じゃないかなと思われますので、再度、その辺についてどのように思っているのか。園児も61人から47人に減りかげんだというし、先ほど中田議員も言ったように、どっちかと言えば、現実の問題として、幼稚園より保育園の方が需要が高くなっているでしょう。そういうことからいっても、今早急にこの用地を買って建て替える必要があるのか、ないのか。まだいろんな方策も考えられるんじゃないかなという気がしますので、市長、その辺についてどうなんですか、答弁をお願いします。
◎市長(鈴木藤一郎 君)この用地の関係につきましては、確かに議員ご指摘のとおりであろうかというように思うわけでございます。しかしながら、この用地の関係につきましては、前々からの鎌田幼稚園の建て替えに関して用地を広げたいという意向もございまして、地権者とも何年かにわたって話し合ってきたという経過もあるわけでございます。いずれにいたしましても、今鑑定評価もやっていくというようなことで予定しているわけでございますし、その評価が出た時点でといいますか、予算の執行の時点では、その鑑定評価をもとにして所有者との話し合いを煮詰めてまいりたいと思いますので、ご理解願いたいと思います。
◆11番(肥田祐久 君)その辺のことはそういうふうにしてもらわなければ困りますので、ぜひそういうようにして──とにかく執行についてはちきっとした形でやってほしいなと思っています。そこのところはそういうようにしておきます。
それと同時に、鎌田幼稚園の道路が広がって狭くなるという話でしたよね。そうなれば、じゃ、道路計画はどうなっているんですかと聞きたくなるんですよ。いつごろここの道路の拡張が予定されているのか。その辺について、建設部長、どうなんですか。
◎建設部長(青木亮 君)泉城星線の方の改良が大分進みまして、現在、泉橋から鎌田幼稚園の方にかけて慢性的な渋滞が続いているということで、この付近の道路についても、拡幅して歩道をつくっていくということの計画はあるわけでございます。具体的にいつというのがあれですけれども、今回の基本計画の中では組み入れてやっていきたいなと考えてございます。
以上です。
◆11番(肥田祐久 君)もう最後ですので、これ以上言いませんけど、今の道路の関係を聞いても、建設部長はこの次の基本計画でと。第七次ですよ。13年からのやつで考えていこうと言っているんですよ。こんな周りの評価よりはるかに高いお金を出して、なぜ早急にことしこういうものを買わなきゃならないんですか。
これは今空き地があって、駐車場に使っていると。相手もあることですから、そういう点ではなかなか難しいとは思うんですけど、いずれにしても、もし購入する場合は、きちっと鑑定評価もしてもらって、それに基づいて皆さんが納得できるような金額で、市役所が買ったら周りの土地がみんな上がっちゃって困ったとかいうようにならないようにしてほしいなと思いますので、執行する場合は、くれぐれもその辺のことを十分配慮しながらやるならやってほしいなと思います。あとのことは委員会の方にお任せします。また、いろいろあるかもしれませんけど、よろしくお願いします。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第110号は常任総務委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第8、市議第111号 平成12年度伊東市
老人保健特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第111号は常任福祉文教委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第9、市議第112号 平成12年度伊東市
霊園事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第112号は常任観光民生委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第10、市議第113号 平成12年度伊東市
介護保険事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第113号は常任福祉文教委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第11、市議第114号 平成12年度伊東市
病院開設事業特別会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第114号は常任福祉文教委員会に審査を付託いたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)代表者会議、議会運営委員会開会のため、暫時休憩いたします。
午後 9時10分休憩
──────────
午後 9時43分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
この際お諮りいたします。議席の変更を日程に追加し、直ちに議題といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)ご異議なしと認めます。よって、議席の変更を日程に追加し、直ちに議題とすることに決定いたしました。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△議席の変更を議題といたします。
15番 宮崎三輝君を22番に、17番 伊東良平君を15番に、18番 中田次城君を17番に、22番 三枝誠次君を23番に、23番 増田忠一を18番にそれぞれ変更したいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)議席の変更、医療施設建設促進特別委員会開会のため、暫時休憩いたします。
午後 9時44分休憩
──────────
午後 9時53分再開
○議長(増田忠一 君)休憩前に引き続き、会議を開きます。
先ほど開会いたしました医療施設建設促進特別委員会において、副委員長に白井 隆君が互選された旨、同特別委員長から報告がありましたので、お知らせいたします。
━━━━━━━━━━━
○議長(増田忠一 君)
△日程第12、市議第115号 平成12年度伊東市
水道事業会計予算を議題といたします。
直ちに
質疑に入ります。
質疑は全般について行います。発言を許します。
◆22番(宮崎三輝 君)時間も遅くなってまいりまして、皆さん大変お疲れのところ申しわけございません。そして、また私は
水道事業会計予算の所管委員会の委員でもございますので、そのことを踏まえまして、基本的な問題について、この場で
質疑をさせていただきたいと思いますので、まずご理解をお願いしたいと思います。
最初に、お伺いしたい点は、12年度のこの予算を通しての財政計画の見通しに関してでございます。この議会に提出された11年度補正予算、そしてただいまの12年度の予算を検討いたしますと、財政収支の厳しさが一層進行していることがうかがえるのでございます。と申しますのは、今回の補正による11年度予算と、この12年度予算とを現行の水道料金に基づいて策定されておりますところの財政計画と比較いたしますと、財政計画に示されております収支よりも、予算の収支が悪化しているわけでございます。例えば、12年度予算では、財政計画の12年度と比較いたしまして、損益勘定で収入が3,200万円減少しておりまして、支出は逆に900万円の増加で、当年度利益は5,400万円の減少となっております。こうした中で、資本勘定では支出を1億3,500万円減らして、収入も同額程度減少させておりまして、会計全般の中での形式収支や余裕資金は悪化していることがわかるのでございます。
市長は、12年度決算審査の際の本会議で私の
質疑に答えられまして、13年度には余裕資金もマイナスになってしまうことから、料金改定を13年度から行い、改定率は12.77%程度を予測しているといったことをお示しになったわけでございます。先ほど申し述べましたように、その後、当時の財政計画と現実に相違が生じてきた現在、13年度に行う予定の料金改定率がどの程度変動すると試算されておるのかお伺いしたいのでございます。
それから、13年度の改定を行わないとして、これを進めていった場合に、現在のこの12年度予算等を踏まえて、現時点で13年度の形式収支、当年度の資金収支、実質余裕資金についてはどんなように試算されておるのか、もしそういう点を試算されておりましたならば、お伺いしたいわけでございます。
それから、第2点目は、事業運営の中での適正な建設投資の問題と拡張事業の計画性の問題について伺いたいのでございます。申し上げるまでもなく、水道事業の経営原則は、常に企業の経済性を発揮するとともに、公共の福祉を増進するように運営されなければならない、こういったことが地方公営企業法にはっきりと定められております。料金収入をもって経営の大宗を賄って、そして独立採算を根幹とする公営企業の制度上、水道事業が経済性の発揮に努めることは、経営の衝に当たる事業管理者や部課長の当然の責務であると考えるわけでございます。こういった観点に立って、資本的支出の建設改良費の3目拡張費2億6,150万円のうちの送配水管布設工事1億1,950万1,000円について伺いたいのでございます。予算書は44ページと46ページ、参考書は219ページと222ページの関係でございます。
これは、県道伊東川奈八幡野線の富戸三の原地区から川奈ホテル前まで1,400mの配水管布設工事のうち、12年度で500mの工事をするということでございますけれども、この関係の全体計画の事業費の計画額が幾らであるのか伺いたいのであります。富戸小学校の前から三の原地区までの県道伊東川奈八幡野線に、全体計画として2,400mの配水管の布設工事が11年度に終了しておるのでありますが、これは11年度が終わったところまでが全体計画ということで11年度の予算の参考書で示されているわけですね。それから、さらに引き続いて川奈ホテル側へが、また次の全体計画として、ここで新たな計画が出されたわけです。11年度で終わっておると思うわけですが、この配水管の布設2,400mについて給水を受けている者は1軒だけだというような当局のお答えが前にあったわけです。多額な投資をしても、給水収入が皆無に等しいという、こんな無計画な建設投資に対しまして、私はかつての建設委員会の中で厳しい意見を申し上げたわけでございますが、今回、また新たに次なる全体計画を立てて、そして、今まで終わったところから新たに川奈ホテル方向へ向かって配水工事を行おうとするわけです。
これは、先日の説明でもって、川奈ホテルから川奈地区の分水を解消するためだというように言っておるわけですね。その解消のために、わざわざ荻の城の平水源から富戸の高室配水池へ送水して、そしてそこからの水を富戸へおろして、三の原地区を経由して、延々と川奈へ配水しなくとも、現在の川奈の小浦地区から川奈ホテル地区まで布設されております配水管を活用して、現在の川奈の第二配水池──これは臨海学園の入り口の川奈ホテルの方へ少し進んだホテル側へ向かって右上にある配水池でございますけれども、そこへの送水システムの工夫をした上で、第二配水池から配水するということによって、川奈ホテルの分水の解消は可能と考えるわけでございます。
川奈には新井の方から来ている配水管もありますし、それから城星方向から来ているのもある。かつての管が幾つかあるわけでございます。その後、配水のシステムが変わっておるとは思いますが、これらを工夫することによって、多額な投資をしなくても解消が可能と考えるわけでございますけれども、一体向こうから持ってこようとする関係はどうなのか。そして、それについてはいろいろな経費の面、それからここへ布設するには、三の原から赤入洞のところを越えて、そして吉田から来るところと交差する、あの辺からさらにホテル側の入り口が見えるところまでなんて、3mちょっとしかないような幅員の道路があるわけですね。この設計図で見ると、そこへ3mからの布設をするというようなことについて、どのような検討をしてこのような工事をしなければならないとなったのか。それらについて、ひとつ全般的な送配水システムの検討をしたのかどうか、それから工事経費というものの双方を比較検討したのか、工事施工上の双方の問題点というものを検討したのか、こういう点について、細かくはそれによって委員会でもっていろいろお伺いさせていただきますから、きょうは概略についてひとつお答えいただきたいと思います。
◎水道部長(村上芳三 君)まず、後段の高室配水系の関係で、特に議員から川奈分水にかかわることでの経費の面、延長の面、工事の一連の比較検討をしたのかどうかというご質問ですので、要点だけを簡潔に申し上げたいと思います。
議員ご指摘のとおり、高室配水系の県道伊東川奈八幡野線の工事が9年から本年で、一応東三の原まで計画年次は無事終了してございます。それから、議員ご指摘の12年から延長をかけて川奈ホテルの分水はどうしてそういう計画になったのか、四拡の事業計画では左城星の系統での計画ではなかったのか、そのようなことでございます。全くそのとおりでございまして、ただいまから申し上げますような理由をもって、東三の原から川奈ホテル付近まで、特に川奈分水とそれに伴う川奈地区の安定給水のための方策について検討した結果を申し上げます。
まず初めに、川奈分水に至る経過でございますが、これは40年ほど前に川奈ホテルと市との間で、川奈地区に給水を分水として受ける、そのような協定がございます。これをもちまして、平成11年に川奈ホテルから三の原のところまで工事が来ているんだけれども、どこまでで終了するのか、そのような打ち合わせを持ちたいということでお話がありまして、課長、私と行ってきました。その中で、市の方からは、十足から引いております川奈のホテルの専用水とあわせて、川奈分水を近いうちに市に市水化をする予定を持っておりますと。かつての支配人でありました米山支配人の名前を出して恐縮ですが、そのときにそういうお話し合いがされております、それがいまだに市の方から目に見えた行動がされてこなかったと。その中で三の原まで来ているのが、その工事かなという見方を川奈ホテルさんではしておったようでございます。ところが、ホテルへ訪問するまでは、ホテルから川奈分水の要請があるという認識が私の方にはございませんで、行って初めてホテルから川奈分水を真剣に考えくれと。ところが、ホテルの専用水を市水化することには若干ホテルの内部でまとまっておらんという申し出がありまして、それで検討した経過がございます。
川奈分水といいましても、当初は、川奈ホテルから臨海学園の間にあります約32件の分水計画があったようですが、現在では32件若干ふえております。その32件に給水するがために配水管が梨木洞にあるわけです。その水はすべて梨木洞に入ります。現在、梨木洞から川奈住民地帯一帯に給水がされております。そういうことで、川奈ホテルの分水の水そのものが、32件でなくて川奈部落の人たちの水に供給されているという現実、状況がうちの方にわかりました。
先ほど宮崎議員から、左城星の系統をもってするという計画はあるわけでございますが、左城星まで経由してくる藤曲りのポンプ場とか、そこに至るまでの周辺の動線の関係等で若干手間取っております。左城星は、現在、工事用の進入路は設けましたが、城星、川奈地区一帯に供給する配水池がまだ増設されておらないような状況でございます。特に、城星、川奈地区の給水関係では、今、水がやっとこ回っているというような状況でございます。
ちょっと長くなって申しわけないですが、比較検討した結果だけを申し上げます。そういうわけで最終的には東三の原から川奈ホテルの分水に向けての工事を先行しようという形になったわけでございます。それで、距離は東三の原から川奈ホテルまで約1,400mを見込んでおります。これを12年から500mに区切りまして工事を進めていこう、このような計画を現在持っております。
それから、左城星の系統ですけれども、こちらの方は3,500mということで、費用も見積もりは約5億円以上かかる、そのような結論に達しまして、ホテルの方の要請もあるということ、それで諸般の状況を勘案しまして、延長という形の決裁をいただきまして、工事に踏み切った状況でございます。
それから、第1点目の収支の関係でございますけれども、こちらの方は業務課長からお答え申し上げます。
◎業務課長(稲葉稔 君)1点目の12年度の財政計画の見通しにつきましてでございますが、9月議会のときの財政計画から1,800万円ほど余裕資金が減となっている状況で、11年度の決算見込みということで補正の議決をいただきましたけれども、できるだけ節約した形で、当初の見込みと同じような形になるのではなかろうかというような見通しに立っております。13年度以降につきましても、料金改定は拡張改良事業の事業費の動向によってかなり左右されるということですので、13年度以降の財政計画の中で、水道部で考えられる範囲につきましては、ローリングとかいう形の中で、決算のときに概算12.77%ということでお示ししましたけれども、そのぐらいの範囲の中で、できるだけ市民の皆さんに負担をかけないような形で検討してまいりたいということでございます。
それから、13年度料金改定をしなかった場合はどうなるかということですけれども、しなかった場合につきましては、14年から16年で約17%ぐらいというような試算になっているものですから、議員から市民に対する料金改定率、負担率ができるだけ高くならないような形でというお話がございましたので、そのような形で今後検討してまいりたいと考えております。
◆22番(宮崎三輝 君)すみませんが、あと一度だけ。部長、私は決算資料でしか調べることができないわけですから、そして、この関係については、今ここで突然水道部の方へこういう
質疑を始めたわけではないわけですね。水道部へこういう問題についてやるということは……。主な配水システムなんて聞かれなくたっておわかりになっていると思うんですよ。私もわかっているんだけども、当時から既に15年以上経過しているから、当時の川奈へのシステムとかなり違っている面があると思っていますから、それをいろいろ工夫していけば、延々と向こうから持っていかなくてもいけるのだろうと。と申しますのは、決算で調べてみると、資料で見ると、10年度でやった790mについて工事費が4,899万4,050円という決算が出ているわけですね。そういうことですから、これから推しても、既に11年度で終わる事業費というものは、恐らく1億円を優に超えている額だと私は思うんですね。そして、さらに12年度から始めるというわけでしょう。12年度から始めるのが全体で1,400mというと、これも8,000万円を下らないだろう。これは決算の工事費から私が勘でもって類推しているわけですけどね。そうすると、大変な投資をするわけですよ。不思議なのは、ここへ12年に突然に全体計画と出てくるまでは、11年までの関係が三の原寄りが全体計画としてあったわけでしょう。それが急にぼこんと出てきた。その要因は、今長々と部長が答えたけれども、川奈ホテルから向こうから配水管をいけてきた、おらのところまで持ってこい、分水してやっていると。
この分水について川奈ホテルに遠慮することはないですよ。私は小室村時代からの詳しい経過を知っているわけです。だから、今あなたが米山さんといろんな契約があると。私が、昭和53年でしたか、水道部長になったときに米山さんとやり合ったんです。米山さん、実際を知らなくてはいかんよと。川奈ホテルの水道は拡張するとき当時の小室村が工事費を負担して、そしてあれはもとは県営水道だったんですよ。それを終戦後、当時の沼田市長が、今の防衛庁のある調達庁へ陳情して、そして占領軍から市へあの水道を払い下げてくれという運動をやったけれども、結果的に川奈ホテルへ払い下げられたということで、川奈ホテルの専用水道になったわけですが、もとはあれは県営水道だったんです。それだからこそ、昭和13年に分水が川奈へ引けたわけですね。そういう経過がきちっと文書に残っていますよ。水道部にはあるはずです。そういうものを見て、ただ、おれたちは長い間川奈へ寄与しているよというような、そういうことはもう少し研究して、川奈ホテルともきちっとした対応をしていただくということが大事だと思う。そして、ここで本年度の工事の参考図を見ますと、川奈ホテルの前で全体計画がぴたっととまっているでしょう。本当だと、わからない方は川奈へ分水するならば、これからまだ管を持ってこなければならないと不思議に思いますよね。そうじゃない。恐らくこれは、現在、川奈ホテルからそっちへ分水している管を使ってやるので、ここで終わっていると思う。だから、その今ある管を、今度は水の流れを逆に向こうから持ってくれば、川奈ホテルの近くに3件ほど分水を受けている人たちも、配水管を敷設しなくても解消するわけだ。
そういういろんな経過があるから、よく今の点をひとつ踏まえて、委員会までに的確なご答弁をいただけるような検討をしておいていただきたいと思います。
これ以上の
質疑はとめまして、委員会でやらせていただきます。
◆19番(佐藤美音 君)大変時間が遅くなりましたので、簡単に済ませたいと思います。建設委員会は私たちの会派がおりませんので、質問させていただきます。
拡張工事の予定の中で、長い間の懸案になっていました宇佐美地域の高台地区の配水の問題を解消していくということで、配水池の建設計画があるわけです。12年度と13年度で配水池の建設を進めていくということだろうと思いますが、この配水池をつくることによって、宇佐美地域のどの辺が全体としては改善されることになるのか、その見込みというか、予定、その辺をお聞かせいただきたい。
それから、配水池をつくっただけでは、水が送水されるわけではないだろうと思いますし、送水管とか配水管とか、そういうものが改めて設置されていくことになるんだろうと思うんですけれども、それらはいつごろにそうしたものも含めて解決がされていくのか。その辺をお聞かせいただきたいと思います。
◎水道部長(村上芳三 君)お答え申し上げます。
今回、ご提示してございます大山配水池の関係だろうと思いますが、長年、要望がありまして検討を加えてきたところですが、いよいよ12年、13年度をもちまして、配水池の建設に着手しようという形になりました。それで、工事は2カ年でやる予定でございますが、特に宇佐美地区の高台地区が水の出が悪いというご不便をおかけしておりまして、今回の配水池建設に当たりまして影響の出るところといいますか、恩恵が出てくると思われるところがり山峡、桑原、山田地区の高台方面の方が該当するだろう、そのように思っております。戸数は約300戸程度は入るのかな、そのように考えております。
今、議員から何年ぐらいで供給のところまでできるのかということですが、多少時間がかかろうと思います。今布設されております既存の施設だけでは、改良しなければならない点、新たに布設替えをしなければならない点が指摘されておりまして、多少時間がかかる見込みとなっております。
以上です。
◆19番(佐藤美音 君)り山峡あるいは桑原、山田地区ということですけれども、今まで市の水道をある地区で買って、そこから自分たちでポンプアップする。個人でポンプアップしたり、地域でポンプアップしたりとか、そういうふうにして使っているところが大分たくさんありますので、それらが解消していくのかなと思うわけですけれども、一つには、阿原田地区はどういうふうになるのか。一たんおりて、また上っていくという形になるんでしょうけれども、阿原田地区もこの配水池よりはかなり下になりますので、何とか解消ができないのかなと思うんですが、その辺が一つどうなのかということ。
配水池をつくって、それから全体の配水計画が実行できるまでには時間がかかるということですけれども、配水池の建設の後、具体的に、例えば、配水管、送水管という建設はしなくて済むのか、一部の既存施設を改修するだけで済むのか、その辺についての計画をお聞かせいただきたい。
それから、このこととあわせて、市内全体のということになるんでしょうか、給水区域の見直しを国へ上げていたと思うんですけれども、その辺についてはどうなったか、お聞かせいただきたいと思います。
それから、もう一つ別の問題ですが、水道料金の見直し等が13年度からというようなことで言われ始めているわけですけれども、私はこうした問題についても、広く市民の意見を聞くということが必要ではないかと思うわけです。前に視察をした北海道の釧路などでは、水道料金に限らずですが、いろいろな料金改定のときには公聴会を開くということで、かなり時間を置いて公聴会を開いて、そして、公聴会の意見で当初の案が変わる、現実にはそういう状況をつくっているということでしたけれども、私はそういうことも含めて検討が必要ではないかと考えるわけですが、その辺についての考え方をお聞かせいただきたい。
◎水道部長(村上芳三 君)数点のご質問がございましたけれども、阿原田地区はどうなるのかと、具体的にございますが、うちの方で今検討したところ、阿原田地区は配管等の関係で細部に検討のところまでまだ入っておりません。今、議員ご指摘の低い地帯になるんだよということですけれども、配水管がなければ、配水池が高台に設けられても、直接の影響がそこまで及ばないということなので、新たな配水管の布設を考えなければいけないと思っております。これにつきましては検討させていただきます。
それから、次に、給水区域の見直しでありますが、特に奥野ダムの水を有効利用しようということで、南部地区の方まで万遍なく有効利用を図る計画を今国に上げております。まだ、最終的にゴーのご返事が参っておりません。というのは、簡易水道の営業者の関係で伊東市がかねがね国の方で、県内東部について特に簡易水道の設置が多い、中でも伊東は一番多いんだよという指摘を今されておるわけです。ですから、行政の方から少し働きかけて、ひとつ簡易水道も力を入れてもらいたい、そのような要請があるわけですけれども、私の方では、日ごろそのような協力をしてほしいというようなお話し合いを持っておるわけですが、簡易水道の皆さんとの話し合いが100%うまくいっているとは言い切れない部分がございまして、今、そちらの方にも話をかけてやっておる状況です。いずれにしても、厚生省の方から最終的なゴーのサインが出ておりません。
料金改定の公聴会等、先ほど宮崎議員からもご指摘がありました。料金改定をするときには今までは議会に料金改定案をご提示申し上げて、そこでご意見を聞きながら決めておったというような状況でございますが、全国的な推移としましても、料金の審議会のようなものを設けまして、そこで市民のご意見も伺いながら、あるいは周知徹底させながら料金改定をすべきではないか、このような考えが水道事業の全国的な流れのようなことが機関誌などを通しまして参っております。今そのような状況ですので、近々予定されると思われます料金改定につきましては、そういう方向で内部的に検討を進めたい、そのように思っております。
◎業務課長(稲葉稔 君)部長の補足をさせていただきたいと思います。
設備の関係なんですが、配水池の施設につきましては、先ほど申し上げていますけど、配水池に行くまでの間は導水管で行って帰って、それが配水管と導水管が一緒な形でこれから2条を配水池まで入れる。途中既設があるんですけど、配水池から現在使っているり山峡の調圧槽に新たに200mmの配管をする。その後、調圧槽から、先ほども申しました山田の方が高い位置になりますので、すべり台を1回おりて、また上っていくような形になるものですから、そこを既設の部分を低区にして、山側から見て左側に新しい配水管、高区というような形で線路をくぐるところまで持っていくような形で計画を予定しております。
以上でございます。
◆19番(佐藤美音 君)阿原田地域にも配水管の布設があればというふうなことでしたけれども、既に今現在配水管があるというか、水道は通っているわけですが、やはり奥の方へ行くと上がらなくなるという状況にありますので、それらについてもこの計画の中で解決ができればなと考えます。ぜひ検討していただきたいなと思います。
そして、今の配水池の建設に伴って導水管、配水管等があるわけですが、これらは今回の配水池建設工事費の中には含まれてないだろうと思うわけですけれども、それらはどれくらいの期間──この2カ年の建設計画の後になるのかなと思うんですが、その辺の見通しをもう一度お聞かせいただきたいと思います。
◎工務課長(影山晴雄 君)業務課長が申し上げましたように、新設と布設替えを合わせまして、合計で1,600mございます。したがいまして、3年ないし4年程度はかかるんじゃないかと思っております。
○議長(増田忠一 君)ほかに
質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(増田忠一 君)
質疑なしと認めます。これをもって
質疑を終結いたします。
市議第115号は常任建設委員会に審査を付託いたします。
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○議長(増田忠一 君)以上で本日の日程全部を終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。長時間にわたりご苦労さまでした。
午後10時37分散会
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1 3月22日(第27日) 委 員 会...